ゴルフで80台をマークすれば、中級者以上のレベルを習得していることになります。果たして80台のレベルを出せるゴルファーの方は、全体でどの程度いらっしゃるのでしょうか。
また同じ80台でも、ベストとアベレージでは意味合いが大きく異なります。両者の間には、どのくらいの実力の差があるのか気になりますよね。
そこで今回は、ゴルフで80台を出せるゴルファーのレベルについて詳細に見ていこうと思います。
冒頭では80台のレベル感を示すゴルファー人口の割合についてご紹介していきます。またコンスタントに80台を出せる方と、ベスト80台の方のレベルの違いも掲載しています。
どれも80台を目指す上で参考になる内容かと思いますので、今後の練習に活用してくださいね。
目次
1. ゴルフで80台のスコアを出せるゴルファーの割合
まずはスコア80台の経験のあるゴルファーの方が、全体的にどの程度いらっしゃるかを確認していきましょう。
PGS(公益社団法人日本パブリックゴルフ協会)が2012年に実施したアンケートの結果によれば、アンケート当日にラウンドしたゴルファーのうち80台をマークしたのは16.4%という数字が出ています。
ラウンド経験のある方100人のうち、16〜17人が80台を出せるという結果ですね。これは80台のレベル感を示す大きな指標です。
ただしこの数字の中には、アベレージ80台の方と好調で80台をマークした方が混在しているはずです。両者でゴルフのレベルが若干異なりますので、次章からはその点について見ていきましょう。
2. 90切りとアベレージ80台のレベルの違いとは?
この章では、アベレージ80台とベスト80台の方々のレベルの違いについてご紹介していきます。
既に90切り経験者の方なら、この両者の違いを薄々と感じていらっしゃるのではないでしょうか。ベスト80台から平均80台にレベルアップするためにも必要になる内容かと思いますので、ぜひご確認してくださいね。
2-1. ゴルフ90切りのレベル
90切り経験者の平均スコアは、90台前半になるのではないでしょうか。
安定的に90台前半でラウンドできる方は、条件や調子次第で90切りを達成できる可能性が高いです。ただ調子が悪い時は、簡単に100以上叩いてしまうかと思います。
このように90切り達成レベルの方は、まだスイングが不安定な傾向にあります。過去のラウンドを振り返ってみると、スコアを崩壊させる大きなミスショットがあるのではないでしょうか。
それはドライバーのOBが多かったり、アイアンでシャンクしたり、バンカーから脱出できないなどの致命的なミスです。こうしたミスショットの課題を抱えているゴルファーの方が、90台前半のレベルかと推察致します。
2-2. アベレージ80台のレベル
アベレージ80台のゴルファーの方は、総じてスコアが安定していて大きなビッグイニングを作りません。
これはスイングが安定しているためです。ドライバーからパターまで、全てのゴルフクラブで安定したショットを打つことができます。この安定感は、90前後の方との決定的なレベルの違いです。
もちろんハーフに1回程度トリプルボギー以上のスコアを叩いてしまうこともあります。ただそれは、複数の悪条件が重なったり、攻めた結果としてビッグイニングです。
リスクとリターンを天秤に掛けたコースマネジメントの結果であり、攻めてスコアを崩してしまった場合です。堅実なラウンドを心がけていれば、基本的には全ホールボギー以内でラウンドできる技量が備わっているのが80台のレベルになるかと思います。
3. 80台のゴルファーのショットのレベル
それでは、平均80台のゴルファーのショットを見ていきたいと思います。
ここでは平均的に80台を出せる方のレベルを掲載していますので、ご自分のスイングと比較して練習のご参考にしてくださいね。
3-1. ドライバーのレベル
アベレージで80台のスコアを出せる方は、ドライバーの飛距離と方向性の双方が安定しています。
ドライバーの飛距離の目安としては、最低でも230yd以上は飛ばせるレベルになりたいです。できれば250yd程度の飛距離を出せると理想的です。
もちろんたまには、OBなどのミスショットを打つこともあります。ただOBが心配される時は、ドライバーの代わりにスプーンやアイアンでティーショットするマネジメントにも長けています。このため、ドライバーでOBになる割合も少ない印象を受けます。
3-2. アイアンのレベル
80台のゴルファーの方は、総じてアイアンのスイングが安定しています。ダフリやトップといった大きなミスショットは、ほとんどしないのが80台のレベルです。
特に100yd以内のスイング精度は、かなり高くなってきます。100ydからはほぼ確実にグリーンを捉えます。これは80台のスコアを支えている原動力にもなっています。
また同じ距離でも、ピンの位置やハザードの状況に応じてクラブを使い分けるなどの技も駆使しています。
もちろん150yd程度のミドルアイアンのスイングも安定しています。こちらはグリーンオン率50%程度のレベルになるかと推察します。このレベルを目標に、アイアンを練習していくのも素晴らしいご判断かと思います。
3-3. アプローチのレベル
平均80台の方は、グリーンを外してからのリカバリー力も高いです。アプローチからの寄せワン成功率は、50%程度はあるかと思います。
ちなみに寄せワンが上手い背景には、セカンドショットの段階から、グリーンを外しても寄せワンを取りやすい場所に保険をかけて打っていることも影響しています。
80台で安定するためには、グリーンを外してからの寄せワンがとても大切です。寄せワンができるかできないかで、確実にスコアが「1打」変わります。この1打を堅実に貯金して行けるのが、80台のゴルファーのレベル感です。
3-4. パターのレベル
80台のゴルファーの方は、パッティングの技量も安定しています。パターが苦手だと、80台で安定することが難しくなってしまいます。安定して80台を出せる方は、1m以内のパターをほとんど外さないレベルの技量があります。
またファーストパットの段階から、2打で入れるイメージを持っています。ロングパットでも、基本的には2打で沈めてきます。もちろん3パットをすることもありますが、パット数は36打以内には収まることが通常です。
ちなみにパーオン率が上がると、寄せワンによる1パットが減るため、平均パット数自体は90切りと大きく変わりません。
4. 80台のゴルファーのコースマネジメントのレベル
ゴルフ80台の方は総じて、ダブルボギーを避けつつ、パーを取る技量に長けています。リスクを最小限に、パーを取れるラウンドを進めていきます。
パーを取るためにダブルボギー以上のリスクを伴う場合は、ボギー狙いに切り替えてくるケースもあります。この判断力に長けている点も特徴的です。
このように80台で安定する方は、スコアを作る方法にも長けています。コンスタントに80台のスコアをマークするためにもマネジメントは、欠かすことのできない大切なポイントです。
80台のゴルフに求められるマネジメントは、『ゴルフで80台を安定して出すコースマネジメントとは?スコアメイクの考え方を徹底解説!』で特集しています。こちらの記事もぜひご参考にしてくださいね。
5. ゴルフ80台のレベルを意識してスコアアップに繋げよう!
いかがでしたでしょうか。ゴルフ80台のレベル感はご確認いただけましたでしょうか。
初心者の方にとって、80台は憧れの目標でもありますよね。ゴルフで90切りできるゴルファーの方の割合は、かなり低い結果になっています。また同じ80台でも、平均スコアとベストスコアで、レベルが大きく異なってきました。
ここでは両者のレベルの違いも詳細に解説してきましたので、きっとご参考になる内容が見つかったかと思います。ご自分のレベルに不足している箇所が見つかった時は、そこを重点的に練習するようにしてくださいね。
それでは、ゴルフ80台のレベル感を押さえて、憧れのスコアを手に入れましょう!