ドライバーの鉛調整はヘッド側に貼り付ける方法が一般的ですが、シャフト側に鉛を貼ることにも大きなメリットがございます。
シャフトに鉛を貼ると、今以上に安定してスイングできるかもしれません。市販のゴルフクラブは量産モデルでもありますので、鉛を活用してご自分用にカスタムされることは大変おすすめなフィッティング方法です。
そこで今回は、ドライバーのシャフトに鉛を貼ることのメリットを詳細に解説していきます。
またシャフトへの鉛の貼り方やおすすめな用品まで幅広く取り扱っております。今以上に扱いやすいドライバーにカスタムできる可能性もありますので、ぜひご参考になさってくださいね。
目次
1. ドライバーのシャフトに鉛を貼る効果!
プロゴルファーがクラブフィッティングするときは、頻繁に鉛を使用して微調整を繰り返しています。たかが数gの鉛を貼るだけでも、ドライバーの性能は激変します。
ここでは、シャフトの鉛調整の代表的なメリットを詳しくご紹介しておりますので、ぜひご参考にしてくださいね。
1-1. ゴルフクラブの重量を適正化できる!
シャフトに鉛を装着する大きな効果として、ドライバーのシャフトの重さを微調整できます。
ドライバーの重さは、「振り切れる範囲で重いクラブ」が選び方の鉄則です。ただ市販モデルの場合、シャフト重量は10g単位のラインナップが一般的ですので、最適な重量モデルと巡り会える可能性は10%以下となってしまいます。
ドライバーのシャフトを60gよりも重くしたいけれど、70gは重すぎるという方もたくさんいらっしゃるかと思います。そんな時に鉛調整を実施してあげると、63gや65gなどと、自由自在にクラブの重量をアレンジできるのです。
ご自分に最適なドライバーの重さをカスタムできるのは、鉛調整の醍醐味ですね。
1-2. テークバックで体を使ってクラブを上げられる!
これはゴルフクラブを重くする効果でもありますが、クラブの重量を重くすると、自然と体の大きな筋肉を使ってテークバックできるようになります。軽いクラブは手打ちを助長すると言われるのはこのためです。
鉛の効果でテークバックで体の筋肉を使えるようになると、それだけスイングプレーンに乗せやすくなり、安定的にスイングできます。この結果ミート率の向上や飛距離アップの効果まで期待できます。
1-3. トップで溜めを作りやすくなる!
シャフトに鉛を貼る効果として、トップで溜めを作りやすくなる効果も期待できます。これは手元側の鉛が支点となることで、シャフトのしなりを感じやすくなるためです。
トップから打ち急いでしまって、ドライバーで引っ掛けやスライスのミスが出やすい方の場合、この鉛調整がハマる可能性もございます。
溜めを大切にすれば、自然とドライバーの飛距離アップも期待できます。トップで溜めが作れない方にもおすすめな方法ですので、ぜひお確かめくださいね。
1-4. ダウンスイングでコックをキープしやすくなる!
ドライバーの飛距離アップを目指す上でも、ダウンスイングでコックをキープすることは非常に大切なポイントです。
実はドライバーのシャフトに鉛を貼ることで、コックを維持しやすくなる効果もあるのです。これも鉛が支点となってくれるためです。
コックが解けてしまう方にもおすすめなカスタム方法ですので、アイアンも含めてぜひ一度試されてはいかがでしょうか。
2. シャフトに鉛を貼ってもバランスの影響は小さい!
ドライバーに鉛を貼ると、ゴルフクラブのバランスの影響を心配される方もいらっしゃるかと思います。確かにドライバーのヘッド側に鉛を装着すると、バランスが大きく変化する可能性があります。
ただ幸いなことに、ドライバーのシャフトに鉛を貼り付けても、バランスが大きく変わることはございません。
これはゴルフクラブのバランスの測定方法にあります。
バランスは、グリップエンドから14インチ(約35cm)の地点で計測するように決まっています。この位置はグリップの真下の位置と同じくらいの距離になります。このためシャフトに鉛を貼り付けても、バランスが大きく変化してしまう心配はいらないのです。
3. ドライバーのシャフトへの正しい鉛の貼り方!
この章では、ドライバーのシャフトへの鉛の貼り方をご説明していきます。
一般的に推奨されている鉛を貼る位置や重量の目安をまとめてご紹介していますので、鉛を導入される前にぜひご確認してみてくださいね。
3-1. 鉛を貼るシャフトの位置!
ドライバーのシャフトに鉛を装着する場合、グリップの真下にグルッと一周巻き付ける貼り方が基本です。鉛が重なってしまったり、隙間ができてしまうのは厳禁です。
鉛が長くて重なってしまったら、余分な部分はハサミやカッターでカットしましょう。鉛が短くて隙間ができる場合は、ヘラなどで押しつぶして隙間を埋めてあげましょう。
また鉛を複数枚に分けて巻き付ける場合は、重ねて貼るのではなく、ヘッド側にずらして貼っていく方法が良いかと思います。この際も上下の鉛に隙間が生まれないように貼り付けるのがコツです。
3-2. シャフトに貼る鉛の重量の目安!
ドライバーに鉛を貼る場合は、何グラム程度貼れば良いのでしょうか。
一般的にドライバーのシャフトは、10g刻みの重量でラインナップされています。そこで、初めてシャフトの鉛調整にチャレンジする場合、その半分の5gを目安にされると効果を実感できるか思います。
鉛効果を最大限に発揮したいというアスリートゴルファーの方は、2g単位で調整していただければと思います。ワンランク上の重量モデルのシャフトを試してみたいというときは、10gの鉛を使用する方法もおすすめです。
シャフト用の鉛にもいくつか重量の種類がございますので、こちらの数値を選び方のご参考にしてみてくださいね。
ちなみにこれはシャフト側に鉛を貼るときの重量の目安です。ヘッド側に鉛を貼るときは、5gだと影響が大きすぎますので、2g単位を目安にされることをおすすめいたします。またアイアンに鉛を装着する場合は、もう少し軽めの重量から初めてみてくださいね。
4. ドライバーのシャフトに貼る鉛のおすすめ人気ランキング!
この章では、ドライバーのシャフトに鉛を貼る時に使えるおすすめなゴルフ用品を厳選してご紹介しております。
シャフトに鉛を貼りたいと感じたゴルファーの方がいらっしゃいましたら、ぜひこちらの商品を試してみてくださいね。
第1位 Tabata シャフト専用鉛
ドライバーのシャフト用の鉛としてまずご紹介するのがこちらです。5gと10gにカットされて販売されており、初めて鉛調整にトライする方でも扱いやすくておすすめです。
5g単位で重くできるため、徐々に重量アップ効果を確かめたい方にもおすすめです。こちらはクラブアナリストとしても有名な「マーク金井」が考案したモデルでもあります。
鉛が柔らかくクラブにも馴染みやすいように設計されていますので、安心してお使いいただけるおすすめ品です。
第2位 DAIYA バランス調整鉛 バランスプレート・プロ
繊細な鉛調整を行いたい方へご紹介する商品がこちらです。薄い鉛プレートに作られていて、プロ好みの微調整をしながら理想的なセッティングを可能にしてくれます。
薄い鉛でハサミでも簡単にカットできますので、練習場でフィッティングすることも可能ですよ。ドライバーのシャフト以外にも、アイアンやパターのヘッド側に装着することも可能です。
容量もたっぷり確保されており、クラブ一式をカスタムするにも大活躍してくれます。Amazonでも人気商品ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
5. ドライバーのシャフトに鉛を貼って理想のクラブにカスタムしよう!
いかがでしたでしょうか。ドライバーのシャフトに鉛を貼る方法やおすすめ商品はご確認いただけましたでしょうか。
市販モデルのドライバーのシャフトは基本的に10g単位のラインナップですので、なかなかご自分に最適な重量とは巡り会えません。
シャフトに鉛を巻き付ければ、ドライバーのバランスを損ねることなく重量調整できます。またシャフトに鉛を装着すると、トップで溜めを作りやすかったり、コックをキープしやすいメリットもございます。
このようにドライバーのシャフトに鉛を貼ることには、たくさんの魅力がございます。鉛はリーズナブルな商品でもありますし、簡単に剥がすことも可能です。
ぜひこの機会に一度、ドライバーのシャフトへの鉛調整にチャレンジされてみてはいかがでしょうか!