ゴルフでドライバーの飛距離アップを目指すためには、バックスピン量を抑える必要があります。このスピン量は、シャフトとも密接な関係がございます。
一般的にアマチュアの方は、スピン量が掛かりすぎているとも言われていますので、シャフトを上手に選んで飛距離アップを目指していきたいですよね。
そこで今回は、ドライバーのバックスピン量を減らすシャフトの選び方を詳細に解説していきます。ドライバーのシャフトを上手に選ぶことで飛距離アップを達成できる可能性もありますので、ぜひクラブフィッティングのご参考にしてくださいね。
それでは、スピン量を減らすドライバーのシャフトを早速チェックしていきましょう。
目次
1. シャフトの特性を活かしてドライバーのスピン量を減らす方法
ドライバーのスピン量に影響を与えるシャフトの要素は、「キックポイント(最もしなりやすい箇所)」「硬さ」「重さ」の3点です。この3つの要素を上手にフィッティングに取り入れることで、ドライバーのスピン量を減らすことができます。
そこで、それぞれのシャフトの特性がスピン量にどのような影響を与えるのかを見ていきましょう。
1-1. 元調子シャフトでスピン量を減らす!
元調子シャフトは、ボールの弾道を低くし、かつ、スピン量を減らすことができます。元調子とは、手元側にキックポイントのあるシャフトのことです。
元調子はインパクト前後のヘッドの動きを抑制するため、ヘッドが上の方向を向きづらくなります。この効果でスピン量を抑え、また低い弾道を打つことができるのです。
元調子シャフトについて詳しく調べたいゴルファーの方は、『【タイプ別】元調子シャフトのドライバーの特徴と相性の良いゴルファーを解説!』の記事もチェックしてくださいね。相性の良いゴルファーの方の特徴にも触れていますので、ぜひご確認いただければと思います。
1-2. 硬いシャフトでスピン量を減らす!
硬いシャフトを使用すれば、誰でもスピン量を減らすことができます。
ドライバーのヘッドスピードに対して硬いシャフトを使用すれば、それだけシャフトのしなりが抑えられます。この結果、インパクトの瞬間にフェースが上の方向を向きづらくなり、ボールのバックスピン量を抑制してくれるのです。
またシャフトを硬くすることでスイングが安定し、方向性が安定するメリットもございます。ただ硬すぎるシャフトを使用すると、本来必要なシャフトのしなりを使えずに、飛距離が全く飛ばなくなってしまいます。
このためシャフトの硬さの選び方は、適正ヘッドスピードの範囲内で硬めのシャフトを装着されることをおすすめいたします。
詳しくは『ドライバーの理想のシャフトの硬さ(フレックス)とは?選び方のコツを大公開!』でまとめていますので、ぜひこちらもご参考にしてくださいね。
1-3. 重いシャフトでスピン量を減らす!
重いシャフトを使用することで、ドライバーのスピン量を減らすことができます。
一般的に重いシャフトを使用すると、そもそもヘッドスピードが落ちる傾向にございます。このため、インパクトでの摩擦力も少なくなり、バックスピン量が減るのです。
また重いシャフトの方がしなりも弱くなるため、インパクトでヘッドが上を向きづらくなります。これもスピン量を減らす要因でしたね。
さらに重いシャフトは手打ちのスイングを抑制し、スイングを安定させるメリットもございます。このため、重いシャフトを推奨しているレッスンプロの方もいらっしゃいます。
シャフトを重くしようか検討しているゴルファーの方は、『ドライバーのシャフトを重くする方法とメリット・デメリットを徹底比較!』の記事も併せてご参考にしてみてくださいね。
2. ドライバーのバックスピン量を減らす時の注意点!
この章では、シャフトでドライバーのバックスピン量を減らす時の注意点をご紹介していきます。
スピン量を減らすことだけに注目しているとうっかり見落としてしまいそうなポイントですので、ぜひフィッティングのご参考にしてくださいね。
2-1. ドライバーの適正バックスピン量を把握しよう!
確かにドライバーにバックスピン量が掛かり過ぎると、弾道が吹け上がってしまい、飛距離を最大化できません。ただボールに一定以上のスピン量が発生しないと、今度はボールが失速して飛距離が伸びなくなってしまいます。
一般的に、ドライバーの飛距離アップを目指す上で最適なスピン量は2000〜3000回転と言われています。
そこで、この範囲内に収まるようにドライバーのシャフトを選んであげると、飛距離を最大限に伸ばせる可能性があります。ドライバーを新調する際ににスピン量を測定できる場合は、こちらの数値を目安としてご参考にしてくださいね。
2-2. シャフトが原因で打ち出し角が低くなると飛距離をロスする!
元調子で重くて硬いシャフトを使用すれば、かなりスピン量を抑えることができます。ただバックスピン量を2000〜3000回転に収めれば、ドライバーの飛距離を最大化できるとは限りません。
ドライバーでボールを飛ばすためには、ある程度の打ち出し角が要求されます。打ち出し角を確保できなと、ボールがすぐにフェアウェイに落ち、ドライバーが飛ばない原因になります。
アベレージゴルファーの方の場合、元調子の重くて硬いシャフトはハードスペック過ぎて、適正な打ち出し角を確保できない可能性もあります。
スピン量を減らすときは、打ち出し角が低くならないように注意することも忘れないでくださいね。
2-3. バックスピン量はロフト角の影響も受ける!
ドライバーのバックスピン量は、シャフトが全てを決定するわけではございません。スピン量はロフト角とも密接な関係にございます。
ロフトの大きなドライバーほどインパクトの瞬間にフェースが空の方向を向き、スピン量が多く掛かるようになります。このため、スピン量を調整するときは、ロフト角とシャフトの双方の観点から詰めていかれることをおすすめいたします。
ドライバーのロフト角の上手な選び方は、『ドライバーのロフト角と飛距離の意外な関係とは?』で解説しております。
上でご紹介した打ち出し角とスピン量の関係性も表でまとめて解説していますので、ぜひこちらの記事もご参考になさってくださいね。
3. ドライバーのスピン量を減らすのにおすすめなシャフト!
この章では、一般的にドライバーのスピン量を減らすと謳われているシャフトをご紹介していきます。
冒頭でご紹介した「硬さ」や「重さ」にも注目しながら、ゴルフショップで試打するときのご参考にしてくださいね。
3-1. 三菱レイヨン フブキJ シャフト
「長尺ドライバーのスピン量を減らす時におすすめ」と言われているシャフトがこちらです。長尺ドライバーを使用すると、必然的にゴルフクラブのバランスが軽くなってしまいます。
このシャフトは長尺でもバランスを最適化するように設計してあり、スピン量を減らすことでしっかりと飛距離を飛ばせるようにできています。
もちろん長尺ドライバー以外のクラブと組み合わてフィッティングするのもおすすめです。興味のある方は、ぜひ一度試打してみてくださいね。
3-2. 三菱レイヨン シャフト DIAMANAシリーズ
元調子が苦手な方におすすめなシャフトとして、こちらをご紹介いたします。ディアマナと言えば元調子のイメージが強いですが、こちらは弾き系を意識した作りになります。
元調子のタイミングを取りづらくて苦手に感じているゴルファーの方でも扱いやすいモデルです。もちろん白マナとして、しっかりとスピン量を減らすことができます。また左への引っ掛けも出にくいシャフトですので、安心して振っていけます。
ハードヒッターで積極的にクラブを振っていきたいゴルファーの方のニーズにも応えてくれるおすすめなシャフトです。Amazonのこちらはタイトリストのスリーブ付きですので、購入される際はご注意くださいね。
4. ドライバーのシャフトを上手に選んでバックスピン量を減らそう!
いかがでしたでしょうか。ドライバーのスピン量を減らしてくれるシャフトの特徴はご確認いただけましたでしょうか。
バックスピン量を減らすためには、「元調子」「硬い」「重い」といった特徴がポイントになりました。ただバックスピン量はドライバーのロフト角とも関係していますので、全てシャフトが解決してくれるわけではございません。
また過度に硬すぎるシャフトや重すぎるシャフトは、弾道を低くしてしまい、飛距離ロスに繋がってしまいます。こうした要素も踏まえながら、スピン量を減らす最適なシャフトを探してみてくださいね。
それでは、スピン量を減らすドライバーのシャフトを上手に選んで、さらなるドライバーの飛距離アップを目指していきましょう!