パターのグリップ交換をしたときに、グリップの乾燥時間をどのくらい確保すれば良いのでしょうか。
一般的にゴルフショップでパターのグリップを交換した時は、6時間はゴルフクラブの乾燥時間を確保してくださいと言われるケースが多いです。そもそもこの乾燥時間とは何の乾燥時間なのでしょうか?
そこで、パターのグリップ交換を実施した時の乾燥時間について詳しくご紹介していきたいと思います。また、パターの乾燥時間を守らなかった時のリスクや、ご自分でパターのグリップ交換を実施した時の乾燥時間の目安も併せてご紹介しております。
パターのグリップ交換を検討されているゴルファーの方は、ぜひこちらの内容をご参考にしてくださいね。
目次
1. パターのグリップ交換をした時の乾燥時間とは何のこと?
初めてゴルフクラブの交換をお店でやっていただいた時は、「6時間はゴルフクラブを使用しないでください」と言われるものです。
せっかくパターのグリップを新調したのだから、家に帰ったら早速パターマットでグリップの感触を確認したいですよね。どうして6時間もパターを使用できないのでしょうか。
これはグリップの乾燥時間を確保するためです。乾燥時間と言うと接着剤の乾燥時間を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思いますが、厳密には交換溶液の乾燥時間を指しております。
パターのグリップを交換する時は、ゴルフクラブのシャフトの周りに両面テープを巻き、その上からグリップを挿し込んでいきます。
このとき、両面テープにグリップがくっ付いてしまわないように、両面テープの上に滑りを良くする交換溶液を塗ります。この交換溶液は揮発性のある物を使用しておりますので自然と乾燥していく仕組みになっております。
この交換溶液の乾燥時間を確保するために、ゴルフクラブのグリップを交換してからしばらくの間はゴルフクラブを使用できないのです。
2. グリップ交換後の乾燥時間を確保していないパターを使用してはいけない理由
ゴルフクラブのグリップを交換したら、指定された乾燥時間が経過するまでは絶対に使用してはいけません。
交換溶液が完全に揮発する前にゴルフクラブを握ってしまうと、せっかく交換したグリップが動いてしまう可能性があるからです。
特にパターのグリップ形状は他のゴルフクラブと違って四角形状をしている場合が多いですので、より一層注意する必要があります。四角形状のパターのグリップがずれてしまっては、正確なパターストロークができなくなってしまいます。
また、パターのグリップがずれてしまったことに後日気づいても手遅れです。
すでに交換溶液が完全に揮発しておりますので、グリップは両面テープにこびりついております。そのため、どんなに力を入れてグリップを調整しようとしても、グリップはビクとも動きません。
こうなってまっては、せっかく交換したパターのグリップをまた交換するしか対処方法がありませんよ。
乾燥時間を経過していないパターを使用してしまうと、このような最悪のシナリオが発生してしまう可能性も十分にあります。絶対に指定されたゴルフクラブの乾燥時間を守るようにしましょう。
3. ゴルフクラブのグリップ交換後の乾燥時間を短くする方法
パターのグリップ交換に乾燥時間が必要なことは分かったけど、少しでも早くグリップ交換したパターを使用したいのがゴルファーの心情ではないでしょうか。
そこで、グリップ交換したパターの乾燥時間を少しでも短くする方法をご紹介したいとお思います。
その方法とは、パターをなるべく風通しのよく乾燥している場所で保管することです。当然ですが、じめじめとした湿度の高い環境下にパターを置いておけば、それだけ乾燥時間も長くかかってしまいます。
そこで、なるべく湿度が低くて乾燥している場所にパターを保管するように心掛けてみましょう。
ただしドライヤーなどで一気にパターのグリップを乾燥させる方法はおすすめできません。グリップが高温になりすぎると、今度は両面テープが溶けてしまう可能性もあります。
あくまで自然の環境下でゴルフクラブの乾燥時間を確保するようにしてくださいね。
4. 交換溶液によって異なるグリップの乾燥時間
ゴルファーの中にはご自分でゴルフクラブのグリップを交換される方もいらっしゃるかと思います。
このような場合、ご自分でグリップの乾燥時間を判断する必要があります。グリップの乾燥時間は、使用する交換溶液によって大きく異なります。そこで交換溶液ごとの乾燥時間の目安を確認していきましょう。
4-1. 専用の交換溶液、灯油
ゴルフクラブのグリップ交換には専用の交換溶液が販売されております。専用溶液を使用する場合は乾燥時間の目安が記入されていることが多いですので、この乾燥時間を守るようにしましょう。
もし乾燥時間の目安が記入されていない場合は、6時間を目安に考えていただくと良いかと思います。
特におすすめな交換溶液が、こちらの「ライト グリップ交換溶液エアゾール G-3」です。容量も多く大特価となっておりますので、ぜひ購入を検討されてみてはいかがでしょうか?
またゴルフクラブのグリップ交換専用溶液と同じような役割を期待できる液体として、灯油を使用する方法もあります。灯油を使用した場合でも、乾燥時間は6時間を目安に考えていただくと良いですよ。
4-2. ガソリン、ジッポオイルなど
ゴルフクラブの乾燥時間を短くする方法として、ガソリンやジッポオイルを交換溶液に選択する方法があります。
これらの交換溶液は揮発性が非常に高いですので、乾燥時間をとても短くできます。乾燥時間の目安としては、2〜3時間見ていただければ十分かと思います。
ただしパターのグリップ交換をするときに、素人がこのような液体を使うことはリスクが高いので注意も必要です。乾燥時間が短いということは、それだけパターのシャフトにグリップが固着するまでの時間が短いということです。
パターはシャフトにグリップを挿し込んでから、微妙なグリップ位置の微調整が必要となるゴルフクラブですから、乾燥時間は少しでも長く取った方が失敗を避けることができます。
パターのグリップ交換に初めて挑戦されるゴルファーの方は、まずはグリップ交換の専用溶液で挑戦して見てはいかがでしょうか。
パターのグリップを交換したら乾燥時間をしっかり確保しよう!
いかがでしたでしょうか。パターのグリップを交換した時の乾燥時間の意味や、乾燥時間を守らなかった時のリスクをご確認いただけましたでしょうか。
特にパターはグリップがずれてしまうと致命的な悪影響が生じてしまうゴルフクラブです。
乾燥時間を守らないで後悔してしまってからでは手遅れになりますので、必ず指定された乾燥時間を守るようにしてくださいね。
またご自分でパターのグリップ交換に挑戦されるゴルファーの方は、『自宅で簡単!絶対失敗しないパターのグリップの交換方法を徹底解説!』で作業手順を分かりやすくまとめてご紹介しておりますので、ぜひご活用してくださいね。