パターのグリップを交換するときは、古いグリップを引き裂かず、また再利用できるように形状保存しておきたいですよね。実はそのようなグリップの抜き方が存在するのです!
そこで、パターのグリップに切り込みを入れないでグリップ交換するためのグリップの抜き方を詳しくご紹介していきたいと思います。
専門の技術がなくても比較的簡単にできる抜き方をご紹介していきますので、ぜひご参考にしてくださいね。
目次
1. パターのグリップの抜くために必要な道具
パターのグリップの抜き方として最低限必要な道具があります。
ネット通販などを利用すれが簡単にご用意できますので、まずは道具を揃えていきましょう。
1-1. 脱着スプレー
脱着スプレーとは、ゴルフクラブのグリップを交換するときに両面テープの上から吹き付けるスプレーのことです。
パターのグリップは、両面テープに凝固に張り付いています。そこでこの脱着スプレーを使用して、ゴルフクラブのグリップを両面テープから剥がしていく作業を実施することになります。
脱着スプレーはゴルフクラブ専用の商品も販売されておりますが、ラベル剥がしスプレーで代用することも可能です。ホームセンターなどで格安で販売されておりますので、まだ持っていない方は必ず用意しましょう。
特におすすめな脱着スプレーが、こちらの「強力シール&フックはがし スプレータイプ」です。とても簡単にはがすことができますので、ぜひ活用してみてくださいね!
また脱着スプレーを購入する際は、パーツクリーナーなど速乾性の高すぎる商品は避けた方が無難ですよ。
1-2. 注射器
パターのグリップの抜き方として、パターのグリップの上から脱着スプレーを使用しても効果がありませんよね。
パターのグリップをシャフトの両面テープから剥がすためには、グリップの内部に直接スプレーを注入していく必要があります。
そこで使用する道具が注射器です。この注射器は医療用の注射器であればベストです。それ以外の注射器を代用する場合は、ゴルフクラブのグリップのラバーに刺さる形状のものを選ぶようにしましょう。
先端が丸くなっているタイプの注射器の場合は、ペンチなどで斜めにカットすると良いでしょう。
小学生の理科の実験で使用したような先端がプラスティック製の注射器では使い物になりませんので、購入時はご注意してくださいね。
以前は薬局で医療用の注射器を購入することができましたが、最近ではなかなか販売されておりません。そこでネット注文などを利用して、事前にご用意されておくと良いですよ。
手元に注射器がないという方には、こちらの「補修用注射器」がおすすめです。ぜひ事前に購入しておいてくださいね!
1-3. 小さい容器
注射器の中に脱着スプレーの液体を入れる際、そのまま入れることが可能であれば良いのですが、注射器の形状上そのような使い方に対応していないことがあります。
そこで小皿などの容器に一度スプレーを吹き付け、そこに溜まった液体を注射器で吸い上げる作業が必要になります。
小さい容器は紙コップでもジャムの空ケースでも何でも構いませんので、何かしらご用意しておきましょう。
2. パターのグリップの抜き方の手順とコツ
それでは、パターのグリップの抜き方の手順を確認していきましょう。
ゴルフクラブのグリップの抜き方自体は特別な技術を必要としませんので、誰でも簡単に抜き方を習得できます。
ここではポイントを絞ってグリップの抜き方をご説明しておりますので、ぜひご参考にしてくださいね。
2-1. 注射器の中に脱着スプレーを入れる
抜き方の第一ステップとして、注射器の中に脱着スプレーの液体を入れていきます。
あらかじめご用意した容器にスプレーを吹きかけ、その液体を注射器で吸い取るように液体を移し替えていきます。
この際、容器に吹きかけたスプレーは時間の経過とともに気化していきます。スプレーを容器に吹きかけて液体の溜まりを作ったら、すぐに注射器で吸い上げるようにしましょう。
2-2. パターのグリップの中に液体を注入する
ゴルフクラブのグリップの抜き方としては、この作業が肝となります。
グリップに注射器を刺して、グリップの中に脱着用の液体を流し込んでいきます。まずはグリップエンドの付近に注射器を刺して液体を流し込んでいきましょう。
この際、グリップに注射器の穴が開いてしまうことを気にされる方は、グリップの窪みになっている箇所に注射器を刺すと傷が目立ちにくくなりますよ。
2-3. 液体を馴染ます
パターのグリップの中に液体を注入したら、その付近が少しだけ膨れ上がります。
そこでパターのグリップを揉むように動かし、液体を注射箇所の周りに浸透させていきましょう。
こうすることで、液体を注入した部分のパターのグリップがシャフトから離れていきます。
2-4. 上の作業を繰り返す
グリップの抜き方としては、ひたすら上の作業の回数を繰り返していくことになります。目安としては、3センチメートルに一箇所の割合で注射器を刺して液体を流していくようにしましょう。
かなりの回数を繰り返す必要がありますが、グリップの形状を残す抜き方をするためには、この地道な作業の積み上げが必要になります。
また注射器で液体を注入してもグリップがシャフトから浮き上がってこない場合は、反対側のグリップにも液体を注入するようにしましょう。
2-5. グリップを引き抜く
パターのグリップエンドからグリップの先端まで液体を注入していくと、グリップはシャフトから綺麗に剥がれていることが分かると思います。
まだゴルフクラブのシャフトに粘着している箇所がある場合は、パターのグリップを回すように動かしてみましょう。こうすることでグリップを完全にシャフトから剥がすことができます。
あとはパターのグリップを一気に引っ張って、引き抜くだけです。グリップが綺麗にシャフトから剥がれておりますので、比較的簡単に引き抜くことができると思いますよ。
3. 抜いたグリップの内側を洗浄しよう!
この抜き方でグリップを引き抜くことができたら、パターのグリップの内側を洗浄しておきましょう。グリップの内側には両面テープの一部が付着している可能性があります。
これがグリップの内部に残ってしまっていると、次回ゴルフクラブにグリップを挿し込むときに綺麗に入らない可能性もありますので、この機会に掃除しておきましょう。
掃除の仕方としては、細い棒の周りに布を巻きつけたものを用意します。そしてグリップの内部と布に脱着スプレーを十分に吹きかけ、あとは棒でグリップの内側をこするように磨いていくだけです。
グリップの抜き方とは直接関係はありませんが、このタイミングに忘れずに実施しておきましょうね。
4. 正しい抜き方でもシャフトに傷がつく可能性もある
ここでご紹介したグリップの抜き方には注意点もございます。それはシャフトに傷がついてしまう可能性もあるということです。
傷といっても注射器の針の傷ですので、大した影響はないかと思います。またシャフトの上からは交換用の新しいグリップを装着しますので、外見上は全く傷を気にする必要はありません。
しかし、どうしてもパターのシャフトに傷がついてしまうことを嫌がるゴルファーの方もいらっしゃるかと思います。
この場合、こちらでご紹介した抜き方ではシャフトに傷がついてしまう可能性もあることを十分にご留意してくださいね。
パターのグリップを引き裂かない抜き方に挑戦しよう!
いかがでしたでしょうか。パターのグリップを裁断しないで引き抜く抜き方はご確認いただけましたでしょうか。
パターのグリップ交換では、古いグリップを裁断してしまう交換方法が一般的です。
しかし、交換用の新しいグリップが自分にフィットする保証はありません。もしかしたら前のグリップの方が良かった!なんてこともあるかもしれません。
そんな時はここでご紹介した方法のように、パターのグリップの形状を保存したまま引き抜く抜き方を採用してみましょう!
パターのグリップの抜き方はご確認いただけたかと思いますが、交換用のパターのグリップの装着方法はご存知でしょうか?
パターのグリップの交換方法について詳しくは、『自宅で簡単!絶対失敗しないパターのグリップの交換方法を徹底解説!』でご説明しておりますので、ぜひこちらも併せてご確認してくださいね。