ドライバーの飛距離アップを目指す方法として、筋肉トレーニングは大変おすすめな方法となります。
ドライバーのスイング練習は打ちっ放しへ行かないと練習できませんが、簡単な筋トレであればご自宅でも簡単に実施できますよね。
そこで、ドライバーの飛距離アップに筋肉トレーニングが必要な理由と、飛距離アップに特化したおすすめな筋トレメニューを詳しく解説して行きます。
ここでご紹介する筋トレを実施していくと、ドライバーの飛距離アップだけでなく、アイアンなどの他のゴルフクラブの安定性にも繋がります。どれも効果の高いおすすめなトレーニングになりますので、ぜひご確認してくださいね。
目次
1. ドライバーの飛距離アップと筋肉の相関性
「ゴルフのスイングに筋トレは必要ない」という言葉を聞いたことはありませんでしょうか。
確かにスコアをマネジメントしていくに当たっては、必ずしも筋力トレーニングは必要ないかもしれません。しかし、ドライバーの飛距離アップを考えた場合、やはり筋肉トレーニングは必須です。
プロゴルファーでも飛ばし屋と言われるようなプロは、例外なく物凄い体格をしておりますよね。そこで、ドライバーの飛距離アップに筋トレが必要な理由と、筋トレすべき部位を確認していきましょう。
その前にまずはドライバーの飛距離の平均や目安を確認したいという方は、ぜひ『ドライバーの飛距離の平均ってどれくらい?プロアマや男女間の違いを徹底比較!』も合わせてご確認してくださいね!
1-1. ドライバーの飛距離アップに筋肉が必要な理由
ドライバーを飛距離アップさせるためには、ヘッドスピードを上げていく必要がありますよね。もちろん練習を通じたスイング技術の向上に伴い、ヘッドスピードもある程度のレベルまでなら上がっていきます。
しかしご自分のヘッドスピードの限界を超えて、より高いヘッドスピードを目指すためには、筋肉トレーニングによる肉体改造が必要なのは言うまでもありません。
またヘッドスピードの向上に伴い、ゴルフクラブをスイングした時の遠心力も強くなってきます。スイング中の遠心力が上がれば、それを支えるだけのパワーも必要になります。
ヘッドスピードの遠心力で体がフラついてしまっては、ミート率の低下でドライバーの飛距離アップは望めません。
このヘッドスピードのエネルギーを支えるパワーの源も、もちろん筋肉になるのです。ドライバーの飛距離アップに筋トレが必須な理由がよくわかりますね。
ヘッドスピード別のドライバーの飛距離に関しては、こちらの『ドライバーのヘッドスピードごとの飛距離の目安はどれくらい?その意外な相関関係とは?』で詳しくご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてくださいね!
1-2. ドライバーの飛距離アップと関係性の強い筋肉
それではドライバーの飛距離アップにはどのような筋肉が大切になるのでしょうか。
一般的な筋肉のイメージと言えば大胸筋や上腕二頭筋をイメージされる方も多いかと思いますが、ドライバーの飛距離アップと関係のある筋肉はそこではありません。
ドライバーの飛距離アップに必要な筋肉は、大きく分けると「下半身」「インナーマッスル」「上腕三頭筋」に該当します。それぞれの役割を簡単に確認して行きましょう。
下半身の筋肉全般
下半身はスイングを支える役割も果たしておりますので、下半身が安定すればスイング中に体が左右にスエーすることもなくなり、それだけヘッドスピードが向上します。
また下半身の筋トレをすれば、ゴルフクラブの遠心力で体がフラつくこともなくなり、ミート率の向上にも繋がります。
このように下半身の筋肉にはドライバーの飛距離アップ要素が満載となっているのです。男子プロはもちろん女子プロも太腿の筋肉がすごく鍛えられているのはこのためです。
インナーマッスル
飛距離アップを達成するためには、スイング中に上半身の体幹を安定させることも必須です。体幹の安定に大切な役割を果たすのがインナーマッスルです。インナーマッスルとは、体の内側にある筋肉の総称です。
ゴルフのスイングにおいて特に大切なインナーマッスルは腹筋や腹斜筋です。これはスイング中に前傾角度をキープする上で非常に大切な役割を果たしております。
ここの筋肉をトレーニングで強化していくことで、プロゴルファーのように上体が全くブレないスイングの土台作りをしていきましょう。
ちなみに大胸筋や上腕二頭筋のような筋肉は、スイング軸の安定とはあまり関係ありません。ゴルフのスイングにあまり関係ない筋肉と言われているのはこのためですね。
上腕三頭筋
先ほど上腕二頭筋は必要ないと言われましたが、上腕三頭筋はボールの飛距離アップに必要な筋肉となります。
両者の筋肉の役割の違いはご存知でしょうか。上腕二頭筋は腕を曲げる筋肉です。上腕三頭筋は腕を伸ばす筋肉です。このうちドライバーの飛距離アップに必要な筋肉は、腕を伸ばす方の筋肉になりますよね。
ゴルフボールをインパクトする直前から直後にかけて腕を伸ばしていく筋肉をトレーニングしていくことで、インパクトでクラブがゴルフボールを押し出すエネルギーが増大します。
この結果、ボール初速が向上し、ミート率も向上します。このように上腕三頭筋もドライバーの飛距離アップに重要な役割を果たしているのです。
2. ドライバーの飛距離アップに効率的なトレーニングメニュー
それではドライバーの飛距離アップに向けて効果の高いおすすめなトレーニングメニューをご紹介していきます。
ここでご紹介する筋トレは、どれもご自宅で簡単にできる筋トレばかりです。またドライバーのみならず、アイアンなどの他のゴルフクラブの上達にも貢献してくれるトレーニングになります。
決してトレーニングジムに通わなくてもドライバーの飛距離アップを達成できますので、ぜひ実践されてはいかがでしょうか。
2-1. スクワット
下半身の筋肉を鍛えていく方法としておすすめな筋トレは「スクワット」です。
スクワットをされる際は、そのやり方にも注意してください。スクワットのやり方次第では、下半身の筋トレ効果も大きく変わってきてしまいます。
効率的に下半身を鍛えていくためには、スクワットをゆっくりとされることをおすすめいたします。ゆっくりとしゃがみ、そしてゆっくりと立ち上がっていきましょう。
またこの際は、ご自分の膝がつま先よりも前に出ないように意識して筋トレされると、より効率的にトレーニングすることができます。
回数の目安としては、毎日20回を目標にしてみましょう。実際にやっていただくとかなりきついことが分かると思いますが、それだけ筋トレ効果が現れているということですので、ぜひ継続して実施してくださいね。
2-2. ツイスティングシットアップ
ツイスティングシットアップはインナーマッスルを鍛える筋トレです。インナーマッスルのうち、腹筋や腹斜筋を同時に鍛えられるおすすめトレーニングです。
このトレーニング方法を聞いたことのない方も多いかと思いますが、やり方は腹筋と似ていてとてもシンプルですのでご安心ください。
まずは腹筋をするような形で仰向けに寝てください。膝はがっつりと曲げてもらって構いません。
この時に両手は頭の後ろに組むようにセットしましょう。あとは、「右肘と左膝」、「左肘と右膝」を接触させるイメージで、上体を絞りながら腹筋をしていくだけです。
このトレーニングによって、腹筋と同時に腹斜筋も鍛えることができます。回数の目安としては、1日20〜30回を目標にしてみましょう。
2-3. ナロープッシュアップ
ナロープッシュアップとは、上腕三頭筋を意識した腕立て伏せのような筋トレになります。
トレーニング方法としては、通常の腕立て伏せよりも手の間隔を狭くし、また両足の間は少し感覚を開きます。また腕の角度は地面と垂直になるようにします。この時に足から頭までが一直線になるように意識してください。
あとはこの状態から腕立て伏せをしていくだけです。上腕三頭筋を意識しながら上体を持ち上げていくとより効率的に筋トレできます。回数の目安としては、20回を目標に筋トレされると効果的です。
ただしこれは少しきつめのトレーニングになります。そのため始めのうちは10回を目安としても全く問題ありません。
それでもきついという方がいらっしゃいましたら、膝を地面につけてやっていただいても構いません。まずは始めてみることが大切です。ぜひ挑戦してみてくださいね。
3. 筋トレで飛距離アップを目指す時の注意点
筋トレする時には注意点もございます。決して無理なトレーニングはしないでください。
ドライバーを飛距離アップさせようと意気込み、ハードなトレーニングを検討している方もいらっしゃるかと思います。
しかし、いきなり抵抗の大きいトレーニングを実施されると、膝や腰などを損傷してしまう可能性もあります。これではゴルフができなくなってしまいますので、何のために筋トレをしてきたか分かりませんよね。
特にスクワットを初めてやられる方は膝を痛めてしまう可能性もありますので、決して無理はせず、少しづつ取り組んできましょう。
そのためにもまずは上でご紹介した回数の目安をご参考にしてくださいね。そして少しでも違和感が出てきたら、筋トレは一旦中止して様子を見るようにしましょう。
筋肉トレーニングを取り入れてドライバーの飛距離アップを達成しよう!
いかがでしたでしょうか。ドライバーの飛距離アップに筋トレが必要な理由や、おすすめな筋トレメニューはご確認いただけましたでしょうか。
筋肉トレーニングを積んでいくことで、ゴルフクラブをスイングした時の下半身や上半身が安定します。その結果、スイングのヘッドスピードが向上し、またミート率も向上するのです。
このようにドライバーの飛距離アップを目指す上で筋トレは非常に大切なポイントになります。
ここではドライバーの飛距離アップに効果の高いおすすめなトレーニングメニューをご紹介しておりますので、ぜひ実践してみてくださいね。
そしてトレーニングは毎日継続して実施していくことが大切です。上でご紹介した筋トレは1日10分もあればできるトレーニングメニューです。まずは目標回数を設定して、日々継続していき、ドライバーの飛距離アップを達成しましょう!