ゴルフ場でのプレーは基本的に杭を見ながら進行していくことになります。それぞれの杭にはルールが決まっていますよね。ラウンドデビューされるゴルフ初心者の方、杭のルールははしっかり覚えましたか?
杭のルールがわからないとゴルフボールをロストした時に対応がわからず、どうしたらよいか困ってしまいます。同伴プレーヤーに対応を聞かなくても自分で判断できるようになりたいものですよね。
そこで、ゴルフ場の杭のルールを初心者でも分かりやすいように詳しく解説していきます。ゴルフ初心者の方はもちろんですが、経験者の方もおさらいとして、是非ご確認くださいね。
目次
1. ゴルフ場での杭の種類とルール
ゴルフ場での杭の種類は、ラウンド中のプレー進行ルールを示している杭と、残りのヤード数を示している杭の2種類あります。ゴルフラウンド中は常に杭を確認しながらプレーをすすめて行きます。
杭のルールがわからず同伴プレーヤーに都度確認するといった状況は避けたいですよね。まだ杭のルールがわからないゴルフ初心者の方は必ず確認して覚えてくださいね!
2. ゴルフ場でのプレー進行ルールを示す杭
まずはラウンド中にプレーの進め方を示している杭を見ていきましょう。
杭は「白杭」「赤杭」「黄色杭」「青杭」の4種類あります。それぞれ意味合いと対応が異なりますので、順番にご説明して行きます。
2-1. 白杭の意味とルール
白杭は、別名OB(Out of Bounds)と言われております。白杭同士が結ぶ仮想の線上をゴルフボールが超えてしまった場合はOBとなります。OBを打ってしまった場合、最後にショットを打った場所へゴルフボールをドロップし、1打罰を追加して打ち直すようにルールで決められております。
例えば2打目でOBを打ってしまった場合は、2打目を打った場所へゴルフボールをドロップし、3打目を罰として加え、4打目で打ち直すことになります。
但し、ティーショットのOBに関しては各ゴルフ場にローカルルールがある場合がありますので、その際はゴルフ場のルールに従ってください。ティーショットOBに関するローカルルールはティーグラウンドやスコアカードに表記されておりますので、そちらをご確認ください。ローカルルールは主に下記2つございます。
”前進4打で続行”と表記がある場合
ティーグラウンドに「OB時は前進4打で続行」と表記がある場合は、前方にある特設ティーから4打目でプレーすることになります。
そのままピン方向へ進んでいただくと、黄色いティーグラウンドがあります。それが特設ティーになりますので、そこから4打目でプレーを続行してください。なお、特設ティーを使用する際はゴルフボールをティーアップすることができます。
”前進4打あり”と表記がある場合
ティーグラウンドに「前進4打あり」と表記がある場合は、前方に特設ティーがあります。基本的には前進4打でプレーされることをおすすめしますが、1打罰して3打目でティーショットを打ち直すこともできます。
※ティーグラウンドに”前進4打”の表記がない場合は、前方に特設ティーがないケースが多いです。その際は本来のルールに従って、3打目で打ち直してください。
2-2. 赤杭の意味とルール
赤杭はラテラルウォーターハザードを意味します。ウォーターハザードといっても、池がない場所でも赤杭は立っておりますので、池とはあまり関係ないようです。
赤杭同士が結ぶ仮想の線上をゴルフボールが超えてしまった場合は下記のいずれかの対応でプレーを続行するルールになっています。その場の状況に応じて最適な対処を行ってください。
・そのまま無罰で打つ(ボールが打てる状況の場合)。隣のコースからショットを打つ場合は、周囲のプレイヤーに迷惑のかからないよう充分注意してください。
・ゴルフボールが最後に赤杭ラインを超えた地点から2クラブ以内にゴルフボールをドロップし、1打罰を加えてプレーを続行する(ティーアップ不可)。例えば2打目でショットしたゴルフボールが赤杭ラインを超えてしまった場合は、最後に赤杭ラインを超えた地点から4打目でプレー続行。
・ゴルフボールが最後に赤杭ラインを超えた地点とピンを結ぶ後方延長線上にゴルフボールをドロップし、1打罰を加えてプレーを続行(ティーアップ不可)。
また、赤杭同士の間に赤線が引かれていて、赤線内にゴルフボールがある場合は無罰で赤線の外へゴルフボールをドロップすることができます。
2-3. 黄色杭の意味とルール
黄色杭はウォーターハザードを意味します。ウォーターハザードといっても、赤杭同様に池がない場所でも黄色杭は立っております。ゴルフボールが黄色杭ラインを超えてしまった場合は下記のいずれかの対応でプレーを続行するルールになっております。
・ゴルフボールが最後に黄色杭ラインを超えた地点から2クラブ以内にゴルフボールをドロップし、1打罰を加えてプレーを続行(ティーアップ不可)。
・ゴルフボールが最後に黄色杭ラインを超えた地点とピンを結ぶ後方延長線上にゴルフボールをドロップし、1打罰を加えてプレーを続行(ティーアップ不可)。
※赤杭と違い、ゴルフボールが打てる状況にあっても打つことはできません。
2-4. 青杭の意味とルール
青杭は修理を意味し、地面が荒れている場所や、斜面で危険になっている場所でたまに見かけます。
ゴルフボールが青杭のラインを超えてしまったり、青杭で囲まれている中に入った際のルールは、ピンに近づかない箇所に無罰でゴルフボールをドロップしてプレーを続行となります。
3. ヤード杭の意味と見方
ヤード杭はグリーンまでの残りの距離を示している杭になります。距離表記は「グリーンセンターまでの距離」と「グリーンエッジまでの距離」の2パターンあります。
どちらのヤーデージを採用しているかはスコアカードやカート内に表記されておりますので、必ず確認しましょう。
3-1. ヤード表示の見方
杭には線が何本か入っており、その線の本数が残りヤードを示しております。線1本が100ヤード、線2本が150ヤード、線3本が200ヤードを意味しております。
ゴルフ初心者は残りの距離を同伴プレイヤーへ聞いてしまいがちですが、ヤード杭を見て自分で判断できるようになりましょう。
3-2. グリーンが2つある時のヤード杭の見方
ヤード杭は基本的にコースの両サイドに立っています。グリーンがメイングリーンとサブグリーンの2つある場合は、右サイドのヤード杭が右グリーンまでの残りヤードを、左サイドのヤード杭が左側のグリーンまでの残りヤードを表記しています。
左右で基準が異なりますので、ヤード杭を見る際は注意が必要です。
杭の意味とルールを知ってスムーズにプレーを進めよう
いかがでしたでしょうか?ラウンド中は常にヤード杭をみながらプレーを進めて行くことになります。ヤード杭はゴルフボールをロストした際のルールや残りのヤード数を示すとても重要な杭です。
同伴プレイヤーに聞かずに自分で状況を判断できるように、まずは杭の意味をしっかりと覚えましょう。特にこれからラウンド予定のゴルフ初心者は杭の見方がわかるようになるまで繰り返し確認してくださいね!