ユーティリティーは初心者の方にも打ちやすいクラブですので、初心者のうちは特に重宝しますよね。ユーティリティーはロフト角に応じて、番手の種類がいくつかあります。
ご自分のユーティリティーのロフト角に応じた飛距離の目安はきちんと把握されていますでしょうか。
ユーティリティーに限らず飛距離の目安は、普段練習する際にきちんとスイングができているかを確認する大切なチェックポイントになります。まだ目安がわからないというゴルファーの方は、是非ご自分の飛距離と目安を比較みてくださいね。
そこでユーティリティーのロフト角ごとのボールの飛ぶ飛距離の目安を初心者の方でもわかりやすいように詳しくご説明していきます。
またこれからユーティリティーを購入しようとしているゴルファーの方向けに、上手なユーティリティーのロフト角の選び方も併せてご紹介しております。ユーティリティのロフトと飛距離の整理にぜひご活用してくださいね!
目次
1. ユーティリティーのロフト角と飛距離の目安
ユーティリティーのロフト角は、大体17度から〜27度くらいまでのゴルフクラブがラインナップされています。番手でいうと2番ユーティリティーから7番ユーティリティーくらいの種類があります。そこで、まずはそれぞれのロフト角ごとの飛距離の目安をご紹介していきたいと思います。
ユーティリティーの番手を考える際の注意点になりますが、ロフト角と番手の組み合わせは各メーカーごとに異なります。ですので飛距離の目安を確認するときや実際に購入される際は、ユーティリティーの番手ではなくロフト角を基準に考えるようにしましょう。
これから説明する飛距離の目安を番手ごとではなくロフト角ごとでご説明するのもそのためですよ!
1-1. ロフト角17度〜19度UT
ロフト角が17度から19度のユーティリティーは存在しますが、プロゴルファーや上級者向けの難しいゴルフクラブのため、ゴルフ初心者の方は購入しない方が良いかと思います。
難しい理由として、ユーティリティーの中でもシャフトが長くスイング軌道をコントロールしづらいほか、ロフト角がかなり立っていますのでヘッドスピード(スイングスピード)が早くないとゴルフボールが上がってくれない点が挙げられます。
ちなみにプロゴルファーが使用した際の飛距離の目安は220〜240ヤードになります。
1-2. ロフト角21度前後UT
アマチュアゴルファーの方がユーティリティーを購入する際はこの21度前後のクラブから購入されることをおすすめいたします。番手でいうと3番〜4番UTになります。
アマチュアゴルファーの平均的な飛距離は180ヤード前後になります。飛ぶ人は200ヤード弱、比較的飛ばない人は160ヤードを目安にしてみてくださいね。
なお、21度ユーティリティーの飛距離の目安は、ユーティリティーの特徴や飛距離アップ方法も交えながら「ユーティリティーの飛距離の目安はどれくらい?レベルごとの平均距離を解説!」で詳しくご紹介しておりますので、そちらも併せてご確認してみてくださいね。
ちなみにこの飛距離は、アイアンでいう3I相当に匹敵します。興味のある方は、『3番アイアンの代わりになるユーティリティとは?おすすめな選び方を徹底解説!』の記事もご確認してみてくださいね。
1-3. ロフト角24度前後UT
ロフト角が24度前後あるユーティリティーは、シャフトが比較的短くロフト角もあるので、初心者の方でも比較的打ちやすいクラブになります。番手でいうと4番〜5番UTになります。
飛距離の目安はアマチュアゴルファーの平均で170ヤード前後になります。飛ぶ人はここからプラス20ヤード、飛ばない人はマイナス20ヤードを目安にみていただけるといいかと思います。
最近のクラブセッティングでは、4Iの代わりに24度前後のUTを入れるのが主流ですよね。『4番アイアンの代わりにユーティリティを使うべき?おすすめクラブと選び方を大公開!』で詳しくまとめておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
1-4. ロフト角27度前後UT
ロフト角が27度前後のユーティリティーは、番手でいうと6番〜7番UTになります。アマチュアゴルファーの平均飛距離は160ヤード前後になります。アイアンでいうと6番アイアンくらいの飛距離になりますので、男性で使っている人は少ないですね。
ただ女性ゴルファーの方にとっては、6番アイアンはかなり難しいクラブですよね。このため女性の方は、6番アイアンの代わりに27度ユーティリティーを使用されることは凄くおすすめです。女性ゴルファーの平均的な飛距離の目安は110ヤード前後になります。
女性の方の上手なUTの選び方は、『女性ゴルファー必見!レディース用ユーティリティの正しい選び方を知ろう!』でもまとめております。こちらも併せてご確認くださいね。
2. 上手なユーティリティーのロフト角の選び方
初心者のゴルファーの方から「ユーティリティーは何本必要ですか?」とか「ユーティリティーのロフト角は何度がおすすすめですか?」といったご質問をよくいただきます。残念ながらこのご質問に正解はございません。
それぞれのゴルファーの方の特徴やレベルに応じて、おすすめのユーティリティーの本数やロフト角は異なってきます。
そこで上手にユーティリティーを購入するための考え方やおすすめの選び方のポイントをご説明していきたいと思います。
これからユーティリティーを購入する初心者ゴルファーの方だけでなく、すでにユーティリティーを持っているゴルファーの方も、クラブセッティングを考える上でとても参考になる内容ですので、是非ご確認くださいね!
2-1. アイアンとフェアウェイウッドの間の空白距離をなくす
ユーティリティーのロフト角を選ぶ際にもっとも大切なポイントはアイアンとフェアウェイウッド(FW)の間の空白の距離をなくすことです。これだけではわかりづらいと思いますので次のケースを考えてみましょう。
例えば5番アイアンで170ヤード、5番ウッドで200ヤード飛ぶ人の最適なユーティリティーのロフト角が何度になるでしょうか?
このとき、170ヤードと200ヤードの間の30ヤードが空白の距離ですよね。この空白を埋めるために最適なユーティリティーの飛距離は185ヤード飛ぶクラブになりますね。
あとは上でご紹介したロフト角ごとの飛距離目安をご参考に、185ヤード飛ぶユーティリティーのロフト角を選んであげましょう。おそらくこの場合はロフト角が21度前後のユーティリティーを購入するのがいいかと思います。
2-2. アイアンが苦手なゴルファーはUTの本数を多めに入れる
アイアンはユーティリティーよりも方向性が安定しますし、バックスピンがかかってグリーンにボールが止まりやすいです。このため同じ飛距離なら、できればアイアンで打ちたいですよね。
でも5番アイアンって結構難しいですし、ダフったら全然ボールが飛ばないので、苦手にしているゴルファーの方も多いのではないでしょうか。
そこで5番アイアンが苦手でミスショットも多いというゴルファーの方は、5番アイアンの代わりに5番ユーティリティーをクラブに加えるなんていうことも上手なユーティリティーの選び方になります。
実際プロルファーでもユーティリティーを2本使用している選手はかなり多いですよ!
女性ゴルファーの方の場合は、6番ユーティリティーや7番ユーティリティーまで使用するのもかなりおすすすめな方法です。女子プロゴルファーでも6番アイアンの代わりに6番ユーティリティーを使用している選手は増えてきています。おすすめなクラブセッティングですので、ご参考にしてくださいね。
3. 自分に必要な飛距離のユーティリティーのロフト角を見つけよう!
ご自分のショットの飛距離とロフト角ごとのボールの飛ぶ平均飛距離を比較してみていかがでしたでしょうか。目安通りにボールが飛んでいないというゴルファーの方はまずは平均飛距離を目指して練習されることをおすすめします。
ユーティリティーが飛ばない理由はアイアンが飛ばない理由と同じです。そんな飛距離に悩まれている方は「すぐに効果が出る!アイアンで飛距離アップするスイングのコツと練習方法!」にボールが飛ばない理由と練習方法を詳しくご紹介しておりますので是非ご確認くださいね。ユーティリティーと一緒にアイアンのボールの飛ぶ飛距離も伸びて一石二鳥ですよ!
またラウンド中、ショット毎に飛距離が安定していないというゴルファーの方は、スイングが安定していない可能性もあります。心当たりのある方は、「ゴルフのスイングが安定しない!その原因を克服する3つのコツと練習方法!」も併せてご確認くださいね。
これからユーティリティーの購入を検討しているゴルファーの方は、是非、上で紹介した選び方を参考にロフト角と本数を決めてみてはいかがでしょうか。きっと自分にあったユーティリティーを購入できますよ!