ドライバーをアドレスする時はボールとの距離が非常に大切です。ドライバーはシャフトが長いクラブですので、アドレスでのボールとの距離感覚を掴みにくいクラブでもあります。
アドレスごとにボールとの距離が変わってしまえば、ドライバーのティーショットを失敗してしまう可能性も高くなりますよね。
そこで、ドライバーをアドレスした時のボールとの距離の取り方や、センチメートル換算での具体的な距離の目安について詳しくご紹介していきたいと思います。
ドライバーが苦手なのは、もしかしたらアドレスでのボールとの距離が誤っているからなのかもしれません。ぜひこちらの記事を上手に活用して、ドライバーの上達に繋げてくださいね。
目次
1. ドライバーのアドレスでのボールとの距離の取り方
ドライバーはセオリー通りに忠実にアドレスをとれば、自然と正しいボールとの距離で構えることができます。
まずはドライバーを右手で持って、いつも通りのドライバーのスタンス幅を取りましょう。その状態で股関節から前傾角度を取っていきます。この時に左腕は真下へだらんとぶら下がっている状態にしてくださいね。
そうしたら、その左手の位置でドライバーをグリップします。このときのドライバーのヘッドの位置が、ボールをティーアップする位置の基準になります。
これはティーショットを打つ際のルーティーンとしてもおすすめな方法ですので、ぜひ実践してみてくださいね!
また、この時のアドレスはわずかにハンドレイトになっているかと思います。
ハンドレイトに関しては、『ドライバーのアドレスはハンドレイトが基本!正しい構え方と打ち方を徹底解説!』で詳しくご紹介しておりますので、是非こちらでご確認してくださいね。
2. ドライバーのアドレスでのボールとの距離の目安
ドライバーをアドレスした時に、ボールとの距離の目安を取る方法があります。それが、ご自分の拳が股関節とグリップエンドの間に何個入るかでカウントする方法です。
一般的にドライバーを正しくアドレスした時の目安は、ご自分の拳で2つ分の距離が空いていると言われております。
ここで注意して欲しいのが、絶対に拳2つ分の距離にしなければならないという訳ではないということです。ゴルフのアドレスでは、各個人の身長や腕の長さ、身体的特性などから微妙にボールとの距離が変わるものです。
また、同じ身長のゴルファーの方でも、拳の大きさは人によって異なりますよね。
そのため、ボールとの距離を拳2つ分にすることに固執する必要はありません。あくまで目安としてご参考にしてみてくださいね。
3. プロアマで見る!ドライバーのアドレスでのボールとの距離の比較
ドライバーをアドレスした時のボールとの距離に関して、興味深いデータがありますのでご紹介させていただきます。
これは「週刊ゴルフダイジェスト」2015年10月号の記事で、アマチュアゴルファーとプロゴルファーの、ドライバーのボールとの距離を比較したデータです。
ここでのボールとの距離とは、ゴルフボールとご自分のつま先までの距離のことをさしております。それぞれどのような特徴があったのでしょうか。
3-1. アマチュアゴルファーのボールとの距離
アマチュアゴルファーの場合、ドライバーをアドレスした時のボールとの距離の平均は、84.6センチメートルとご紹介されております。
ちなみにアマチュアゴルファーの方の基礎データは、平均身長172.0センチメートル、ドライバーのクラブ長平均45.86インチです。
この平均値と比較した時、あなたのアドレスでのボールとの距離はいかがでしょうか?ぜひご自分の距離を測ってみてくださいね。
3-2. プロゴルファーのボールとの距離
一方のプロゴルファーの場合、ドライバーをアドレスした時のボールとの距離の平均は、88.1センチメートルとご紹介されております。
なんと、プロゴルファーの場合、アマチュアよりも3.5センチメートルも長い結果になっておりますよね。
ちなみにプロゴルファーの方の基礎データは、平均身長173.1センチメートル、ドライバーのクラブ長平均44.93インチです。
3-3. アマチュアゴルファーはボールとの距離が近い?
プロゴルファーのボールとの距離の方が、3.5センチメートルも長い結果になっておりましたね。
ドライバーのクラブの長さはプロゴルファーの方が短いのに、それでもボールとの距離はプロの方が遠いと言うことができますね。
こう考えると、もしかしたらアマチュアゴルファーの場合はボールとの距離が近いのかもしれません。
もちろん身長の違いやヘッドスピードの違いも影響してますので一概には判断できませんが、一度ご自分のボールとの距離を計測して比較してみると上達のヒントになるかもしれませんよ!
4. アドレスでボールとの距離が不適切な場合に生じるミスショット
ドライバーをアドレスした時のボールとの距離が好ましくないと、どのようなミスショットを招いてしまうのでしょうか。
ここでは、ボールとの距離別に代表的なミスショットをご紹介していきます。
ぜひご自分のスイングに心当たりがないかを確認しながら見てみてくださいね。
4-1. ボールとの距離が近すぎる場合
ドライバーは、全てのゴルフクラブの中でも一番シャフトの長いクラブですよね。このため、スイング中にかかる遠心力も最大になるクラブです。
スイング中に遠心力が大きくなると、それだけグリップの位置がボールの方へ引っ張られてしまいます。これはプロアマ問わず共通している現象です。
アドレスでボールとの距離が近すぎると、それだけクラブがボールの方へ引っ張られやすくなってしまい、ドライバーのヒール側にボールをショットしやすくなってしまいます。
これでは芯を外してしまい、ボールの飛距離も大きく落としてしまいますよね。
また、そのようなミスショットを嫌うがあまり、ダウンスイングで体が起き上がるようにしてクラブを体の近くに通すようなスイングになる場合もあります。
このスイングでは軸がブレてしまい、またインパクトからフォロースルーにかけてクラブの抜け道を確保できません。その結果、スライスや飛距離ダウンなど様々なミスショットを招いてしまいます。
4-2. ボールとの距離が遠すぎる場合
ボールとの距離が遠すぎる場合、脳が「ボールが遠い!」と判断してしまって、ダウンスイングで勝手に体がボールの方へ近づいてしまう可能性があります。
このスイングでは、ショットごとにミート率が安定しないのは言うまでもありませんよね。
また、体が前に動きながらスイングすると、スイング軸が安定せずボールの飛距離や方向性が著しく不安定になってしまいます。
ボールとの距離が遠すぎると、ダウンスイングで体がボールに近づき、却ってフェースのヒール側に当たりやすくなってしまうケースもよくある話です。
これはヒール癖のある人が、ボールとの距離を離してもヒール癖が直らない主な原因でもありますよ!
アドレスでのボールとの距離でドライバーショットは変わる!
いかがでしたでしょうか。ドライバーをアドレスした時のボールとの距離の取り方はご確認いただけましたでしょうか。
まずはセオリー通りにアドレスを取ることで、自然と正しいボールとの距離が取れることを確認しましょう。その時はグリップエンドと股関節に拳2個分の距離が一つの目安になりましたね。
また実際にご自分のアドレスでのボールとの距離をセンチメートル計測し、上でご紹介したプロアマの距離と比較してみるのも面白い確認方法になります。
ぜひアドレスでの正しいボールとの距離を見つけ、ドライバーを得意クラブにしていきましょう!
また、アドレスした時はボールへの目線も重要になります。
ドライバーの目線に関しては、『ドライバーのアドレスの際の正しい目線とは?絶対に意識すべきポイントを大公開!』で詳しくご紹介しておりますので、ぜひこちらでご確認してくださいね。