ゴルフを始めたいけれど、ゴルフクラブって様々なメーカーからたくさんの種類がラインアップされていて、何を買えばいいか分からないと悩んでいる初心者は多いのではないでしょうか。ネットで「ゴルフクラブ 選び方」と調べても情報が多すぎて、初心者は返って混乱してしまいますよね。
この記事では、初心者に特化したゴルフクラブの選び方を、各クラブの特徴を交えながらわかりやすく徹底解説していきます。
目次
1. ゴルフクラブの種類と使用シーン
ゴルフクラブは大きく分けて「ドライバー」「フェアウェイウッド」「ユーティリティ」「アイアン」「パター」の5つのカテゴリー分けられます。ゴルフクラブの選び方のポイントは次の章で詳しく解説しておりますが、まずはそれぞれのゴルフクラブの特徴と使用シーンを見ていきましょう。
1-1. ドライバー
飛距離:★★★★★
難易度:★★★★★
ドライバーは全てのゴルフクラブの中で最も飛ぶクラブです。
使用時はティーアップと言って、ティーにボールを乗せて打ちますので、ティーショット(第1打目)で思いっ切りボールを飛ばしたい時に使用します。
ドライバーは他のゴルフクラブと比較して最もコントロールが難しく、曲がる可能性も高いため、初心者に難しいクラブになります。事象に初心者向けのドライバー向けの選び方を解説してますので、是非ご参考にして下さい。
1-2. フェアウェイウッド
飛距離:★★★★☆
難易度:★★★★☆
フェアウェイウッドは、ドライバーを小さくした形状をしています。
飛距離はドライバーと比較すると落ちますが、難易度も若干易しくなります。
フェアウェイウッドはパー5のセカンド等、グリーンまでの残り距離が長い時に使用します。但し、直置きショットは難しいので、初心者は次に紹介するユーティリティをおすすめします。
またティーショットの際、フェアウェイが狭くドライバーでは心配な時に、ドライバーの代わりにこのフェアウェイウッドを使います。その際は写真のようにボールをティーアップできますので、難易度は若干優しくなります。(★3.5位)
初心者はまずはティーアップして打てるように練習しましょう。
1-3. ユーティリティ
飛距離:★★★☆☆
難易度:★★★☆☆
ユーティリティはフェアウェイウッドを小さくした形状をしており、フェアウェイウッドよりも簡単に打つことができる人気のクラブです。初心者に限らず、フェアウェイウッドは難しくて打てないという方でも、ユーティリティを得意にする人は多いです。
ユーティリティはグリーンまで距離のあるセカンドショットや、距離の長いパー3のティーショットで使用します。その場合はボールをティーアップできますので、難易度はさらに優しくなります。
1-4. アイアン
アイアンセットを購入すると、ほとんどの商品は5番アイアンからピッチングウェッジ(PW)までの7本が含まれております。番手が大きくなる程、ボールが飛びますので、打ちたい距離を計算して使い分けて行きます。但し、番手が大きくなる程、難易度も難しくなりますので、初心者の方は7番アイアンまでを練習すると良いと思います。
サンドウェッジ(SW),アプローチウェッジ(AW)は残念ながらアイアンセットに含まれていないケースが多いですが、使用頻度も多いため、別途購入しましょう。
1-5. パター
パターはボールをカップにしずめる時に使用します。メーカーや型番ごとに本当にたくさんの形状があります。
選び方のポイントは次の章で詳しく解説して行きます。
2. ゴルフクラブ選び方のポイントはたった3つ
ゴルフクラブの種類と使用シーンは分かったけど、いざクラブを選ぶとなると、クラブの種類ってたくさんのメーカーからいろんな種類が出ていて、選び方が分からないと悩んでいる初心者は多いのではないでしょうか。ゴルフクラブにはそれぞれ特徴があるので、ネットの人気ランキングを見るにも知識が必要です。
でも安心して下さい。ゴルフクラブの選び方のポイントはたったの3つなんです。それぞれのポイントを初心者でもわかりやすく解説していきますね。それでは早速1つずつ見ていきましょう。
2-1. まずはゴルフクラブのヘッドの形状を決めよう
ゴルフクラブ選び方の最初のポイントはヘッドの形状です。
各メーカーより様々なデザインが用意されていますので、各カテゴリー毎にポイントを絞って初心者にも分かりやすく解説していきます。
ドライバー
ドライバーの選び方のポイントは「ヘッド容量」と「ロフト角」の2点です。
「ヘッド容量」はドライバーヘッドの大きさのことですが、ヘッド容量が大きい程、芯を外した時でもボールが飛びやすく設計されております。
毎回ボールを芯にクリーンヒットさせることは初心者に限らずとても難しいです。そこで初心者のドライバーの選び方のポイントは、ずばり大容量ヘッドのドライバーにすることです。大容量ヘッドドライバーは芯が比較的大きめに作られていますので、ミスに強い構造をしています。スイングが安定しない初心者のうちは、絶対に大容量のドライバーをおすすめします。目安としては460cc以上あるとベストです。
「ロフト角」とはドライバーの角度のことを指し、ドライバーでは9.5°〜12°の商品が一般的です。ロフト角の特徴はとして、ロフト角が大きくなる程ボールを高く打ちやすくなります。初心者のロフト角の選び方のポイントは、楽にボールを高く打てるよう、10.5°以上ロフト角のあるドライバーをおすすめいたします
フェアウェイウッド
フェアウェイウッドの選び方のポイントはロフト角と番手です。ロフト角はドライバーの項目でご説明したので、もう大丈夫ですよね。番手はロフト角に応じて各メーカーが設定しています。
番手が大きいほどボールが飛びますが、難易度も上がります。初心者はまずは男性なら5w、女性なら9wの購入をおすすめいたします。初心者のうちは1本あれば充分でしょう
ユーティリティ
ユーティリティの選び方のポイントもロフト角と番手です。フェアウェイウッドは難しいですが、ユーティリティは初心者にも打ちやすい人気クラブです。
初心者はユーティリティをフル活用しましょう。まずは番手を基準に1本〜2本揃えることをおすすめいたします。
アイアンセット
アイアンはセット購入になります。アイアンセットは基本的に5IからPWの7本のゴルフクラブが含まれます。アイアンセットの選び方のポイントはヘッドの構造です。
アイアンごとによってヘッドの構造は大きく異なりますが、初心者の方はミスに強いポケットキャビティーのアイアンセットをおすすめいたします。
ウェッジ
ウェッジはピッチングウェッジ(PW),アプローチウェッジ(AW),サンドウェッジ(SW)の3種類あります。ウェッジの選び方のポイントは、アイアンセットと同じメーカーで、できれば同じ種類の商品を購入することです。そうすることで、重量バランスがアイアンとウェッジで最適になります。
また種類を統一することで、アイアンとウェッジのクラブの特徴が同じになり、アイアンと同じ感覚でウェッジを打つことができます。ウェッジの本数は3本全てあればベストですが、最低でもPWとSWの2本を揃えましょう。(PWは大抵アイアンセットに含まれています)
パター
パターの選び方のポイントはヘッドの構造です。パターで大事なことは、狙った方向へ確実にまっすぐにボールを転がすことです。
そのため、アドレス時にカップへ向きを合わせやすく、ボールの直進性が高く、ミスヒットにも強いマレットタイプのパターをおすすめします。ピンタイプのパターでも大きな問題は有りませんが、L字タイプのパターは上級者向けなので避けた方が無難です。
2-2. 次にシャフトの硬さを決めよう
ヘッド形状の次は、ゴルフクラブのシャフトの硬さ(flex)を決めましょう。flexは柔らかい順にL→A→R→S→Xと表記し、スイング時のクラブシャフトのしなり具合を決定します。柔らかいクラブシャフトはしなりやすく、硬くなる程シャフトはしならなくなります。
クラブシャフトが適度にしなるとボールへ伝わる力が最大化されますが、シャフトのしなりが強いとクラブをコントロールできず、反対にシャフトのしなりが弱いとボールが飛ばなくなります。例として、鞭が柔らか過ぎたら、硬すぎたら、それぞれどうなるか想像いただけるとイメージが沸くかと思います。
では最適なflexはどうやって判別するのでしょうか。flexはヘッドスピード(スイングの速さ)に応じて各メーカーより選び方の目安が出てますので、それに合わせて決めましょう。初心者で自分のヘッドスピードを知らない方も安心して下さい。ヘッドスピードはゴルフショップへ行けば簡単に測ってもらえます。もし店頭で計測するのは恥ずかしいという方がいましたら、下の表を参考にして頂ければOKです。
2-3. 最後にゴルフクラブの重さを決めよう
最後にゴルフクラブの重さを決めましょう。ゴルフクラブの重さはスイングの安定性を左右します。一般的に重いクラブはスイングが安定し、反対に軽いクラブは手打ちにり、良くないと言われています。しかし重過ぎるゴルフクラブを使用すると、ヘッドスピードの低下でボールの飛距離が落ち、最悪な場合は腰を痛めてしまいます。
では初心者はゴルフクラブの重さはどうやって決めれば良いでしょうか。
クラブの重さはほぼシャフトの素材で決まります。スチールシャフトは重く、カーボンシャフトは軽くなります。店舗で2種類のシャフトを振って見て、安定して触れる方を選ぶのが一番いいですが、選び方の目安としては、女性や力に自信のない男性はカーボンシャフト、それ以外の方はスチールシャフトをおすすめします。
3. セット購入とバラ購入どっちがいいの?
ここまで読んでいただけた方は、もう買いたいゴルフクラブのイメージができているでしょう。しかし実際にゴルフクラブを探していくと、ある疑問が浮かんできます。
既にゴルフクラブ探しの経験がある方はご存知だと思いますが、ゴルフクラブはドライバーからパターまでのセット販売と、先ほどご紹介した5つのカテゴリー毎のバラ販売があります。
果たしてどちらを購入するのがよいのでしょうか。この章ではそれぞれの特徴をメリット・デメリットとして解説していきます。
3-1. セット購入のメリット・デメリット
セット販売のメリットは、前の章で解説した初心者におすすめのクラブで構成されている点と、価格設定がリーズナブルな点が挙げられます。
一方デメリットは、当然ですがセット商品の中身は決められているため、自分の買いたいゴルフクラブ(ドライバー等)がある時にそのクラブを買えないことです。特にメーカー最新作のゴルフクラブはセット販売されていない可能性が高いです。
3-2. バラ購入のメリット・デメリット
バラ購入のメリットは全てのゴルフクラブを自分の欲しい商品で揃えられることです。経験者ならわかると思いますが、それぞれ自分に合ったクラブを揃えていく醍醐味は大きいです。(当然スコアもよくなってるはずです!?)
逆にデメリットは、特に初心者は何を買えば良いか迷ってしまうこと、セット販売よりも高額になることでしょう。
3-3. まずはセット商品を購入しよう
バラ購入で欲しいクラブを揃える魅力は大きいですが、初心者はどのクラブが良いか迷ってしまうと思います。そこで当サイトでは、まずは初心者の方にはセット販売のゴルフクラブの購入をおすすめいたします。前述の通り、セット販売のゴルフクラブは初心者向けの易しい構成になっているため、スタートセットとしてまさに最適です。価格がリーズナブルなのも心強いですね。
まずはセットクラブで練習し、上達していくうちに欲しいゴルフクラブが出てきたらお財布と相談してバラ購入を検討してみてはいかがでしょうか。
4. 店舗購入とネット購入どっちがいいの?
いよいよゴルフクラブを購入する時がきました。ここで質問です。あなたは店舗購入を検討していますか?それともネット購入ですか?
最近ではAmazonやYahoo、楽天市場の普及でネット購入もかなり便利になっています。ネットでのランキングや口コミを参考にしてる方も多いのではないでしょうか。
この章では店舗購入とネット購入、果たしてどちらが良いのか、それぞれの特徴をメリット・デメリットとして比較していきます。
4-1. 店舗購入のメリット・デメリット
店舗購入のメリットは何といっても実際に商品を見て決められることでしょう。店員さんとゴルフクラブの相談をし、実際に試打して自分に合ったゴルフクラブを探すことができるのは大きなメリットですね。
また、大半のゴルフクラブには保証が付いておりますが、万が一のトラブル時に店舗へ持っていける安心感は大きいです。その他、店頭に在庫があれば即日持ち帰って、すぐに打ちっ放しに行くこともできます。
反対にデメリットは、ネット販売よりも高額になることです。
4-2. ネット購入のメリット・デメリット
ネット購入のメリットはやはり価格の安さにあります。
価格が安い理由は、店舗を構えていない分、経費を削減できるからと推察されます。また、自宅まで郵送してくれる点もいいですね。
反対にデメリットは、試打できないこと、万が一保証を使う時に対応が分かりづらいことなどが挙げられます。
4-3. ネットと店頭、結局どっちがいいの?
私は店舗購入、ネット購入両方の経験がありますが、購入時は必ず店舗で試打しています。しかしネット購入の方が安いため、最近は店舗で試打して欲しいクラブを決め、後でAmazonやYahooで注文することもたまにあります。
結論としては、価格優先の方はAmazonなどのネット購入、店舗の信頼性を優先する方は店舗購入が良いのではないでしょうか。
但し、初心者におすすめのセット商品は試打できないことが多いですので、ネット購入の方が割安に買えてよいかもしれません。
下記に初心者におすすめの人気ゴルフクラブセットを紹介しますので、ご参考にしてみて下さい。
5. 初心者でもできる!ゴルフクラブの選び方をマスターしよう!
いかがでしたか?ゴルフクラブを買おうと思っても、初心者にはクラブの選び方が難しいですよね。ネットにも様々な情報が載っており、混乱している方もいるのではないでしょうか。
そんな初心者は是非、本記事で紹介した「クラブヘッドの形状」「シャフトの硬さ」「クラブの重さ」の3つのポイントに絞って選んでいただければと思います。みなさんが自分に合ったお気に入りのゴルフクラブに出会えるよう応援しております。
それではみなさん、いつの日かゴルフ場で会う日まで!