ゴルフクラブを購入するときは、クラブのスペックが気になりますよね。ドライバーの長さを意識する方は多いかと思いますが、アイアンの長さは盲点となっている方も多いのではないでしょうか。
7番アイアンは試打クラブとしても使用されているだけに、しっかりと7番アイアンのシャフトの長さはおさえておきたいものです。
そこで、7番アイアンのシャフトの長さについて詳しくご紹介していきます。ここではノーマルクラブと爆飛びクラブで、それぞれの目安の長さをご紹介しております。
また後半では、シャフトの長さが長くなることのスイングの影響についても考察しております。こちらも併わせて練習時のご参考にしてくださいね。
目次
1. 7番アイアンの長さの目安はどのくらい?
7番アイアンのシャフトの長さにおおよその目安のようなものはあるのでしょうか?
ゴルフクラブには、標準的なモデルのクラブと、いわゆる爆飛びモデルのクラブの2種類が存在しています。
それぞれで目安となる7番アイアンの長さが変わってきますので、まずはそれぞれのゴルフクラブの特徴について詳しく確認していきましょう。
1-1. 標準的なゴルフクラブの場合
標準的なロフト角の7番アイアンの場合、クラブの長さは大体ですが37インチ程度になります。
もちろんメーカーによって、0.25インチ程度前後することはありますが、基本的には37インチが基準になると思っていただいて間違いありません。
これは、初心者向けのモデルから上級者向けのモデルまで共通して言える傾向があります。
例えば、タイトリストのクラブを見てましょう。タイトリストの初心者向けと言われる「718AP1」では、7番アイアンの長さは37インチです。
そしてプロゴルファーがそのまま使うこともできる上級者モデルの「718マッスルバック」でも、やはり7番アイアンの長さは37インチになるのです。
このように、7番アイアンのシャフトの長さは37インチが基準になることが伺えますね。
1-2. 爆飛びゴルフクラブの場合
爆飛びモデルの場合、7番アイアンの長さはノーマルよりも確実に長くなっております。
爆飛び7番アイアンの長さは、大体ですが37.5インチ前後になることが多い印象を受けます。標準的なゴルフクラブと比較して、0.5インチ程度シャフトが長いことが伺えますね。
大して変わらないと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、ゴルフクラブの長さが0.5インチ変わるということは、それなりの意味を持ちます。
クラブは番手が1つ上がるごとにシャフトも0.5インチ長くなるのが一般的です。つまり、0.5インチの差は番手1つ分の差になります。
爆飛びクラブの中には、7番アイアンで38インチクラスの商品もあります。これはノーマルクラブと比較して、2番手もシャフトの長さが長くなっているのです。
2. 爆飛びアイアンのシャフトが長い理由
爆飛びクラブの場合、なぜシャフトの長さが長くなっているのでしょうか。これにはロフト角の違いが影響しております。
爆飛びアイアンの場合、ノーマルのクラブと比較してロフトの角度がとても立っている特徴があります。7番アイアンのロフト角の平均は31度位ですが、爆飛び系のロフト角は26度位になります。
ゴルフクラブは概してロフトが立つほど、シャフトの長さも長くなるのが一般的ですよね。このためノーマルのロフト角よりも立っている爆飛びクラブは、その分シャフトの長さも長くなっているのです。
一部のプロゴルファーではアイアンのシャフトの長さが全て均一のワンレングスクラブを使用している選手もいますが、ここではワンレングスは考慮しないことにします。
また7番アイアンのロフト角は、『7番アイアンのロフトの角度は何度が理想?飛距離の目安や選び方を徹底解説!』で詳しくご紹介しております。是非こちらもご参考にしてくださいね。
3. 年々7番アイアンの長さは長くなっている
7番アイアンの長さはノーマルで37インチとご紹介いたしました。しかし、ノーマルの7番アイアンのシャフトも長くなっている傾向があります。
以前は、7番アイアンの長さは36インチ程度のゴルフクラブが主流でした。こうして考えると、7番アイアンの長さが1インチ程度長くなっていると言えそうですね。
この背景にも、7番アイアンのロフト角が立ってきている時代背景が影響しております。
以前は7番アイアンのロフト角は、35度程度のクラブが主流でした。現在でも伝統的なマッスルバックなどのロフト角は35度程度のクラブが多いです。
また男子プロが使用しているクラブも、7番アイアンのロフト角は34〜36度程度の場合が多いです。
しかし市販されている7番アイアンは、ロフト角の平均は31度程度になります。このように考えると、7番アイアンのロフトが全体的に立ってくるに伴い、シャフトの長さも長くなっていると言えそうですね。
4. 7番アイアンの長さが長くなることの影響
7番アイアンの長さが1インチ長くなると、スイングにどのような影響が出てくるのでしょうか。
1インチを馴染みのセンチメートル単位に直すと、1インチは2.54cmになります。一見すると小さな変化に思えるかもしれませんが、ゴルフクラブの長さが1インチ変わると、スイングに大きな影響を与えます。
こちらの方が興味のある方もたくさんいらっしゃるかと思いますので、是非ご参考にしてくださいね。
4-1. ヘッドスピードが上がる
数値的に最も顕著に現れる特徴としては、ヘッドスピードが上がることではないでしょうか。一般的な話ですが、シャフトの長さが1インチ長くなると、ヘッドスピードは1m/s増加すると言われております。
7番アイアンのロフト角が立ってきたことに伴い、ショットした時にボールの弾道が上がりづらくなっております。それを補うには、スイングのスピードを上げる必要があります。
そこでゴルフクラブのシャフトの長さを長くしてヘッドスピードを上げることで、ボールの弾道を上がりやすくしているのです。
7番アイアンのヘッドスピードが1上がれば、飛距離は4ヤード程度は伸びます。そしてこれにロフト角が立ってくれば、飛距離は10ヤードくらいは簡単に飛びます。
だからこそ、爆飛びシリーズはボールの飛距離が出やすいのですね。
4-2. ボールの位置が変わる?
7番アイアンのボールの位置は、アドレスのセンターの位置が標準的なポジションと言われておりますよね。
しかし7番アイアンのシャフトの長さが長くなっている以上、少し左足に置いた方が打ちやすいのかもしれません。
特に爆飛び系の7番アイアンを使用されている方は、この傾向があるように思います。7番アイアンで38インチ級のシャフトを装着している方は、これはノーマルの5I相当のスペックを誇っております。
それならば、ボールの位置も5I相当の位置にセットした方が、ショットしやすい可能性もあります。
練習場で練習されるときは、ボールの位置も少しだけ気にしてみてくださいね。
また7Iのボールの位置は、『7番アイアンの正しいボールの位置はどこ?簡単なセット方法と練習のポイント!』で詳しくご紹介しております。爆飛び系のクラブの話にも触れておりますので、是非ご確認してくださいね。
長さの目安を把握して7番アイアンを使いこなそう!
いかがでしたでしょうか。7番アイアンの長さは、全体的に少しずつ長くなっている傾向がありました。そして爆飛びシリーズの7番アイアンは、さらに長くなっているのです。
ゴルフクラブを購入するときは、7番アイアンのロフト角だけでなく、シャフトの長さにも注目してあげると、そのクラブがどのくらい飛距離がでるのかイメージできます。
またゴルフクラブのシャフトの長さは、スイング時のボールの位置に影響を与える可能性もあります。このポイントもぜひ練習時のご参考にしてくださいね。
このように7番アイアンの長さの目安を知っていると、何かと重宝します。37インチ、この目安値をしっかりと確認し、今後のゴルフ生活に活かしてくださいね!