アプローチに7番アイアンを使用したことはありますでしょうか。名プレーヤーである青木功選手は、頻繁にグリーン周りのアプローチに7番アイアンを使用しておりました。
このようにご紹介すると、一見玄人テクニックに思われてしまうかもしれません。しかしゴルフ初心者の方こそ、7番アイアンでアプローチした方がグリーン周りが上達する可能性もあります。
そこで、7番アイアンでアプローチするメリットを詳しく解説していきます。
また7番アイアンのアプローチが向いているシチュエーションや、おすすめな打ち方もまともて解説していきます。ゴルフ初心者の方はもちろん、グリーン周りのアプローチが苦手な方は必見ですよ!
目次
1. 7番アイアンでアプローチするメリット
まずは7番アイアンを使用したアプローチのメリットから確認していきましょう。
特にゴルフ初心者の方には魅力的なメリットがたくさんございます。まずはしっかりとポイントを確認してくださいね。
7番アイアンで綺麗なアプローチショットが打てるようになれば、グリーン周りの打数もきっと減らせるはずですよ!
1-1. ミスショットしづらい
7番アイアンでアプローチする最大のメリットは、ミスショットが激減することです。
7番アイアンでアプローチする場合は、サンドウェッジやピッチングウェッジよりも、スイングの振り幅が非常に小さくなります。このため、ダフったりトップしてしまうリスクを最小限に回避できるのです。
グリーン周りの深いラフにダフってしまっては目もあてられません。ダフリやすい方には必見のテクニックですね。
また7番アイアンでアプローチすれば、仮にトップしてしまっても、結果的にそれなりのショットになってくれます。これがもしサンドウェッジでトップしてしまったら、確実にグリーン反対側のラフまでボールが行ってしまいますよね。
このように7番アイアンでアプローチすることで、ミスショットのリスクを最小限に回避できるのです。
1-2. 安定してボールを転がしやすい
グリーン周りからサンドウェッジやピッチングウェッジを使用する場合、ボールの転がる距離がショット毎に変わってくると思いませんか。
もちろんこれにはグリーンの速さや傾斜が影響しておりますが、ボールのスピン量の影響も見逃せません。
サンドウェッジやピッチングウェッジといったクラブは、ゴルフボールを綺麗にショットするとバックスピンが掛かります。そのため、ランの出にくいショットになるのです。
しかし、綺麗にショットできなかった場合はボールにバックスピンが掛からず、ランが出てしまいます。
プロゴルファーはサンドウェッジのバックスピン量まで計算に入れてショットしておりますが、アマチュアの方がこのレベルまで練習するのは正直難しいですよね。
そこで、7番アイアンのアプローチの出番です。7番アイアンはロフトが立っておりますので、スピン量がほとんどかかりません。このためいつでも安定した転がりのあるランニングアプローチを打てるのです。
2. 7番アイアンでアプローチした時の弾道のイメージ
7番アイアンでアプローチした時の弾道のイメージを確認してみましょう。あくまで目安ですが、「キャリー1に対してラン4」と思ってください。
つまりボールからピンまで10メートルの距離がある場合、2メートル先のグリーン上にボールを落として、そこから8メートル転がしてボールを止めるイメージになります。
もちろんグリーンの速さや傾斜によってこの目安は変わってきます。その日のコースコンディションやグリーンの傾斜に応じて、微妙にアレンジしてみてくださいね。
はじめのうちは思うように距離感を合わせられないかもしれません。
しかし、何度か回数を重ねていけばすぐに順応していくものです。距離感に慣れてしまえばかなり大きな武器になります。ぜひ練習してみてくださいね。
3. 7番アイアンでのアプローチがおすすめな状況とは?
それでは7番アイアンでアプローチするのに適した状況を確認していきましょう。
それは、ボールからグリーンエッジまでの距離が短く、グリーンエッジからピンまでの距離が長い状況です。
7番アイアンでアプローチする場合、ボールの落とし所は必ずグリーン上になるようにしてください。ラフの上にボールが落ちてしまっては、ボールは転がってくれません。
そこで、ボールとピンの距離を脳内イメージで5等分し、その1等分がグリーン上にかかる時こそが、7番アイアンのアプローチの出番です。
多くの場合はグリーン周りのカラーからのショットになります。カラーにゴルフボールが残っていたら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
4. 7番アイアンでのアプローチの上手な打ち方
それでは、7番アイアンでアプローチする打ち方についてご紹介していきます。
これには大きく分けて2つの打ち方があります。それぞれの打ち方のメリット、デメリットも触れながら詳しく解説していきますので、ぜひ練習のご参考にしてくださいね。
いざという時にすぐに使えるように、しっかりと7番アイアンでのアプローチショットの打ち方を学んでおいてくださいね!
4-1. パターのようなストロークでショット
まずは、7番アイアンをパターのようにストロークする打ち方です。
ゴルフボールを体のセンター位置にセットしたら、あとはパッティングする感覚で7番アイアンでアプローチするだけです。とても簡単ですので、ぜひラウンド前の練習時などに試してみてくださいね。
この打ち方の最大のメリットは、99%ダフらないことです。パターをストロークする時にダフってしまうことはまずありませんよね。
このため7番アイアンでアプローチしても、芝をザックリしてしまうミスショットを撲滅できます。
反対にこの打ち方のデメリットとしては、ボールの飛距離を出しにくい点が挙げられます。なので、ボールからカップまでの距離の短い時におすすめな打ち方になりますよ。
4-2. ハンドファーストでショット
こちらはスタンダードなアプローチの打ち方と言えます。
アドレスでは歩幅を狭くし、ゴルフボールは右側、クラブのグリップエンドは左股関節を指すように構えます。あとはサンドウェッジをアプローチするような感覚でスイングするだけです。
このときはかなり飛距離が出ますので、スイング幅が大きくなりすぎないように気をつけましょう。こちらは練習場で練習して距離感を確認してみましょう。
この打ち方のメリットは、やはり飛距離を出しやすい点になります。
反対にデメリットとしては、多少なりともダフリやトップのミスの可能性が高くなる点を挙げられます。それでもサンドウェッジと比較するとスイング幅が小さい分、ミスショットの可能性もかなり低くなっております。
このため、ゴルフボールからカップまでの距離が遠い時におすすめな打ち方になりますよ。
アプローチに7番アイアンを使用すればグリーン周りが上達!
いかがでしたでしょうか。7番アイアンを使用すれば、誰でも簡単にランニングアプローチが上達します。
また7番アイアンを使用することでスイング幅が小さくなり、ミスショットの出にくいアプローチを採用できました。
特にゴルフ初心者の方は、アプローチに7番アイアンを使用するだけでもグリーン周りが上達してしまうかもしれません。初めのうちは距離感を合わせづらいかもしれませんが、何度か練習回数を重なればすぐに慣れてきます。
ぜひアプローチに7番アイアンを上手に活用して、ゴルフ上達に繋げてくださいね!
ただ、グリーンエッジからピンまでの距離が短い時や、バンカー越えアプローチでは7番アイアンを使用できません。
こうした状況でのアプローチの方法は、『【シチュエーション別】サンドウェッジの上手なアプローチの打ち方を身につけよう!』で詳しく解説しております。ぜひこちらもご確認してくださいね。