ゴルフクラブの選び方に興味が出てくると、ゴルフクラブのバランスという言葉を見聞きされるかと思います。バランスとは、ゴルフクラブやメーカーHPに記載されているD1やD2といったこの数字のことです。
プロゴルファーはゴルフクラブのバランスも大切にしてクラブセッティングを決めておりますので、アマチュアゴルファーもできればこの指標もしっかりと活用していきたいものです。
そこでゴルフクラブのバランスと、バランスがスイングに与える影響を徹底的に解説していきたいと思います。ぜひゴルフクラブ選びのご参考にしてくださいね。
目次
1. ゴルフクラブにあるD◯って?バランスの意味とは?
まずはゴルフクラブのバランスとは何かを見ていきましょう。ゴルフクラブのバランスとは、簡単に説明するとゴルフクラブのヘッドの重量がどのくらい重く設計されているかを示す指標になります。
バランスの算出方法は後半でご説明しておりますので、詳しく知りたい方はそちらをご参照くださいね。
バランスの指標は、クラブヘッドの比重が軽いクラブから順番にA→B→C→D→Eと大区分で分類され、またそれぞれのアルファベットの区分は0〜9までの小区分で細かく分類されていきます。
ゴルフクラブでよく目にするD3やD4という数字はこのアルファベットと数字の組み合わせになっているのですよ。
2. ゴルフクラブのバランスが違うとどうなるの?
ゴルフクラブのバランスが異なってくるとスイングにどのような影響が出てくるのでしょうか。まったく同じ総重量のゴルフクラブもこのバランスが異なってくるとスイング時の印象も大きく異なってきます。
軽いバランスと重いバランスのどちらが良いということではありませんので、ご自分にあったバランスのゴルフクラブを選ぶ目安としてご参考にしてくださいね。
2-1. 軽いバランスのゴルフクラブ
軽いバランスのゴルフクラブは、クラブヘッドの重量が軽く作られているため、スイング中に感じるクラブヘッドの抵抗はもそれだけ少なくなります。
全く同じ重量のゴルフクラブが2本あった場合、軽いバランスのゴルフクラブの方がスイングして軽い印象を受けるかと思います。
この軽いバランスのゴルフクラブは、比較的力のないゴルファーや、スイング中にクラブヘッドの重量をあまり意識ぜずに早いテンポでスイングしていくゴルファーに向いていると言われております。
2-2. 重いバランスのゴルフクラブ
一方の重いバランスのゴルフクラブは、総重量に占めるクラブヘッドの重量が大きく設計されています。そのためスイング時はクラブヘッドの重みを感じやすく、総重量以上に重く感じるかと思います。
この重いバランスのゴルフクラブは、力のあるパワーヒッターや、スイング時にクラブヘッドの重量を感じながらゆったりとしたテンポでスイングしていくゴルファーに向いているとされております。
実際にプロゴルファーやパワーヒッターは重いバランスを採用しているケースが多いですよね。
3. ゴルフクラブの平均的なバランス(D◯)の目安
ではゴルフクラブのバランスはどのくらいが平均になるのでしょうか。バランスは男性ゴルファーと女性ゴルファーで大きく異なってきますので、それぞれご紹介していきたいと思います。
ゴルフクラブを購入される際や、ご自分のゴルフクラブのバランスを確認する際の目安としてぜひ活用してくださいね。
3-1. 男性ゴルファーのバランスの目安
男性ゴルファーのゴルフクラブのバランスの平均は、D0・D1・D2あたりになります。
力に自信のないゴルファー向けやシニアゴルファー向けのゴルフクラブは、C8・C9に設計されていることが多いです。反対にパワッヒッター向けのゴルフクラブはD3、D4の設計になっていることが多いです。
また、ウェッジなどのゴルフクラブでは安定感が出るように、D4・D5で設計されているゴルフクラブも結構あります。
3-2. 女性ゴルファーのバランスの目安
女性ゴルファーのゴルフクラブは、同じ総重量でもスイング時に軽く感じるようにC0やC1のバランスになっていることが一般的です。
また、力に自信のない女性ゴルファー向けのゴルフクラブではB8やB9といったバランスのクラブも結構存在します。
反対に女性ゴルファーの中でもゴルフを本格的に取り組んでいらっしゃる方は、もう少し重めのバランスを好み、男性用のC8、C9ゴルフクラブを使用することもあります。
4. ゴルフクラブのバランスの求め方
最後にゴルフクラブのバランスを求める方法をご紹介したいと思います。
ゴルフクラブのバランスは、バランスを測るシャフトのポイントで、左右の重みを均等にするために何グラムの錘を必要とするかで算出する方法をとります。
例えば男性ゴルファーの平均であるD0のバランスとは、グリップエンド側に474gの錘をのせると左右のバランスが均一になる重量バランスということになります。
この算出方法には下で紹介する2種類の方法がありますので、それぞれご紹介いたします。
4-1. 12インチ法
12インチ法とは、グリップエンドから12インチのシャフトの地点でグリップ側とクラブヘッド側のバランスをとる方法になります。
戦後はこの12インチ法でバランスをとる方法が主流でしたが、現在では下でご紹介する14インチ法が主流になっております。
4-2. 14インチ法
14インチ法とは、グリップエンドから14インチのシャフトの時点でグリップ側とクラブヘッド側のバランスをとる方法です。現在ではほとんど全てのゴルフクラブがこちらを採用しております。
12インチ法と14インチ法では使用する錘の量が異なりますので、バランスも変わってきます。
どちらの方法で算出しているかはメーカーのHPなどに記載されておりますので、そちらをご確認ください。もし記載がなければ14インチ法を採用していると思っていただいて問題ありませんよ。
まずはゴルフクラブのD◯を確認して、自分のバランスを知ろう!
いかがでしたでしょうか。ゴルフクラブのバランスはクラブの振り心地を左右するとても重要な指標になります。どのバランスが良いということはありませんので、上でご紹介したような目安をもとに、ゴルフクラブ購入時の参考としてぜひ活用してくださいね。
またゴルフクラブをセッティングするときは、基本的にパターを除く全てのゴルフクラブで同じバランスになるように選ぶことが基本です。
これからドライバーなどの購入を検討しているゴルファーは、クラブ選びの指標の一つとしてぜひご参考されてはいかがでしょうか。