フェアウェイウッドの中でも、3番ウッドはかなりロフトの立っているクラブですよね。
ところで、3Wの具体的なロフト角は把握されていますでしょうか。スプーンのロフトが頭に入っていると、それだけハードなスペックということがよく理解できます。
そこで今回の記事では、3番ウッドのロフトの目安を詳細に解説していきます。またこのスプーンのロフト通りの飛距離をショットするために必要とされるヘッドスピードの目安についてもご紹介していきたいと思います。
スプーンという暴れ馬のクラブと上手に付き合うために、ロフト角を理解するのは大事なポイントです。ぜひ本記事を活用して、3番ウッドのロフトを整理してみてくださいね。
目次
1. 3番ウッド(3W)のロフト角の目安とは?
まずは、3番ウッドのロフト角の目安を詳しくご紹介していきたいと思います。
主に市販されているクラブの目安はもちろん、ロフトの寝ているモデルや、プロ仕様タイプなど、たくさんのモデルを比較していきます。3番ウッドの選び方にも繋がりますので、ぜひご確認してみてくださいね。
1-1. 一般的なモデルの3番ウッドのロフト角の目安
一般的にゴルフショップで市販されている3番ウッドの場合、ロフト角の目安は15度です。ブランドごとに多少前後のある場合もございますのが、基本的には15度が大きな目安になっています。
アイアンはブランドによってロフトが大きく変わってしまいますが、3番ウッドのロフトは、ブランド間の差もほとんどありません。
またスプーンのロフトは、今も昔も変わらずに15度で推移しています。アイアンのロフトは年々ストロング化していると考えると、フェアウェイウッドはストロングロフトの影響を受けていない希少なジャンルと言えそうですね。
1-2. ロフトの寝ている3番ウッドのモデルもある
3番ウッドの中には、希少ながらロフトが少し寝ているクラブも発売されています。ロフト角の目安としては、17度前後のクラブも発売されています。
ロフト17度で最も有名な3Wと言えば、テーラーメイドから発売されている「初代ロケットボールズ3HL」ではないでしょうか。ただ現行モデルのロケットボールは、ロフト角が15度になっています。
ロフト17度の3Wを購入したい方は、中古品から上手に探してみてくださいね。
1-3. プロゴルファー向けの3番ウッドのロフト角の目安
一方で男子プロのようなハードヒッター向けの3番ウッドは、ロフト13度前後のクラブも発売されています。以前のプロは、このくらいロフトの立った3Wを使用するのが主流でした。
ただ最近では、プロが使用する3Wもロフトは15度前後の場合が増えている印象を受けます。
プロの世界では、ドライバーのロフト角も寝てきています。それに合わせて、スプーンのロフトも少し寝てきているのかもしれませんね。
2. 3番ウッドのロフト角とヘッドスピードの関係性
ゴルフクラブはロフトが立ってくるほど、打ちこなすのにヘッドスピードが必要になりますよね。
では3番ウッドできちんとショットするためには、どのくらいのスイングの速さ必要になるのでしょうか?3Wの購入をご検討する上でも大切なポイントですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
2-1. 3番ウッドを打ちこなすために必要なヘッドスピード
3番ウッドを打ちこなすために必要なヘッドスピードとしては、45m/sくらいあると理想です。これをドライバーのスイングの速さに換算すると、47m/sくらいの数値になります。
とは言え、アマチュアでここまでスイングの速い方は、なかなかいらっしゃいませんよね。このため3番ウッドは、番手通りの飛距離をショットしにくいクラブとも言われています。
「スプーンはいらない!」と発言される方がいるのも、このロフトとヘッドスピードが関係しています。ちなみに3番ウッドがいらないと感じている方は、『3番ウッドは本当に必要?いらない理由と代わりのセッティングのコツを解説!』も併せてチェックしてみてくださいね。
2-2. 3Wに必要なヘッドスピードが不足している場合
それでは3番ウッドでヘッドスピードが不足してしまうと、どのような悪影響が出てくるのでしょうか。3Wはロフトがかなり立っていますので、ボールの打ち出し角が低めになります。
この時にスイングが十分に速ければ、弾道が低くてもしっかりと前にボールが飛んでくれます。
ただスイングが遅めだと、ボールが早い段階から地面に落ちてしまいます。このため3Wでキャリーをしっかり飛ばすことができず、番手通りの飛距離を打てなくなってしまうのです。
ただゴルフメーカーも、このような現実を放置しているわけはございません。最近では、ヘッドスピードがここまで速くなくても、しっかりと飛距離を出せる3Wが続々と発売されています。
こうした優しいスプーンを使用すれば、誰でも簡単に番手通りの飛距離をショットできます。
3. 可変式モデルの3番ウッドならロフトも変えられる!
3番ウッドの中には、可変式タイプのクラブも発売されています。可変式とは、ネジを回してロフト角を自由に調整できるタイプのことです。
この時に「カチャカチャ」と音がすることから、「カチャカチャ」タイプと表現される場合もありますよね。
こうした可変式のスプーンを使用すれば、ロフトを±1.5度くらい調整できます。3番ウッドのロフトが少しハードに感じる場合でも、クラブをカチャカチャすれば、ロフトを16.5度くらいにまでに調整できます。
このロフトなら、クラブが格段と優しく感じるかと思います。ロフト15度の3Wに少し不安のある方は、可変式タイプのスプーンを購入されるのもおすすめな選び方ですよ。
4. スプーンの互換となるゴルフクラブは存在するのか?
3番ウッドのロフトは15度前後でした。果たしてこのロフトと互換性のあるクラブは存在するのでしょうか。
実はアイアンの中には、1番アイアンというクラブが無いわけではありません。この1番アイアンなら、ロフトも15度前後になります。このため理論上は、3Wとも同じくらい飛距離が飛びます。
また以前石川遼プロが使用して話題になったヨネックスの「ゼロアイアン」は、ロフトが16度です。ちなみにこのクラブは、アイアンではなくユーティリティとして扱われています。
ヨネックスのゼロアイアンについては、『0番アイアンは実在する!その正体と飛距離の目安を徹底解説!』の記事でも触れていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
このように3番ウッドと同じくらいロフトの立っているクラブも、一応は存在すると言えますね。
5. 3番ウッドのロフトについて整理してみよう!
いかがでしたでしょうか。3番ウッドのロフトの目安はご確認いただけましたでしょうか。
市販クラブの場合、3Wのロフトは15度のモデルが多いです。この時にロフト角調整タイプの3Wを購入すれば、ロフトも1度程度なら変更できる場合が多いです。
また3Wのロフトを打ちこなしていくためには、かなりのスイングの速さが要求されました。このため3Wで番手通りの飛距離をショットするのは、なかなか骨の折れることともいえます。
ただ最近では、3番ウッドのロフトでも楽に打てるクラブも発売されています。こうしたモデルを上手に活用するのもおすすめな方法です。
このようにスプーンのロフトがイメージできると、クラブセッティングの考え方にも幅が持てるようになってきます。ぜひ3番ウッドのロフトをしっかり整理しておきましょうね。