5番アイアンは難しいし打てないと悩んでいるゴルファーも多いのではないでしょうか。また中には5番アイアンをクラブセッティングから外してしまっているゴルファーもいらっしゃるかと思います。
5番アイアンが難しい理由は、クラブのスペックの問題と心理的な理由の2点に分けることができると思います。
スペック的に難しいと知っているゴルファーでも、心理的にも難しいということも把握していますでしょうか。心理的な難しさと向き合い、練習で克服していけば、5番アイアンのミスショット率も大きく減ってくるかもしれません。
そこで、5Iが難しくて打てないスペック的要因と心理的要因をまとめてご紹介して行きますので、ぜひご確認してくださいね。
目次
1. 5番アイアンは難しい!打てないスペック的な理由
5番アイアンがスペック的に難しいクラブということはご存知の方も多いと思います。
ただ、もしかしたらゴルフ初心者の方もご覧になっているかもしれませんので、念のためスペック的に難しい理由をを確認して行きましょう
1-1. シャフトが長い
5番アイアンがスペック的に難しいし打てない最大の理由は、やはりシャフトが長いことでしょう。
5Iは、アイアンの中でも特にシャフトの長いロングアイアンになります。シャフトが長くなればそれだけ操作性が悪くなりますよね。
ゴルフ初心者の方はイメージしにくいかもしれませんので、分かりやすい例をご紹介したいと思います。例えば、壁にある電気のスイッチを押す時に、棒を使って押すシーンを考えてみてください。
その時にスイッチの近くに立って短い棒を使用するのと、スイッチの遠くに立って長い棒を使用するケースのどちらが難しいでしょうか。当然後者の方が操作しづらいですし、棒もしなってしまって難しいですよね。
この時のスイッチをゴルフボール、棒をシャフトに置き換えてみてください。
ロングアイアンはシャフトが長いのでスイング時の操作性が悪くなり、またスイングした時のシャフトのしなりもショートアイアンよりも大きくなってしまいますよね。それだけ5Iは難しいクラブになります。
1-2. ロフトが立っている
5番アイアンがスペック的に難しいもう一点の理由は、ロフト角が立っている点です。5Iはロングアイアンになりますので、ロフトも立っております。それだけショットした時にゴルフボールの弾道もが高く上がりにくくなりますよね。
ショットした際にゴルフボールの高さが出ないと、当然飛距離も落ちてしまいます。その結果、一つ下の番手とゴルフボールの飛ぶ飛距離が変わらなくなってしまいます。
このようなケースは5Iに限らずロングアイアンにはよくあるケースです。
5番アイアンは番手通りの飛距離を打てないという意味でも難しいクラブになりますね。
2. 5番アイアンは心理的にも難しいクラブ
5番アイアンは心理的にも難しいと言われております。その理由は5Iの使用シーンと形状を見ていくと理解することができます。
ゴルフ初心者の方は、上でご紹介したスペックの観点からご自分の5番アイアンの形状を確認してからご覧になっていただくと、難しいし打てない要因がより理解できるかと思います。
以下に5番アイアンが打てない原因となってしまう点を2点ご紹介しますので、ご自分のシングに心当たりがないかぜひ確認してくださいね。
2-1. 力が入ってしまって打てないケース
5番アイアンはついスイングに力が入ってしまい、ミスショットしてしまうために打てないケースが多いです。それは5番アイアンの使用シーンを考えてみると理解することができます。
パー4のセカンドで、ピンまで残り飛距離180ヤードのケースを考えてみましょう。理論上は5番アイアンで十分に届くポテンシャルがあるのですが、いざアドレスすると飛距離180ヤード先のピンはかなり遠くに感じてしまいます。
遠いと思ってしまっては最後、あそこまでボールを飛ばそうと思ってつい体や腕に力が入ってしまい、大きなミスショットにつながってしまいます。
ゴルフスイング理論では、スイング中に力が入ってしまうことは基本的にNGになりますよね。5番アイアンは使用シーン的に考えてスイングに力が入りやすいクラブになりますので、それだけ難しいし打てないクラブになります。
2-2. すくい打ちになってしまって打てないケース
5番アイアンが打てないゴルファーの理由として、すくい打ちが挙げられます。5番アイアンの理想的な打ち方はダウンブローですが、5番アイアンはどうしてもすくい打つ打ち方になってしまって打てないゴルファーも多いです。
その原因は、5番アイアンのロフト角にあります。5Iは上でご紹介した通りロフト角が立っていますので、それだけゴルフボールの高さが出にくいクラブになります。
そのため、5番アイアンはボールの高さを出そうとして、本能的にすくい打つスイングになってしまうゴルファーが多いです。特に5Iのボールの弾道が低くて飛距離が出ないと悩んでいるゴルファーや、ゴルフ初心者の方にこのケースが当てはまる傾向があります。
5番アイアンはすくい打つスイングでは、ゴルフボールをティーアップした場合でしか打てないです。
5番アイアンが難しいし打てないというゴルファーは、無意識の打ちにすくい打つスイングになってしまっていないか確認してみましょう。
また、5Iを理想的なダウンブローでショットするコツと練習方法に関しては、『5番アイアンを綺麗なダウンブローでスイングする打ち方のコツと練習方法!』でご紹介しておりますので、こちらも併せてご確認してくださいね。
3. 5番アイアンが打てないのは練習不足?
5番アイアンが難しいし打てないと悩んでいるゴルファーは5番アイアンの練習不足が原因かもしれません。
普段練習場で練習される際は、5番アイアンをしっかり練習されておりますでしょうか。おそらく多くのゴルファーはピッチングウェッジや7番アイアン、そしてドライバーに多くの練習時間と球数を配分しているかと思います。
練習場で5番アイアンを全く練習していないゴルファーは、難しい5番アイアンが打てないのも無理はありません。
人間はいつも練習していないことをいきなりやろうとしても、なかなか上手くできないですよね。そこで、5番アイアンが難しいと感じているゴルファーは、なるべく練習場で5番アイアンを練習する時間を作ってみてはいかがでしょうか。
4. 5番アイアンを打てるようになるには
5番アイアンをしっかりと打てるようになるためには、まずは5番アイアンが打てるという成功体験を数多く作ることがとても大切です。
人間は失敗体験が多いとネガティブになってしまいますが、成功体験が多ければそれだけポジティブになることができますよね。
5番アイアンでナイスショットできるという経験が豊富にあれば、ゴルフ場で残り飛距離180ヤードの時に5番アイアンを握っても、必要以上に力が入ってしまうこともなければ、ロフト角にびびってすくい打つスイングになってしまうこともありません。
5番アイアンの成功体験を豊富に構築していくためにも、まずは練習場でしっかりと練習していく方法がとても大切です。
ゴルフボールを直置きで打つことは難しいと感じているゴルファーの場合は、ボールをティーアップしてショットしても問題ありませんので、まずは5番アイアンでしっかりとインパクトしてショットする感触を身につけて行きましょう。
なかなか5番アイアンが難しいし打てないゴルファーは成功イメージをたくさん作ろう!
いかがでしたでしょうか。5番アイアンは確かに難しいゴルフクラブです。しかし、5Iのハードスペックで打てないのではなく、上でご紹介した心理的な原因や練習不足によって打てないゴルファーも多いのではないでしょうか。
そこで5番アイアンをラウンド中に使いこなしていくためには、少しでも多くの成功イメージを積み上げていくことがとても大切な方法です。そのためにも練習上5番アイアンの練習時間を確保する方法は大変おすすめな攻略方法です。
ぜひ次回から練習場へ行かれる際は、しっかりと5番アイアンの練習も取り入れて、難しい5Iを攻略して行きましょう。
ただし、5Iがどうしても難しいし打てないというゴルファーは、思い切ってユーティリティーを使用することも大変おすすめの方法です。『5番アイアンの代わりにユーティリティを使うメリットとおすすめな選び方!』に詳しくメリットや選び方をご紹介しておりますので、ぜひこちらもご確認してくださいね。