5番アイアンの代わりにユーティリティを使用するゴルファーの方が増えてきましたよね。果たして、5番アイアンとユーティリティは完全に互換となるゴルフクラブなのでしょうか?
そこで、5番アイアンとユーティリティの違いを徹底的に比較していきたいと思います。また、5番アイアンと入れ替えるユーティリティの選び方も併せてご紹介していきます。
5番アイアンの代替クラブとしてユーティリティを検討しているゴルファーの方は、ぜひご参考にしてくださいね。
目次
1. 5番アイアンとユーティリティの違いを比較
まずは5番アイアンとユーティリティのゴルフクラブの違いを確認していきましょう。
双方のゴルフクラブは見た目から全く異なります。代表的な違いをご紹介していきますので、5番アイアンの代わりにユーティリティの購入を検討しているゴルファーの方は、是非ご参考にしてくださいね。
1-1. ロフト角の違い
まずはロフト角の違いからみていきましょう。5番アイアンのロフト角は、ゴルフクラブのメーカーやブランドによって様々であり、おおよそ21度から27度くらいになります。平均的には24度のロフト角が最も多そうです。
5番アイアンのロフト角に関しては『これだけは知っておこう!5番アイアンのロフト角の平均的な目安ってどれくらい?』で詳しくご紹介しておりますので、こちらもぜひご確認してくださいね。
一方のユーティリティのロフト角は番手によって17度から27度くらいまでラインナップされておりますので、お好きなロフト角を選ぶことができますね。
5番アイアンの代替えとしておすすめなロフト角は第3章で解説しておりますので、ぜひそちらもご確認してください。
1-2. シャフトの長さの違い
5番アイアンとユーティリティはロフト角が同じ場合でも、ユーティリティの方がシャフトが若干長くなります。
一般的にシャフトの長さが1インチ増えるとヘッドスピードも1m/s上がると言われております。ロフト角が同じ場合、ヘッドスピードが1m/s増えるとゴルフボールの飛ぶ飛距離が3〜5ヤード増えます。
ロフト角が同じ5番アイアンとユーティリティでは、ユーティリティの方がシャフトが長い分ゴルフボールの飛ぶ飛距離も長くなりますよ。
1-3. フェース面積とスイートエリアの大きさの違い
5番アイアンとユーティリティではフェースの面積も全く異なります。5番アイアンはフェース面積が小さいですので、それだけスイートエリアも狭く、芯でゴルフボールをショットしないと飛距離が出ません。
一方のユーティリティはフェースの面積が大きく、またゴルフクラブの構造上、重心位置を深く設計することができますので、スイートエリアも広くなっております。
そのため、スイング時にゴルフクラブの芯を多少外してしまっても十分にゴルフボールの飛距離を確保することができます。
1-4. ソール面積の違い
5番アイアンとユーティリティではクラブヘッドのソールの面積も全く異なります。
5番アイアンは打球の方向性を操作しやすいように、クラブヘッドのソールが薄く設計されております。そのため、ダフってしまうとリーディングエッジが地面に突き刺さってしまい、ゴルフボールが全く飛んでくれません。
その反面ユーティリティはクラブヘッドのソール面積が大きいですので、スイング時に多少ダフってしまってもソールが地面を滑ってくれて、ゴルフボールもそこそこの飛距離を飛んでくれます。
2. 5番アイアンの代わりにユーティリティを使うメリット
5番アイアンとユーティリティの違いは確認できましたでしょうか。双方のゴルフクラブの違いを理解できれば、5番アイアンの代わりにユーティリティを使用するメリットも見えてくるのではないでしょうか。
ユーティリティは、5番アイアンよりもミスヒットに寛容な点が最大のメリットです。
スイング時にダフってしまったりゴルフクラブの芯を外してしまうと、5番アイアンではゴルフボールが全く飛びません。しかしユーティーリティーなら、しっかりと飛距離を出すことができます。
180ヤード前後の飛距離を安定的にショットできるユーティリティは、ゴルフ初心者の方にとっても大きな武器になるゴルフクラブですよ。
3. 5番アイアンの代わりになるユーティリティの選び方
それでは、5番アイアンの代替となるユーティリティの選び方を確認していきましょう。
選び方のポイントは「ロフト角」と「シャフト重量」の2点です。どちらも大切なポイントですので、ぜひユーティリティの購入を検討されているゴルファーの方はご参考にしてくださいね。
3-1. ロフト角の選び方
ユーティリティのロフト角が異なれば、それだけゴルフボールの飛ぶ飛距離も変わってきます。
5番アイアンの代替ユーティリティを購入する場合は、ご自分の5番アイアンのロフト角を基準にして、ユーティリティのロフト角を選ぶことが大事な選び方です。
5番アイアンのロフト角をご存知ないゴルファーの方は、メーカーのホームページでぜひ確認してくださいね。
また、5番アイアンとユーティリティのロフト角が同一の場合は、上でご紹介した通りシャフトの長いユーティリティの方がゴルフボールの飛ぶ飛距離が出ますよね。
そこで、5番アイアンと全く同じ飛距離をユーティリティで飛ばしたい方は、5番アイアンよりも2〜3度プラスのロフト角を選んでみてはいかがでしょうか。
また、ユーティリティのロフト角ごとの参考飛距離は『必見!ユーティリティのロフト角ごとの飛距離とおすすめの選び方!』でご紹介しております。ぜひゴルフボールの飛ぶ飛距離目安としてご確認してくださいね。
3-2. シャフト重量の選び方
5番アイアンの代替でユーティリティを選ぶ際は、シャフトの重量も大変重要になってきます。アイアンやフェアウェイウッド、ドライバーの重量バランスで見たときに、ユーティリティだけ重量が重すぎたり、軽すぎたりすると、スイングが乱れてしまいます。
せっかくユーティリティを購入したのにミスショットが増えてしまっては本末転倒です。
そこで、ユーティリティのシャフトの重量は、アイアンとフェアウェイウッドのシャフト重量の中間になるような重量で選ぶことも大事な選び方のコツです。
また、ユーティリティのシャフトの選び方は『自分にぴったり合う!ユーティリティの正しいシャフトの選び方を徹底解説!』で詳しくご紹介しております。ぜひこちらも併せてご確認してくださいね。
4. これからは5番アイアンの代わりにユーティリティを使ってスコアアップ!
いかがでしたでしょうか。もちろん5番を使用することでメリットもありますので、全てのゴルファーの方がユーティリティに代替えする必要はないと思います。
5番アイアンの使用を迷っている方は『今の時代に5番アイアンの必要性ってある?ゴルファーのレベル別に徹底解説!』もぜひご確認してくださいね。
しかしレッスンプロも「アマチュアゴルファーは難しい5番アイアンよりもミスショットに強いユーティリティを使用した方がスコアアップにつながる」と言っている人は多いです。
女子プロでも5番アイアンの使用率は年々低下傾向にありますよね。
残念ながらゴルフクラブセットは5番アイアンからになりますので、5番アイアンの代替ユーティリティは別途購入する必要があります。購入時はぜひ上でご紹介した選び方を参考にしてくださいね。
練習場でたくさん練習し、ユーティリティを得意クラブにすればスコアアップも間違いありませんよ!