サンドウェッジの溝加工というチューニングをご存知でしょうか。水面下ではこのサンドウェッジの溝加工が大変話題になっております。
市販品のサンドウェッジを溝加工することで、プロゴルファーのように強烈なバックスピンを手に入れることができるかもしれません。
そこで、サンドウェッジの溝加工について、そのメリットやパターンを中心に詳しくご紹介していきたいと思いまます。サンドウェッジのチューニングに興味のある方はぜひご確認してくださいね。
目次
1. サンドウェッジの溝加工によるメリット
サンドウェッジの溝には大変重大な役割がございます。
ゴルフボールをショットする時は、このサンドウェッジの溝にゴルフボールが引っ掛かるような形でショットしています。その結果ゴルフボールにスピンがかかり、グリーンでピタッと止まるショットを打つことができるのです。
このサンドウェッジの溝は、溝幅が広くそして溝の深さが深いほどゴルフボールにスピンが掛かりやすくなります。
つまり、サンドウェッジの溝加工とは溝をより広くより深く加工する溝加工のことを指します。
サンドウェッジの溝加工することによって、ゴルフボールに強烈なスピンを発生させ、プロゴルファーのようなバックスピンの効いたショットができるようになるかもしれませんよ。
2. ゴルフクラブの新溝ルールとは?
サンドウェッジの溝加工では溝を広く、そして深くすることでより大きな効果を期待することができましたね。
しかし、サンドウェッジの溝にはルールがあります。そこでまずはこのルールを確認していきましょう。
サンドウェッジの溝は2010年より導入された新溝ルールによって下記のように定められております。サンドウェッジの溝加工を行うときはこの範囲内で溝加工しないとルール適合外のクラブとなってしまい、大会などで使用できなくなってしまいます。
- 深さ:0.508mm以下
- 幅:0.9mm以下
- 間隔:1本の3倍以上かつ1.905mm以上
- 形:単純で、左右対称、収束しない
- 縁:0.254mm以上、0.508mm以下の有効半径をもつ円形状
2-1. ルール適合内のサンドウェッジの溝加工
サンドウェッジのルール適合内の溝加工とは、上でご紹介したルールの範囲内で溝を深く、そして広くする加工のことを指します。
一般的に市販されているサンドウェッジは大量生産による公差も踏まえ、ルール違反にならないようにかなり余裕を持って溝加工をしております。
そこで、その市販品のサンドウェッジをコンマmm単位で溝加工していき、ルールに抵触しないギリギリのところまで溝加工することがこちらのチューニングになります。
この溝加工によって格段にバックスピン量がかかるようになります。
そのスペックの高さは、ツアープロが大会用に使用しているサンドウェッジと同じくらいの性能を誇ると言われているほどです。プロゴルファーと同じようなハイスペックの性能を誇るサンドウェッジをご使用になりたい方は、ぜひ溝加工を実施してみてはいかがでしょうか。
2-2. ルール適合外のサンドウェッジの溝加工
サンドウェッジの溝加工にはルール適合外の溝加工も存在します。上でご紹介したルールの範囲を超える溝加工を実施することで、より強力にゴルフボールにバックスピンを掛けることができます。
そのため、ラフからのショットでもしっかりとグリーンに止まるショットを打つことができます。これを俗に角溝加工と呼んだりします。
角溝は昔のサンドウェッジでは普通に採用されていた溝加工になりますので、決して特別なことをしているわけではございません。ただ今日のルールでは適合外となっているだけです。
高反発のゴルフクラブやゴルフボールが市販されておりますように、大会へ出ないアマチュアゴルファーがゴルフを楽しむ分にはこのような商品を活用していくことも十分に有りだと思います。
激スピンを楽しみたい方は、ぜひ角溝加工を試されてみてはいかがでしょうか。
3. サンドウェッジの溝加工を実施するためには
溝加工のメリットは十分に分かっていただけたかと思います。ここで疑問になるのが溝加工はどのようにやればよいのかということです。もちろんご自分で削るわけにはいかないですよね。
サンドウェッジの溝加工は専門の業者に依頼して実施していただくことになります。お値段も決して高くなく、1本あたり5,000円程度で実施してくれる業者もあります。
専用の機械がコンマmm単位の切削技術で正確にサンドウェッジの溝加工を実施してくれますので、安心して依頼することができますよ。
インターネットで溝加工を検索すれば引き受けてくれる工房がたくさんヒットしますので、興味のあるゴルファーはぜひご相談してみてくださいね。
サンドウェッジの溝加工でプロ仕様のクラブを手に入れよう!
いかがでしたでしょうか。サンドウェッジの溝加工のメリットや種類、その方法はご確認いただけましたでしょうか。
溝加工をすることによってサンドウェッジでショットした際に格段とゴルフボールにスピンを掛けることが可能になります。溝加工にはルール適合と適合外の溝加工の2通り選択できます。
ご自分のポリシーや大会への出場有無も踏まえ、ぜひ溝加工にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。プロゴルファーのようなバックスピンを手に入れられる可能性も十分に期待できますよ!
また、プロゴルファーのサンドウェッジにはバンスにもmm単位の加工が施されております。サンドウェッジのバンスの溝加工をすることのメリットは、『プロもやってる!サンドウェッジのバンスを削るメリットとその方法を徹底解説!』で詳しくご紹介しております。
アマチュアゴルファーに応用できるポイントも交えながら解説しておりますので、ぜひこちらも併せてご確認してくださいね。