ドライバーのスライスを克服できたら、どれほどゴルフが楽しくなることでしょうか。ゴルフ雑誌やYouTubeなどのレッスン動画には、様々なスライス矯正プログラムが掲載されております。
ただスライスを直すと心に誓って一生懸命練習しているのに、なかなか克服できない方もいらっしゃると思います。
そこで、ドライバーのスライスを直すための改善方法をパターン別で徹底的に解説していきます。
ゴルフの原点となるアドレスの直し方はもちろん、改善効果の高いスイングの矯正ポイントまで、スライスを直すヒントを豊富にご紹介しております。
またご自分のスイングをセルフチェックして改善できるように、確認ポイントも掲載しております。ドライバーのスライスを直すために目から鱗の内容ですので、早速チェックしていきましょう。
目次
1. ドライバーのアドレスを矯正してスライスを克服する直し方
ゴルフはミスショットの9割がアドレスにあると言われる通り、ドライバーのアドレスが原因でスライスしている方も見受けられます。
そこで、まずはアドレスで改善すべきポイントがないか見ていきましょう。スライスの直し方の原点になりますので、必見の内容ですよ。
また、ご自分のスライスがどこにあるのか特定したいという方は、まずはこちらの『ドライバーがスライスする2つの原因とは?防止のための対策方法を徹底解説!』をぜひご覧になってくださいね!
1-1. 肩のラインを直す
アドレスでの両肩のラインは、ボールとターゲットラインを結ぶ飛球線に対して平行かクローズになっている必要があります。
もし右肩がボールの方へ前に出て両肩のラインがオープンになっていると、それだけでスライスを誘発します。
ドライバーはボールの位置が左足よりですので、無意識のうちに右肩が前に出やすい傾向があります。
そこで、まずはアドレスでの両肩のラインに直すべきポイントがないか確認しましょう。肩のラインを直すだけでドライバーのスライスを克服できる場合もありますので、決して侮れませんよ。
1-2. 背骨のラインを直す
アドレスでは背骨のラインも非常に大切な改善ポイントです。プロゴルファーや上級者の方のアドレスを正面から確認すると、アドレスでは背骨が右に傾斜しております。
ドライバーはゴルフボールを左足寄りにセットしますので、その分だけ自然と右肩が下がり背骨が傾斜するのです。次回プロゴルファーのトーナメント中継を見るときは、背骨のラインにも注目してくださいね。
実はこの背骨の角度がドライバーのスライスの直し方の上で、大切なポイントになります。
背骨の角度を傾斜させることで、上体が左へ突っ込む矯正やアウトサイドイン軌道の矯正にも繋がるのです。
まずはご自分のアドレスを正面から確認し、背骨の角度に直すべきポイントがないかチェックしましょう。特に背骨が地面と垂直に近い形になっている方は、背骨の向きを直すだけで改善される場合もありますよ。
1-3. 目線を直す
スライスの直し方として、アドレスの目線も非常に大切な矯正ポイントです。
アドレスでの目線のポイントは、飛球線方向と平行にすることです。ドライバーがスライスする場合、目線が飛球線よりも左方向へ向いている可能性があります。
ドライバーは左寄りにティーアップしますので、それだけ目線が左へ向きやすいとも言えます。
しかし目線が左へ向いてしまうと、フェースの開きやアウトサイドイン軌道の原因になります。そこで早速矯正していきましょう。
直し方のコツとしては、まず上でご紹介した両肩のラインを飛球線方向と平行にし、そして目線を両肩のラインと合わせるようにすると矯正できます。
またドライバーの目線に関しては、『ドライバーのアドレスの際の正しい目線とは?絶対に意識すべきポイントを大公開!』で詳しくご紹介しております。ぜひこちらの記事もスライス克服のご参考にしてくださいね。
2. ドライバーのフェースの開きを改善してスライスを克服する直し方
アドレスで直すべきポイントを改善したのにスライスが克服できない場合は、スイングを矯正する必要があります。
スライスの改善には、フェースの開き癖を直す必要があります。逆に言えば、フェースの開きさえ矯正できれば、ほぼスライスを克服できたも同然です。
ドライバーは大型ヘッドなだけに、バックスイングからダウンスイングにかけて、一度でもフェースが開いてしまうとスライスしてしまいます。
そこでスライスの直し方として、フェースを終始開かないように矯正する方法がとても有効です。
ここではフェースの向きに着目した効率的な直し方をご紹介していきますので、ぜひスライス克服のご参考にしてくださいね。
2-1. アドレスでのフェースの向きの直し方
残念ながらアドレスの段階でドライバーのフェースが開いてしまっている方がいらっしゃいます。まずはアドレスでのフェースの向きを確認することがスライスの直し方のポイントになります。
そこでドライバーのフェースの向きが分かりやすいように、フェースに上部に目印などを付けられるのも有効な矯正方法です。
またフックフェースのドライバーを使用している方は注意が必要です。こちらのクラブは、アドレスでフェースの向きが左を向いて正解です。
無理にフェースの向きを飛球線方向に合わせると、それはフェースが開いてしまっているも同義です。
この改善ポイントに関しては、『ドライバーのアドレスでの正しいフェースの向きとは?その合わせ方と構え方を解説!』の記事で詳しくご紹介しております。
スライスの直し方として大切なチェックポイントですので、ぜひご確認してくださいね。
2-2. ハーフウェイバッグでのフェースの向きの直し方
ドライバーがスライスする場合、バックスイングの始動段階でフェースが開いている可能性があります。そこで、まずはハーフウェイバックでの矯正ポイントをチェックしましょう。
ハーフウェイバッグとは、ゴルフクラブのヘッドが腰の高さの位置に来るまでのスイングと思ってください。この時のフェースの向きを確認するのがスライスの直し方の第一歩です。
ハーフウェイバッグでは、フェースの向きが時計の針でいう9時から12時の間に収まっている必要があります。この時にフェースが12時より先の時刻を指している場合は、フェースが開いていると思ってください。
この場合は、しっかりと9時から12時の間にフェースの向きが収まるように改善していきましょう。
これを直すだけでドライバーのスライスを克服できる場合もあります。ハーフウェイバックに直すべきポイントがないかチェックしてみましょう。
2-3. トップでのフェースの向きの直し方
バックスイングのトップの位置でフェースが開いている方もいらっしゃいます。
トップの位置でフェースの向きが地面の方向を向いている場合は、フェースがかなり開いていると思ってください。これでは高確率でスライスしてしまいます。
そこで直し方としては、フェースの向きを地面と平行に近づけるような感覚でバッグスイングを取りましょう。
厳密に言うと、トップでフェースの向きが地面と平行になる場合はフェースが閉じてしまっております。ただスライスを矯正するには、このくらいの意識を持たれた方が効果的に改善できます。
トップでドライバーのフェースが開いているゴルファーの方は多いですので、早速改善していきましょう。
2-4. ダウンスイングのフェースの向きの直し方
ダウンスイングでクラブが腰の位置まで戻って来た時のフェースの向きを確認しましょう。この時は、時計の針でいう9時から12時の範囲に収まっている必要があります。
もしこの状態でフェースが12時よりも遅い時刻を指していたら、それはスライス待った無しの状態と言っても過言ではありません。
ここでフェースが開いている場合、ダウンスイングで体が開いてしまっている可能性があります。
そこで矯正方法としては、バックスイングで振り上げたクラブがダウンスイングで降りて来るまで、体を開かないように我慢することがポイントです。
この直し方を採用すると、途端にフックボールが出る方もいらっしゃいます。それだけ効果の高い矯正方法ですので、ぜひ練習してみてくださいね。
2-5. フォロースイングのフェースの向きの直し方
インパクトまでフェースコントロールができているのに、フォロースルーでスライスしやすい打ち方をしている方もいらっしゃいます。
プロゴルファーのスイングをスロー動画でみていると、インパクト直前から直後にかけて急激にフェースが返っておりますよね。
そこで目安としては、ドライバーのヘッドが左腰の高さに来た時に、フェースの向きがやはり9時から12時の間に収まっているかを確認しましょう。
もしもこれ以上開いている場合は、この範囲に収まるように矯正してください。これも大切なスライスの直し方のポイントですので、ぜひ意識して改善してくださいね。
3. ドライバーのアウトサイドイン軌道を改善してスライスを矯正する直し方
アウトサイドイン軌道の矯正方法としては、アドレスで右足を大きく後ろに引いてスイングする直し方がとても有効です。
このような打ち方をすることで、インサイドへクラブを引き、そしてインサイドからクラブを入れるスイングへと改善されていきます。
一見すると荒手の矯正方法に思えるかもしれませんが、レッスンプロも推奨している改善方法です。
実際にこのような打ち方をすると、嘘のようにスライスを克服できる場合も多いです。それだけ効果の高い直し方ですので、ぜひ練習場で試してみてくださいね。
4. ドライバーのスライスの直し方を学んで改善していこう!
いかがでしたでしょうか。ここではドライバーのスライスを直すための効果的な改善方法や矯正ポイントを中心にご紹介してきました。
まずはご自分のアドレスやスイングに問題がないか確認し、問題点が見つかった場合はしっかりと直すように練習していきましょう。
上ではレッスンプロ推奨の矯正レッスンもご紹介しております。このような直し方も積極的に練習メニューに取り入れていけば、きっとスライスを克服できるはずです。
スライスを克服できれば、ゴルフの楽しさも倍増すること間違いありません。ぜひスライスにめげることなく改善していき、少しでも早くにスライスを克服してくださいね。