サンドウェッジ(SW)をご購入するときはバンス(バウンス)を上手に選択することがとても重要ですよね。
とはいえゴルフ初心者の方はバンスと言われても、初めて聞くというゴルファーもいるのではないでしょうか。
サンドウェッジをご購入する際にバンス(バウンス)とは何かについて詳しく知らずにゴルフクラブを買ってしまうと、あとで大変後悔してしまう可能性もあります。
そこでゴルフ初心者のかたでも上手にサンドウェッジを選ぶことができるように、まずはサンドウェッジのバンスとは何なのかについて詳しくご説明していきたいと思います。
すでにバンスとは何かを知っているゴルファーでも楽しめるように、バンスが誕生した経緯などの豆知識も盛り込んでご紹介していきますので、是非ご確認してくださいね。
目次
1. サンドウェッジのバンス(バウンス)とは何か?
まずはじめにサンドウェッジの「バンス(バウンス)とは何か」をご紹介していきたいと思います。
バンスとは何かわかりやすいように、ぜひサンドウェッジを実際にご用意していただきながら読んでいただければと思います。
ご用意できましたら、サンドウェッジのシャフトが地面と垂直になるようにサンドウェッジのシャフトの部分を持ってください。その状態でサンドウェッジのヘッドの部分のリーディングエッジ(フェースの下のライン)の方を見てみましょう。
そうすると、サンドウェッジのヘッドのリーディングエッジよりもさらに下(地面側)の方に盛り上がっている部分がありますよね。
その盛り上がっている部分が、「バンス」なります。
またリーディングエッジとバンスの一番盛り上がっている部分の角度をバンス角(バウンス角)と表現します。バンス角が大きくなるほどバンスも大きくなりますので、この機会にぜひ覚えてくださいね!
なお、バウンス角度の違いによる変化と初心者におすすめのバウンス角度は「ミスショットが激減!サンドウェッジの正しいバンス角の選び方を徹底解説!」で詳しくご紹介しておりますので、そちらも合わせてご確認くださいね。
2. 呼び方は、バンス?それともバウンス?
サンドウェッジのバンス(バウンス)とは何かについてご理解いただけたでしょうか。ここで、”バンスとバウンスのどちらが正しい発音なのか?”について、表現方法を確認したいと思いおます。
バンス(バウンス)は英語で表記すると”bounce”となります。問題は、この単語をバンスと発声するかバウンスと発声するかですね。
英語の発音記号をみるとバウンスとなっておりますので、ここでは正しい発声はバウンスとしたいと思います。そのためこれ以降は「バウンス」と表記することにします。
ただしバンスと表現している方もおりますし、バンスでも絶対に通じますので、バウンスでもバンスでもどちらでも大きな問題はございません。
3. サンドウェッジにバウンス(バンス)が誕生した経緯とは?
サンドウェッジは昔のゴルフクラブからバウンス(バンス)があったわけではありません。バウンスの歴史は第二次世界大戦よりも前の1930年第前半にまで遡ります。ちなみにその当時はサンドウェッジというゴルフクラブはありませんでした。
当時伝説的なゴルフプレーヤーに「ジーン・サラゼン」という選手がいました。この選手はメジャー大会を何度も優勝するほど強豪の選手だったのですが、バンカーショットを苦手にしている選手でした。
苦手の理由とは、バンカーショットの際にアイアン(当時はウェッジがまだなかったため、9番アイアンを使用することが多かった)が必要以上に砂に潜ってしまい、ゴルフボールを上手にエクスプロージョンできなかったからです。
そこで彼は「もし9番アイアンのソールの部分にバンカーの砂へ必要以上に潜らなくなる抵抗をつけることができたら、バンカーショットは今よりもずっと簡単にボールを打てるのではないか」と考えました。
そこで、9番アイアンのソールの部分に鉛をつけて使用するようになりました。これがバンスの登場した瞬間です。
その翌年頃にサラゼンが契約していたウィルソンからバウンスが付いたゴルフクラブが発売されるようになりました。
実際にはウィルソンがサラゼンに提案したという説もありますが、あまりにも有名なエピソードですのでご紹介させていただきました。
4. サンドウェッジのバウンス(バンス)の効果と使い方とは?
サンドウェッジのバウンス(バンス)の効果や使い方には、どのようなものがあるのかをみていきたいと思います。サンドウェッジのバウンスの効果はバンカーショットで最大限の威力を発揮します。
サンドウェッジにバウンスがあると、なぜバンカーショットでボールをが打ちやすくなるのでしょうか。
簡単にいえば、サンドウェッジのバウンスが抵抗になってくれて必要以上にゴルフクラブが砂の中に潜り込むのを防いでくれるからです。
特にバンカーの砂が柔らかいときにバウンスは効果を発揮します。
サンドウェッジにバウンスがないとサンドウェッジはどこまでも深く潜ってしまいますので、かなり綺麗なスイング軌道で打たないとバンカーショットで綺麗にゴルフボールは打てなくなってしまいます。
しかしバウンスが効いているゴルフクラブを使用することで、バウンスが抵抗となり必要以上にゴルフクラブがバンカーの砂の中へ潜ることを回避してくれます。
ですので、サンドウェッジにバウンスがあれば、完璧なスイング軌道でスイングしなくても、十分にバンカーからゴルフボールをナイスショットできるのです!
このメリットは何もバンカーショットだけではありません。ラフからサンドウェッジでゴルフボールをフルショットするときやアプローチショットするときもバウンスは良い仕事をしてくれます。
ラフからショットするときはゴルフクラブがゴルフボールの下を潜ってしまうミスショットをしやすいですが、ここでもバウンスが抵抗となり、必要以上にラフの芝の下へゴルフクラブが潜ってしまうのを回避してくれるのです。
まずはバウンス(バンス)の素晴らしさを実感しよう!
いかがでしたでしょうか。サンドウェッジのバウンス(バンス)とは、長いゴルフの歴史の中で先人たちが叡智を絞って開発した技術の集大成といっても過言ではないでしょう。
今日のサンドウェッジのモデルにはそのような素晴らしい技術が当たり前のように内蔵されています。
バンカーショットやラフからのアプローチはこのバウンスの登場により、昔と比べれば飛躍的にゴルフボールを打ちやすくなっております。
ぜひこの機会にバウンス(バンス)とは何かをご確認して、また今後のサンドウェッジのバウンス選びに繋げていってください。まずはバウンスとは何かを知り、そしてバウンスを上手に使うことでバンカーショットも上達し、ゴルフのスコアもきっと上達しますよ!