1番アイアンのロフトの角度に興味を持っている方は、相当なゴルフマニアではないでしょうか。1番アイアンのロフト角を調べたくてもゴルフショップで販売されていませんし、使っている方もみたことがないかと思います。
そもそも1番アイアンというクラブは存在するのでしょうか?また1番アイアンのロフトの角度は何度くらいになるのでしょうか。
そこで今回は、1番アイアンのロフトの角度を詳細に解説していきます。ここでは過去に実在した1番アイアンのロフト角や、そのクラブを使用していたプロゴルファーの情報など、幅広い内容をご紹介していきます。
どれもゴルフの豆知識として活用できる内容ばかりですので、ぜひご確認してみてくださいね。
目次
1. 本当に1番アイアンは実在するのか?
世の中には1番アイアンが実在します。というよりも、「実在しました」と言った方が正確かもしれません。
1980年代ごろは1番アイアンをラインナップするメーカーがございました。最も有名なクラブはPINGの「EYE2」ではないでしょうか。当時からゴルフに嗜んでいた方は、このクラブの存在をご存知かと思います。
ただ残念ながら、今日では1番アイアンを製造しているゴルフメーカーは殆どございません。
アメリカの某企業では、2番アイアンのロフトを曲げて、1番アイアンに作っているといった話は聞いたことがあります。ただ噂によると、このクラブは使用しているうちにロフトが寝てきてしまうそうです。こうした意味で、厳密な1番アイアンは殆ど姿を消してしまっています。
ただ1980年代ごろに販売されていた1番アイアンは、中古品としては残っています。もし本気で1番アイアンのロフトに挑戦したい方がいらっしゃいましたら、中古品を探し出してみてくださいね。
2. 1番アイアンのロフトは何度くらい?
それでは、1番アイアンのロフト角について見ていきましょう。先に結論から申し上げますと、1番アイアンのロフト角は15〜16度です。
ちなみに2番アイアンのロフト角は18度程度ですよね。ロングアイアンの番手ごとのロフト角の違いは2〜3度ですので、計算上も1番アイアンのロフト角は15〜16度になりますね。
このクラブのロフトがいかに立っているかイメージできますでしょうか。
ロフト角15度と言えば、3番ウッドのロフトとほぼ同じです。またレディース向けのドライバーのロフト角も、このくらいまでラインナップされています。
このロフト角にアイアンのスチールシャフトを装着したら、どのようになるか想像が付きますでしょう。
3. 1番アイアンのロフトでボールが上がるのか?
1番アイアンほどのロフトの角度のクラブで、果たしてまともにショットできるのでしょうか。1番アイアンは、とてもボールが上がるとは思えませんよね。
アベレージゴルファーの方が1番アイアンを使用しても、ボールを上げることは困難を極めるかと思います。
確かに1番アイアンをティーアップしてドライバーのように打てば、ボールは上がるかもしれません。ただドライバーのようにアッパーブローでスイングする打ち方は、1番アイアンの打ち方とは異なります。
1番アイアンは、ややダウンブロー気味にスイングする必要があります。もし1番アイアンをダウンブローでショットできる方がいらっしゃいましたら、物凄くヘッドスピードが速くて、プロゴルファーのように綺麗なスイングができていること間違いありません。
4. 昔は1番アイアンを使用するプロゴルファーもいた!
こんなにタフなモデルの1番アイアンですので、男子プロでも使用していた選手は極一部の方に限られます。そこで1番アイアンを活用していたプロゴルファーの情報をご紹介いたします。
最も有名な選手は、ゴルフ界の帝王とも呼ばれるジャックニクラウスです。ジャックニクラウスは、1972年の全米オープンの決勝日で、1番アイアンを使って奇跡的なショットを放っています。
優勝のかかった17番ホールのパー3、ピンはバンカー越えに切られており、バーディーを取るためには、バンカーを越して止まるボールをショットする必要がありました。
このホールでジャックニクラウスは1番アイアンでティーショットし、見事にスーパーショットを放ってバーディを奪い優勝しています。これは奇跡の1打とも言われ、ゴルフ界の歴史を刻む1打として語り継がれています。
ちなみに日本人選手で1番アイアンを使用していたのは、倉本昌弘プロや尾崎将司プロがいらっしゃいました。
5. 現代では1番アイアンが製造されなくなった理由
今日では1番アイアンを購入したくても、販売されていることは滅多にございません。それではなぜ1番アイアンのロフトは製造を終了してしまったのでしょうか?
これは単純に、プロゴルファーでも1番アイアンを使用する選手がいなくなったからだと推察されます。
以前でも1番アイアンを使用するのは、プロゴルファーの極一部の選手の方に限定されていました。ところが、クラブの進化によってフェアウェイウッドは打ちやすくなり、また新ジャンルのユーティリティも登場してきました。
こうしたクラブの方がはるかに優しく、そして高弾道でグリーンに止まるボールをショットできるようになったのです。このため、1番アイアンそのものの需要がなくなってしまったのだと推測されます。
6. 1番アイアンのロフト角を豆知識として覚えておこう!
いかがでしたでしょうか。1番アイアンのロフト角はご確認いただけましたでしょうか。
世の中には1番アイアンというクラブが実在し、以前はトッププロたちが使用していた時代もありました。そんな1番アイアンのスペック情報は気になりますよね。
1番アイアンのロフト角は、15〜16度前後になります。これはスプーンやレディースのドライバーのロフト角と肩を並べるロフトになります。
こんなにロフトの立っているクラブをショットできるのですから、いかにプロゴルファーのスイングが美しく、そしてヘッドスピードが速いかをご確認いただけます。
もしそんな1番アイアンに挑戦したいというアスリート魂の方がいらっしゃいましたら、中古クラブから1番アイアンがないか探してみてくださいね。それでは、1番アインのスペック情報を豆知識としてストックしておきましょう!