1番アイアンを所有されているゴルファーの方は、ほとんどいらっしゃらないかと思います。今日でこそ1番アイアンは、絶版といってもいいゴルフクラブです。
ただそのクラブは、確かに存在した時期がありました。果たして、1番アイアンでティーショットしたらどのくらいの飛距離が出たのでしょうか。
そこで今回は、歴代の名プレーヤー達の1番アイアンの飛距離をご紹介していきたいと思います。
また冒頭では、1番アイアンの飛距離を確認する上でのクラブ性能の違いにも触れています。こちらもご確認いただけるとより飛距離のイメージが湧きやすいかと思いますので、併せてご参考にしてくださいね。
目次
1. ゴルフクラブのギア性能の違いを確認しよう!
歴代の名プレーヤーの1番アイアンの飛距離を比較するにあたり、いくつか確認しておきたいことがあります。
ここでは、ギアの性能の違いをまとめていますので、ぜひご確認してみてくださいね。
1-1. 現行モデルに1番アイアンは存在しない!
現行のゴルフクラブは、一般的に5Iからのモデルが主流です。ツアーモデルのクラブを購入すると、別売りで3Iからラインナップされている場合もあります。また極一部の男子プロは、2Iを使用している選手もいらっしゃいます。
しかしながら、肝心の1番アイアンを使用しているツアープロはいないかと思います。そもそも現行モデルとしても1番アイアンは開発されていないのです。
クラブが無いから使わないのか、使う人がいないからクラブが無いのかは分かりませんが、1番アイアンの開発は行われていません。
1-2. ゴルフクラブの飛距離性能は日進月歩!
ゴルフクラブの性能は日進月歩の状況です。当時と今のゴルフクラブを比較すれば、現行モデルの方が格段と飛距離が出ます。また同じ1番アイアンでも、1970年代のクラブと1980年代のクラブでは、おそらく後者の方が飛距離が出ます。
参考までに、1980年代のドライバーの平均ディスタンスは、270ヤードもありませんでした。この当時はまだパーシモンドライバーの時代でもありました。
それが2000年になると300ccの大型メタルヘッドが登場し、ツアープロの飛距離も290ヤード程度に伸びています。
現代では460ccの特大ヘッドに加え、シャフトの進化も著しく、ドライバーの飛距離で300ヤードを超える選手は決して珍しくありません。
このように時代が新しくなるほどクラブの性能が進化し、ボールが飛ぶようにできています。この点を忘れてしまうと、1番アイアンの飛距離が飛ばないことになってしまいますので、ぜひご確認くださいね。
2. 名プレーヤー達の1番アイアンの飛距離!
それでは、歴代の名プレーヤーたちの1番アイアンの飛距離を見ていきましょう。
男子プロといえど、1番アイアンを使用していた選手は限られます。ここでは、1番アイアンのイメージのある選手や日本人の情報を掲載していますので、ぜひご確認してみてくださいね。
2-1. ジャックニクラウス
1番アイアンの使い手として最も有名な選手は、ジャックニクラウスかと思います。ジャックニクラウスといえば、マスターズ6度の優勝を含むメジャー通算18勝を達成しており、まにゴルフ界の帝王と呼ばれる存在です。
ジャックニクラウスの1番アイアンの飛距離は、210〜230ヤード程度と言われています。
1978年にペブルビーチゴルフリンクスで開催された全米オープンでは、17番ホールのパー3で1番アイアンを使用してバーディを取り、優勝を決定づけています。この17番ホールのヤーデージは、210ヤード程度であったかと記憶しています。
ちなみにジャックニクラウスは、7番アイアンの飛距離が140〜155ヤードです。もちろんこれは、クラブの性能の違いです。
ジャックニクラウスの1番アイアンの弾道は、当時の日本人男子プロの5Iと同じくらいボールの高さが出たという伝説も残っています。
2-2. サンディーライル
1988年にマスターズを制覇したサンディーライルも、1番アイアンを使用していました。サンディーライルは大型の選手であったこともあり、1番アイアンで他の選手のドライバーと同じくらいボールを飛ばしていました。
この当時のドライバーの平均飛距離は275ヤード程度ですので、それに匹敵するくらいの飛距離が出ていたことになりますね。
ティーショットで1番アイアンを使用するケースも多く、まさにドライビングアイアンとして活用する代表的な選手でした。
2-3. ジャンボ尾崎
ジャンボの相性で知られる尾崎将司は、優勝回数113回、賞金王12回とまさに偉業を成し遂げた選手です。日本のゴルフ界を代表する尾崎将司も1番アイアンを所有していました。
ただ大会で1番アイアンを使用したケースは殆どありません。ジャンボの腕をもってしても、1番アイアンは扱いにくいクラブだったということでしょうか。それともドライバー以外のクラブでティーショットする選択肢はなかったのでしょうか。
ジャンボ尾崎といえば、ドライビングディスタンスで300ヤード以上の飛距離を出していました。1980年当時のドライバーの平均飛距離は270ヤード程度ですから、いかにボールをかっ飛ばしていたかご確認いただけるかと思います。
気になる1番アイアンの飛距離は、ドライバーの飛距離から推定して260ヤード以上は出ていたかもしれません。
3. 1番アイアンの飛距離を整理してみよう!
いかがでしたでしょうか。ドライビングアイアンとして親しまれていた1番アイアンの飛距離は確認できましたでしょうか。
残念ながら、現行モデルに1番アイアンは殆ど存在しません。このため1番アイアンの飛距離は、過去の男子プロの飛距離をイメージしていただけるとご理解いただけると思います。
上ではジャックニクラウスやジャンボ尾崎などの名プレーヤー達の推定飛距離をまとめていますので、ぜひご参考にしてくださいね。
またどうしても1番アイアンを自分でショットしてみたいという方がいらっしゃいましたら、中古のゴルフクラブから探してみると見つかるかもしれません。
それでは、1番アイアンの飛距離も知識として覚えておきましょう!