ゴルフを始めたばかりの初心者の方をはじめ、多くのゴルファーの方は「ダフリ」「トップ」「スライス」「シャンク」などの悩みを抱え、100切りの壁を感じているのではないでしょうか。これらのミスショットはスコアを大きく崩してしまいますので、今すぐにでも直したいですよね。
ミスショットの原因は一言で言えば「スイングが安定しない」からです。スイングが安定しないから、ダフったりトップしたりと、色々なミスショットを打ってしまうのです。
反対に上級者やプロがいつもナイスショットを打てるのは、スイングが安定しているからです。安定したスイングのコツを身につければ、ミスショットは激減します。
ミスショットが減れば、100切りは壁ではなく通過点となり、90切りだって見えてきます。
そこでこの記事では、安定したゴルフスイングを身につける3つのコツと練習方法をご紹介していきます。ゴルフスイングが安定しないと悩んでいるゴルファーの方はもちろん、100を切れないゴルファーの方も必見ですよ!
目次
1. ゴルフスイングが安定しない原因
ゴルフスイングが安定しない原因は大きく分けて「前傾角度がキープできていない」「スイング軌道が悪い」「スイングリズムが悪い」の3点あります。それぞれショットに与える影響を見てみましょう。
前傾角度がキープできないと、体が上下に動いてしまい、ダフリやトップといったミスショットが増えてしまいます。
次にスイング軌道が悪いと、ボールに変な回転がかかってしまい、スライスやフック、シャンクといったミスショットになりやすいです。
最後にスイングリズムです。これはスコア90前後の中級者でも当てはまることがありますが、ボールを打つ際、アドレスのタイミングであれこれと意識するポイントを考えすぎてしまい、スイングがぎこちなくなって発生するミスショットのパターンになります。
次章からは、これらのゴルフスイングが安定しない原因を克服し、安定したスイングを身につけるコツと練習方法を紹介していきます。
2. 前傾角度をキープしよう
前傾角度のキープはゴルフスイングで最も大事なポイントと言ってもいいでしょう。前傾角度がキープできないと、体とボールの距離がずれますので、当然ダフリやトップのミスが発生してしまいます。
前傾角度をキープするコツは①膝の角度、②股関節の角度、③首の角度の3つの角度をキープすることです。それぞれのコツと練習方法をみていきましょう。
2-1. 膝の角度をキープするコツと練習方法
膝の角度とは、膝の曲がり具合と思ってください。膝の角度が変わると体とボールの距離感が変わってしまうため、基本的にはNGです。膝の角度はアドレス〜トップ〜インパクト〜フィニッシュまで常に一定になるように意識してください。
練習時のコツは、右膝、左膝と左右交互に膝の角度が変わらないように意識してスイングをすることです。特に初心者の方はいきなり両膝の角度を意識することは難しいと思いますので、片足づつ順番に確認していきましょう!
2-2. 股関節の角度をキープするコツと練習方法
股関節の角度のキープは意外とできていないゴルファーの方が多いです。自分ではできているつもりでも、無意識のうちに、テークバックで状態が起き上がり、ダウンスイングで状態が沈み込む動作をしているゴルファーの方がとても多いです。
そこで、自分のスイングが股関節の角度をキープできているかを確認する方法をまずご紹介します。
おすすめの方法は、友達に自分の後ろからゴルフクラブで背中を軽く押してもらった状態でスイングしてみましょう。その時、スイングのどこかで背中が痛いと感じたら確実に上体が起き上がっています。逆にゴルフクラブが背中に触れている感覚がなくなった場合は上体が沈み込んでいる証拠になります。
股関節の角度をキープするコツは、顔とボールの距離感を常に一定に保つように意識してスイングすることです。繰り返し練習して、アドレス〜フィニッシュまで常にゴルフクラブが背中に軽く触れている状態でスイングができるようになりましょう。
2-3. 首の角度をキープするコツと練習方法
首の角度が動いてしまうゴルファーの方もたまに見かけます。例として、テークバックで鶏が水を飲むように首がボールへ近づいてしまうパターンです。まずは、自分の首の角度が正しくキープできているかを確認してみましょう。
確認方法としては、自分の正面から友達にクラブが顎に触れるくらいの位置で持ってもらい、その状態でスイングしてみましょう。その際、クラブと顎との距離感が変われば首の角度がキープできていないことになります。
但しこの確認をする際、首が強く前に倒れている方は顎を怪我してしまう恐れがあるため、初めは顎とクラブの距離を十分に開けて確認してください。
首の角度をキープするコツはアドレス時に顎を引こうと意識せず、上からボールを見下ろす位の意識でスイングすることです。是非練習してみてください。
3. 正しいスイング軌道を身につけよう
スイング軌道とはスイング時にシャフトとクラブヘッドが描く軌跡と思ってください。このスイング軌道には良い軌道と、悪い軌道があります。
悪いスイング軌道ではいつまでたってもゴルフが上達しませんので、早めに自分のスイング軌道を確認し、安定したスイング軌道を身につけることが、上達するための大切なポイントといえます。
3-1. 3つのスイング軌道
スイング軌道は大きく分けて3つに分けることができます。
まずは、それぞれの軌道の特徴と、ショットに与える影響について詳しくみていきましょう。
アウトサイドイン軌道
アウトサイドイン軌道は写真のようにクラブヘッドの軌道がボールの外側から内側へカットするようにインパクトを迎える軌道になります。この軌道は、出玉が左に出やすく、またボールにスライス回転がかかりやすいので飛距離も出ません。
また、クラブが外側から入ってきますのでアイアンでシャンクが出やすい軌道でもあります。
インサイドアウト軌道
インサイドアウト軌道は写真のようにクラブヘッドの軌道がボールの内側から外側へ抜けるようにインパクトする軌道になります。この軌道はボールにパワーが伝わりやすく飛距離が出ます。
但しデメリットとして、ボールにフック回転がかかり過ぎてチーピンになったり、出玉が大きく右に出るプッシュアウトの原因にもなります。
インサイドイン軌道
インサイドイン軌道は写真のようにクラブヘッドの軌道がボールの内側から内側へ抜けるようにインパクトする軌道になります。
この軌道は、インサイドアウト軌道と同様にボールにパワーが伝わりやく、また適度にフック回転がかかることでみなさん憧れのドローボールを打つことができます。
3-2. 理想の軌道は「インサイドイン軌道」
ここまで読んでいただいた懸命なゴルファーの方はもうお分かりですよね。スイング軌道の理想はインサイドイン軌道になります。インサイドアウト軌道でもチーピンやプッシュアウトなどが出ていなければ問題ありません。
もし出ているなら、インサイドアウトの軌道が強過ぎますので、若干外からクラブを振り下ろすように意識されると良いかもしれません。アウトサイドイン軌道は絶対にダメという訳ではありませんが、スライス回転がかかり飛距離が出ませんので、直した方がいいです。
3-3. インサイドイン軌道でボールを打つコツと練習方法
なぜインサイドイン軌道は理想なのかはよくわかったかと思います。
インサイドイン軌道でボールを打つコツはボールの少し手前内側に仮想のボールがあることを意識し、その仮想ボールをめがけてスイングすることです。それができたら、徐々に意識を実際のボールに近づけて打つように練習していきましょう。
自分のスイング軌道がわからなくなってしまった時は、出玉の軌道を見るとよくわかります。特に出玉が左に出て右に切れる場合は典型的なアウトサイドイン軌道ですので、このトレーニングを積んでみてはいかがでしょうか。
4. 毎回同じリズムで安定して打とう
初心者のうちは経験不足から練習場と同じ感覚でスイングできず、つい打ち急いでしまってミスショットになるケースが多いです。
またゴルフ中級者でも、ラウンド中にふとしたきっかけでスイングリズムが狂ってしまい、思いがけないミスショットを打ってしまうものです。そこで、毎回同じリズムで安定して打つコツをみていきましょう!
4-1. スイングリズムを安定させるコツ
スイングリズムが狂ってしまう理由は、早くボールを打ってプレッシャーから解放されたいが為に打ち急いでしまったり、反対にアドレスでいろんなことを意識してしまって、ぎこちないスイングになってしまうことが挙げられます。
そこで、毎回同じリズムで打てるよう、自分の中で”掛け言葉”を決めておくのが大切なコツです。心の中で「チャー・シュー・メン!」と唱え、それに合わせてスイングをするのも有名なコツのひとつですね。
この方法は打ち急ぎのミスが多い初心者の方には大変おすすめですので、騙されたつもりで是非一度試してみてください。
4-2. ルーティンでリズムがさらに安定!
ルーティンという言葉はご存知でしょうか。これは例えば、メジャーリーガーのイチロー選手が毎回バットを立てるようにして打席に入る、あの仕草のことです。最近ではラグビーの五郎丸選手のルーティンも有名になりましたよね。
ゴルフ初心者は毎回アドレスに入る時の動作がバラバラなことが多く、その結果スイングリズムも乱れてしまいがちです。
そこで、自分だけのオリジナルルーティンを作り、アドレスに入る準備段階の動作を統一することで、スイングリズムを安定させるのも、大切なコツのひとつです。
ルーティンはプロゴルファーも必ず取り入れているコツですので、まずは真似をする感じで取り入れていけば、スイングリズムが安定すること間違い無いですよ!
5. スイングが安定するコツを身につけて上達しよう!
いかがでしたでしょうか。ゴルフ初心者の方はスイングが安定せず、ミスショットでスコア大きく崩してしまいがちですよね。初心者の方はまずは、この記事でご紹介した3つのコツ(前傾角度のキープ、クラブ軌道、スイングリズム)を徹底的に練習してください。
この3つのコツさえある程度できるようになれば、スコア100は簡単に切れるようになりますよ。一つずつ以上のコツを確認していき、安定したスイングを習得してスコア向上に繋げてくださいね!