ゴルフの腕が上達してくるとゴルフクラブのバランスを気にするゴルファーもいらっしゃいますよね。
バランスはメーカーのホームページなどに掲載されているケースが多いですが、古いモデルのゴルフクラブですとホームページから削除されており、確認できません。
ゴルフショップへ持っていけば精密の測定器具でバランスを測定してくれますが、なかなかご自分で測定するのは難しいイメージを持たれている方も多いかと思います。
でも安心してください。ゴルフクラブのバランスは自宅で簡単に測定できます。そこで、身近な道具を使って誰でも簡単にバランスを測定する計算方法をご紹介して行きたいと思います。
またゴルフクラブのバランスについて確認したい方は『ゴルフクラブのD◯の意味って何?バランスの仕組みを徹底解説!』にスイングへの影響も含めて詳しくご紹介しておりますので、まずはこちらをご確認してくださいね。
目次
1. ゴルフクラブのバランスの測定に必要な道具
ゴルフクラブのバランスを測定するためには最低限の必要な道具があります。
どれもご自宅にありそうなものばかりですので、まずは下記3点をしっかりとご用意しましょう。
1-1. 測り計
測り計は、ゴルフクラブの重量を測定するために使用します。ゴルフクラブのバランスは後半でご紹介する計算方法によって、小数点第2位まで使用しますので、ゴルフクラブの重量は少しでも正確に測定したいところです。
そこで、測り計はなるべく電子メモリの測定器具をご使用されることをおすすめいたします。
きっと家のどこかに料理用の測り計があるかと思いますので、お母さんに聞いてみてくださいね。
1-2. メジャー
メジャーはゴルフクラブの長さをを測定するために使用します。
ほとんど全てのメジャーがミリ単位で測定できますので、すでにご家庭にあるメジャーで十分です。
メジャーを使用したシャフトの長さの測り方は後ほど詳しくご紹介いたします。
1-3. 電卓
ゴルフクラブのバランスを計算するためには電卓は必須のアイテムになります。
バランスの測り方は、計算式自体は比較的シンプルでわかりやすいのですが、小数点以下を含む計算をしますので、計算がとても大変です。
そこで、面倒臭い計算を一瞬で実施してくれる電卓は必須のアイテムになります。どのご家庭にも必ず1個はあるかと思いますので、バランスの測定をするときはお手元に用意しておきましょう。
2. バランスの測定に必要な前提知識
ゴルフクラブのバランスの測り方には必要となる前提知識がございます。ゴルフクラブの長さや重さの単位は、日本人が日常的に使用している単位と異なっております。
そこで、ゴルフクラブのバランスを測定する際は、単位を置き換える必要がございます。下記に計算方法も併せてご紹介しておりますので、電卓でサクッと計算しましょう。
2-1. 長さの単位はインチ
日本人の感覚では長さの単位はセンチメートルですが、ゴルフクラブのバランスを計算する時に必要な単位は「インチ」になります。
まずは、センチメートルとインチの関係性をご紹介しましょう。1インチは2.54センチメートルになります。
そこで、センチメートルをインチに直す時は、まずはセンチメートルで測定して、その数値をを「2.54」で割って計算してあげるとインチに変換することができます。
2-2. 重量の単位はオンス
ゴルフクラブのバランスの測り方に必要な重量単位はオンスを使用いたします。ところがご家庭用の測り計で重量を測定すると、単位はグラムになりますよね。
そこで、測り計のグラムをオンスに変換していく必要があるのです。
1オンスは28.35gになます。そのため、ゴルフクラブの重量をグラムからオンスに直す時は、測り計で計測したグラムの数値を28.35gで割って計算してあげると、オンスに変換することができます。
3. ゴルフクラブのバランスの測り方と計算方法を徹底解説
それではゴルフクラブのバランスの測り方をご説明していきます。やり方はとても簡単です。
上でご紹介した道具と前提知識を武器にして、ゴルフクラブのバランスの測り方に挑戦してみましょう。
3-1. まずはゴルフクラブの重量を測定してオンスに変換する
用意した測り計の上に、ゴルフクラブを乗せて全体の重量を測りましょう。
その際は、ゴルフクラブがなるべく測り計と水平になるようにセットしましょうね。特にドライバーはシャフトが長いですので、しっかりと水平にして計測するようにしましょう。
そして、ゴルフクラブの重量を測定したら、それをオンスに転換します。計算方法はもう大丈夫ですよね。
例えば310gのドライバーの場合は「310g÷28.35=10.934‥オンス」になります。電卓で計算すればとても簡単ですよね。
3-2. ゴルフクラブの重心の位置を探す
次に、ゴルフクラブの重心の位置を探します。重心というと難しく聞こえてしまいますがとても簡単です。
重心とは、ゴルフクラブのシャフトの部分を指1本で支えた時に、左右のバランスが保ている位置のことです。例えばドライバーのグリップ部分を指一本で支えようとしても、クラブがヘッド側に倒れてしまいますよね。
少しずつ指で支えるポイントをドライバーヘッド側にずらして行き、左右のバランスを取れるポイントを探していきましょう。
ゴルフクラブのシャフトが地面と完全に平行になるシャフトのポイントが見つかりましたら、そこがそのクラブの重心の位置となります。重心を見つけたらシャフトにマークでも目印を付けておきましょう。
3-3. グリップから重心までの長さを測定してインチに変換
重心の位置が測定できたら、グリップエンドから重心位置までの長さをメジジャーを使って測定しましょう。この際は間違えてクラブヘッド側から測定してしまわないように気をつけてくださいね。
そして、シャフトの重心までの長さを測定したら、それをインチに直します。ゴルフクラブのバランスの測り方はインチを使用することはもう大丈夫ですよね。
計算方法は上の前提知識でご紹介した通りになります。
例えばグリップエンドから重心までの長さが86.5センチメートルのドライバーである場合は「86.5センチメートル÷2.54=34.055‥インチ」になります。
3-4. バランスを測定する計算式
ここまで数値の準備ができましたら、バランスの測り方に必要な計算式にこれらの数値を当てはめていきましょう。
バランスの測り方の計算式は「(グリップから重心までの長さー14)×ゴルフクラブの重さ」になります。ここで14という数値が出てきますが、ゴルフクラブのバランスを精密測定する場合はグリップエンドから14インチの箇所で測定する測り方が一般的です。
そこで、この簡易なバランスの測り方でも14インチを引いて計算しております。
上でご紹介したドライバーの場合「(34.055‥−14)× 10.934‥=219.281‥」という数値が計算結果から算出されます。
3-5. バランス測定用のシートと照合する
ここまできたらバランスの測り方もいよいよ大詰めです。あとは、この数値を下にご紹介している秘密のシートと照合するだけです。下の数値から最も近い数値を探してみましょう。
上のドライバーは219.281でしたので、D3とD4の丁度中間くらいに位置しますよね。つまり、バランスはD3.5位になるのでしょうか。
実際にメーカーのホームページで確認するとほぼ同じスペックになっておりますので、かなり正確に測定することができました。
ここではドライバーを例にしましたが、アイアンでも測り方の方法はまったく一緒ですので、ぜひ測定してみてくださいね。
ゴルフクラブのバランスを計算する秘密のシート
- B0:178.50、B1:180.25、B2:182.00、B3:183.75、B4:185.50、B5:187.25、B6:189.00、B7:190.75、B8:192.50、B9:194.25
- C0:196.00、C1:197.75、C2:199.50、C3:201.25、C4:203.00、C5:204.75、C6:206.50、C7:208.25、C8:210.00、C9:211.75
- D0:213.50、D1:215.25、D2:217.00、D3:218.75、D4:220.50、D5:222.25 、D6:224.00 、D7:225.75 、D8:227.50、D9:229.25
ご自分のゴルフクラブのバランスを計算してみよう
いかがでしたでしょうか。バランスの測り方は予想以上に簡単に測定できると実感していただけたのではないでしょうか。
ゴルフクラブのバランスはスイングのし易さを大きく左右します。もしご自分のクラブセッティングの中で1本だけスイングし辛いクラブがありましたら、そのクラブだけバランスが大きく異なっているのかもしれません。
ぜひ上でご紹介した測り方をご参考にして計算し、そのクラブのバランスを測定してみてはいかがでしょうか。
また、1本だけバランスが大きく異なるゴルフクラブが見つかりましたら、シャフトやクラブヘッドに鉛を貼って調整する方法も大変おすすめです。
鉛調整の方法とコツは『【悩み別】バランス調整で理想のゴルフクラブに!正しい鉛の貼り方のコツを解説!』で詳しくまとめておりますので、ぜひこちらもご確認してくださいね。