パターを握る時は、どのくらいの強さでゴルフクラブを握っていますでしょうか?
パターの方向性に苦しんでいるゴルファーの場合、このグリッププレッシャーを誤っている可能性があります。
そこで、パターを握る時のグリップの強さの基本を徹底的に解説していきたいと思います。
グリップの強さを見直すことで、パット数が劇的に改善される可能性も十分にあります。ぜひこちらでご紹介する内容を存分にご活用いただき、パターの上達につなげていきましょう!
目次
1. パターのグリップを握る強さの基本とは?
まずは、パター握る時の強さの基本を確認していきましょう。
一般的にパッティングを苦手にしているゴルファーの方は、パターを握る時のグリッププレッシャーが弱すぎる傾向があります。
この背景には、パターを他のゴルフクラブと同じような強さで握ってしまっている点が挙げられます。それでは早速確認していきましょう。
1-1. 他のゴルフクラブを握る強さは20〜30%
パターを握る時のグリップの強さを確認する前に、ドライバーやアイアンなどの他のゴルフクラブを握る時のグリップの強さをおさらいしておきましょう。
通常これらのクラブを握る時のグリッププレッシャーの基本は、20〜30%程度の強さと言われておりますよね。
ドライバーやアイアンのグリッププレッシャーが弱いのは、スイング中に手首を柔らかく使うためです。バックスイングでコックを使うためには、アドレスでグリップの強さを柔らかく握ることが必須ですよね。
ちなみにスイング中のコックの上手な使い方は、『こんなに変わる!ゴルフスイングの正しいコックの仕方を身につけよう!』で詳しくご紹介しております。ぜひこの機会にこちらもご確認してみてはいかがでしょうか。
またフルスイングするクラブの場合は、アドレスでグリップの強さが弱くても、ダウンスイングで自然とグリップに力が入るものです。
このような理由で、他のゴルフクラブを握る時のグリップレッシャーは弱くなっているのですね。
1-2. パターのグリッププレッシャーが弱い場合
ドライバーやアイアンといった他のゴルフクラブのグリッププレッシャーが弱いため、パターもプレッシャーをかけない握り方をしているゴルファーの方がいらっしゃいます。
しかしパッティングのストロークは小さい動作のため、グリップの強さはストローク中でもアドレスで握った時の強さから基本的に変化しません。
このため他のゴルフクラブのように、アドレスでグリッププレッシャーを抑える必要はないのです。
またパターのグリップの強さが弱いことには致命的な弱点があります。それは、ストローク中に手元でグリップが動いてしまう点です。
グリッププレッシャーが弱いためにストローク中にグリップが緩んで動いてしまうと、パターのヘッドはその何倍も大きく動いてしまいます。
これではパターの芯でゴルフボールを捉えることは不可能に近いですよね。その結果、ゴルフボールの転がりが悪くなってしまったり、ボールの方向性が悪くなってしまうミスパットを誘発してしまうのです。
1-3. パターのグリッププレッシャーが強すぎる場合
パターのグリップを握る時の強さが弱いと、パッティングしたゴルフボールの方向性が安定しないことが分かりました。
それでは、パターのグリッププレッシャーは強いほど良いのでしょうか?
しかし何事にも限度があるように、パターをグリップする時の強さが大きすぎるとデメリットもあります。それは、パッティングのストロークが、ぎこちない動きになってしまうことです。
ご承知の通り、ストロークは滑らかな動きをする必要があります。
しかしグリップを握る強さがあまりにも強いと、ゴルフクラブを滑らかに動かすことができなくなってしまいます。これではパッティングの距離感も、ゴルフボールの方向性も安定しません。
このためパターの握り方では、適度なグリップの強さが要求さるのです。
1-4. 理想的なパターのグリッププレッシャーは70%!
パターのグリッププレッシャーは、弱すぎても強すぎても良いパッティングができませんでした。
そこでパターの握り方の基本となるグリップの強さは、70%の強さでグリップを握る方法です。
70%のグリッププレッシャーでパターを握ることで、ストローク時にゴルフクラブがブレずに、そして滑らかにパッティングすることが可能になります。
これからパターマットで練習される際や、ゴルフ場でパッティングする際は、この70%のグリッププレッシャーを握り方の基本として実践してみましょう!
2. 70%の強さでパターのグリップを握る方法
パターをグリップする時の基本の強さは70%とご紹介しました。では、具体的にどのような方法でパターを握ると、このグリッププレッシャーを再現できるのでしょうか。
そこで、70%の強さでパターを握るためのイメージをご紹介していきたいと思います。
握手するときを思い出してみてください。この握手はガッチリと硬い握手をイメージしていただくと良いかと思います。
硬い握手をする時は、握手する手にも少し力が入り、相手の手を握る時の強さも強くなりますよね。この強さが大体70%のグリッププレッシャーだと思ってください。
そこでパターを握る時は、パターと硬い握手をするイメージでグリップすると、基本的なグリッププレッシャーで握ることができますよ。ぜひこの方法を試してみてくださいね。
3. ロングパット時のパターのグリッププレッシャー
上でご紹介した70%のグリッププレッシャーを試していただくと、特にショートパットのボールの方向性が格段と向上するかと思います。
しかしロングパットの場合は、若干ですが不具合が生じてしまう可能性もあります。ここでいう不具合とは、ショートパットしてしまったり、ゴルフボールの距離感が鈍くなってしまうことです。
グリップの強さを強くすると、それだけ手首の感覚を制限することになります。このためパッティング時の微妙な距離感の違いを出しにくくなってしまうためです。
そこでロングパットの距離感が鈍くなってしまうというゴルファーの方がいらっしゃいましたら、ロングパットに限りグリッププレッシャーを少し弱くしてみてはいかがでしょうか。
こうすることで手首の感覚が向上し、距離感を合わせやすくなります。この辺のグリップの強さの感覚は、実際に練習グリーンなどでパットしながら確認してみましょう。
ロングパットでは方向性よりも距離感が大事な局面も多いです。ショートパットとグリップの強さを使い分けて、上手にグリーンを攻略していきましょう!
パターのグリッププレッシャーを見直してパッティング上達!
いかがでしたでしょうか。パターをグリップする時の強さはご確認していただけましたでしょうか。
パターのグリップを他のゴルフクラブと同じように緩く握っていたゴルファーの方もいらっしゃると思います。特にショートパットの方向性が悪いゴルファーの方は、グリッププレッシャーに原因があるのかもしれません。
心当たりのあるゴルファーの方は、まずは基本のグリッププレッシャーでパターを握り、ご自宅の練習マットでゴルフボールをパッティングしてみましょう。
正しいグリップの強さで練習してからラウンドへ挑めば、パッティングが上達していること間違いありませんよ!
またパターの握り方には大きく3種類あることをご存知でしょうか。各ゴルファーがご自分にベストな握り方を選択すれば、それだけパッティングが上達する可能性が広がります。
グリップの握り方について詳しくは、『驚くほど上達できる!パターのグリップの握り方の種類と正しい選び方を徹底解説!』でご紹介しておりますので、こちらも必見ですよ!
皆さんのパッティングがさらに上達することを応援しております!