男子プロのトーナメントをTV観戦していると、200ヤードのパー3を7番アイアンでショットするシーンを見かけることがあります。
アマチュアから見ると、にわかには信じられない現実ではないでしょうか。7番アイアンで200ヤード飛ばすなんて、全く想像もつかない世界です。
果たして、7番アイアンで200ヤードショットするためには、どのくらいヘッドスピードが必要なのでしょうか。
また最近噂になっている爆飛びゴルフクラブ使用すれば、7番アイアンで200ヤード飛ばすことは可能なのでしょうか。
そこでこの記事では、これらの疑問点をまとめて解説していきたいと思います。7番アイアンで200ヤードという未知の世界の領域に少しだけ首を覗かせてみませんか。
目次
1. 200ヤードのパー3を7番アイアンで打つプロゴルファー達
勘違いしている方もいらっしゃるかと思いますが、男子プロでも7番アイアンでコンスタントに200ヤード飛ばせる選手はほとんどいません。国内男子プロの7番アイアンの平均的な飛距離は170〜180yd程度です。
男子プロで飛ばし屋である石川遼選手でさえ、正月番組で7番アイアンのMAX飛距離は177ydと言っていたと記憶しております。
それではなぜ、男子プロは200ヤードのパー3を7番アイアンでショットできるのでしょうか。
これにはパー3ならではのいくつかの条件が重なっております。そこで、まずはその条件について詳しく確認してみましょう。
1-1. ティーアップ
パー3ではゴルフボールをティーアップできますよね。実はティーアップすることで、ボールの飛距離を10ydくらいは伸ばすことができます。
男子プロ級の技術があれば、ボールをティーアップすることで、ボールの回転量を自在にコンロールできるようになります。
例えばゴルフボールにドロー系の回転をかけて、飛距離をより伸ばすスイングをする場合があります。
男子プロが200ヤードを7番アイアンでショットしたときは、ボールのランも少し多くなる印象を受けませんでしょうか。それだけドロー回転が強くなり、そしてバックスピン量を抑えたスイングをした表れでもあります。
1-2. 打ち下ろし
男子プロの世界でも、200ヤードのパー3は、かなり飛距離の長いショートホールになります。
そのためこのようなパー3では、打ち下ろしに設計されていることが多いです。打ち下ろしホールでは高低差にもよりますが、10ydくらいは余分に飛距離が出るものですよね。
テレビ観戦ではなかなかコースの高低差まで分かりづらいですが、200ヤードを7番アイアンでショットする場合は打ち下ろしになっているケースも多いです。
1-3. フォロー
これも当たり前の話ですが、フォローの風が吹いているときは、それだけボールの飛距離が伸びますよね。
7番アイアンで170yd以上飛ばすプロゴルファーであれば、ボールの滞空時間もかなりのものです。また基本的には地上よりも上空の方が風は強く吹いている傾向があります。
つまり、それだけボールがフォローの風に乗りやすくなっておりますので、ボールの飛距離も10ydくらいは簡単に伸びます。
これも200ヤードを7番アイアンでショットする条件の一つになっておりますね。
2. 7番アイアンのキャリーで200ヤード飛ばす選手のヘッドスピード
上でご紹介したように、男子プロでも7番アイアンのキャリーで200ヤード飛ばすことはかなり難しいです。
しかし海外のプロゴルファー達に目を向けると、7番アイアンのキャリーで200ヤード飛んでいる男子プロも極一部ですが実際に存在します。
ちなみに、7番アイアンで200ヤード飛ばすために必要なヘッドスピードは、単純計算でも50m/s以上になります。これをドライバーのヘッドスピードに換算すると、軽く55m/sを超えてきます。
世界でも飛ばし屋と言われる全盛期のタイガーウッズやロリーマキロイといった選手は、ドライバーの最大ヘッドスピードで57m/sくらい出ております。
TV中継で海外トーナメントの試合を観戦していても、こうした選手のスイングは風を切るように速すぎて、何も見えないですよね。これなら7番アイアンで200ヤード飛ぶのも納得できます。
3. 爆飛び7番アイアンを使用すれば200ヤード飛ぶのか?
それでは最近注目されている爆飛びクラブを使用すれば、77番アイアンで200ヤードの飛距離を出せるのでしょうか。
結論からいうと、男子プロなら可能です。アマチュアの場合はそれでもかなり厳しそうというのが現実です。
そこでこの章では、爆飛び7番アイアンについてみていきましょう。
3-1. 爆飛び7番アイアンの特徴
最大の特徴は何と言っても、そのロフト角にあります。爆飛び系の7番アイアンはロフト角が26度くらいになります。
7番アイアンのロフト角の平均は31度程度ですから、実に5度もロフトが立っていることになりますね。
ノーマルの7番アイアンに慣れているゴルファーから見ると、このロフトはまさに断崖のような逞しさを感じてしまいます。
また爆飛び系のゴルフクラブは、グースネックの効いたイカツイ形状をしていることも多いです。グースネックはそれだけボールの捕まりがよくなり、ドロー回転系の力強い弾道を打ちやすくなる特徴があります。
ちなみにグースネックはスライスに悩んでいる方にもおすすめなゴルフクラブですので、爆飛びに限らずクラブの選び方のご参考にしてくださいね。
3-2. 爆飛びモデルの7番アイアンで200ヤード飛ばす条件
爆飛びシリーズの7番アイアンは、ノーマルの5I相当のゴルフクラブのスペックを持っていました。
つまり、ノーマルの5Iで200ヤードの飛距離をショットできるゴルファーなら、爆飛びの7番アイアンで200ヤードショットすることは可能です。
ところで5Iの平均的な飛距離は、男子プロで200ヤード前後、アマチュアの飛ばし屋で180ヤード前後になります。
このように考えてみると、男子プロなら爆飛び7番アイアンで200ヤード飛ばすことは十分に可能だとうことがわかります。
ただほとんどのアマチュアゴルファーの方は、爆飛びゴルフクラブの力を借りたとしても、7番アイアンで200ヤード飛ばすことは難しそうですね。
ちなみに5Iの平均飛距離については、『ちゃんと飛んでる?5番アイアンの飛距離の平均と目安を徹底解説!』で詳しくご紹介しております。こちらもぜひ併せてご確認してくださいね。
結論!アマチュアは7番アイアンで180ヤードを目指そう!
いかがでしたか。ノーマルの7番アイアンで200ヤード飛ばすためには、タイガーウッズやロリーマキロイといった、海外の飛ばし屋並みのヘッドスピードが必要になります。
タイガーウッズやロリーマキロイのスイングは、まるで風を切るようなスイングをしており、肉眼でクラブを捉えることはできませんよね。
アマチュアゴルファーの方が、タイガーウッズのような風を切るスイングをすることは正直にいって厳しいですよね。それだけに7番アイアンで200ヤード飛ばすことは至難の技と言えます。
そこで、7番アイアンを少しでも飛ばしたいというアマチュアの方は、爆飛びクラブを使用して180ヤードという数値を目標に練習されてはいかがでしょうか。
これに関しては、『7番アイアンで180ヤード飛ばそう!人気な爆飛びアイアン3選!』で詳しくご紹介しております。ぜひこちらもご確認してくださいね。