7番アイアンの重さに注目されたことはありますでしょうか。アイアンセットを購入する時の試打クラブは7番アイアンですよね。
このため7番アイアンの重さがアイアンセット全体の重さを決定するのです。それだけに7番アイアンの重さは慎重に選んでいきたいものですよね。
7番アイアンの重量が軽すぎたり重すぎると、それはミスショットという最悪な結果としてフィードバックされてしまいます。
そこで、7番アイアンの重さについて詳しく解説していきます。7番アイアンの重さがスイングに与える影響はもちろん、7Iの重さの選び方やヘッドスピードごとの重さの目安まで幅広く解説していきます。
ぜひ7番アイアンの重さの選び方のご参考にしてくださいね。
目次
1. 7番アイアンの重さがスイングに与える影響
まずは7番アイアンの重さがスイングに与える影響を確認していきましょう。
クラブは「振り切れる範囲で重いクラブ」が理想と言われております。これは7番アイアンに限らず、ゴルフクラブ全般に言えることです。
それでは、7番アイアンの重量が不適切な場合、どのようなデメリットが生じてしまうのでしょうか。早速確認していきましょう。
1-1. 7番アイアンが軽すぎる場合
7番アイアンの重量が軽すぎる場合は、アイアンセット全体が軽いといっても過言ではありません。確かに重量の軽いクラブを使用すると、ヘッドスピードが増大するメリットが認められます。
しかしその代償として、ゴルフクラブのコントロール性能が失われてしまいます。
7番アイアンが軽すぎると、スイング軌道の制御が効かず、スイングプレーンに安定してクラブを通すことができなくなってしまうのです。
また軽いゴルフクラブは、手打ちスイングを助長するとも言われております。ゴルフクラブが軽いだけに、手だけでも7番アイアンをスイングできてしまいますよね。しかしスイング理論において手打ちは厳禁です。
このように軽すぎるゴルフクラブはデメリットが大きいですので、基本的にはおすすめできません。
1-2. 7番アイアンが重すぎる場合
7番アイアンが軽すぎるデメリットを踏まえると、ゴルフクラブは重めの方が良いと思われるかもしれません。
もちろん、適度に重さのあるクラブを使用すると、スイングプレーンが安定し、また手打ちの抑制効果も期待できます。
しかし7番アイアンの重量が重すぎる場合は注意が必要です。7番アイアンの重さが増してくると、それだけスイング時の遠心力も大きくなります。
この遠心力を体で支えきれないと、スイング軸がぶれてしまいますよね。これでは正確なショットができなくても文句は言えません。
また過度に7番アイアンが重い場合、クラブを振り切ることができず、ヘッドスピードが落ちてしまう可能性もあります。こうなってはボールの飛距離ロスに繋がってしまいますよね。
このように重すぎるゴルフクラブにもデメリットはありますので、慎重に選ぶ必要があるのです。
2. 7番アイアンの重さを選ぶときの注意点
7番アイアンの重さを選ぶときは、装着するシャフトの種類を選ぶことになります。この際は「18ホール振り切れる」シャフトを選びましょう。
ゴルフショップで試打するときは、体のコンディションも万全に整っていることでしょう。また新しいゴルフクラブを購入するということでテンションも上がっていれば、アドレナリンも出ております。
このような状態でスイングするわけですから、クラブがいつも以上に軽く感じてしまう可能性が高いです。
しかしゴルフショップで試打して”丁度良い”と感じても、疲弊してきたラウンド後半のホールでクラブが重いと感じるようでは、そのクラブは重いです。
ラウンド前半はショットの調子が良いのに、後半でスコアを崩してしまうゴルファーの方もいらっしゃいますよね。それはクラブの重さが一因と言われております。
ぜひこの点も踏まえて、7番アイアンの重さを選択してみてくださいね。
3. 7番アイアンのヘッドスピードと重さの関係性
7番アイアンの重さの選び方は「振り切れる範囲で重いクラブ」でした。
しかしこれは感覚的な表現ですので、少し分りづらいですよね。特にゴルフ初心者の方には、なかなかイメージできないかと思います。
そこで、7番アイアンの重さをヘッドスピードと結びつけて確認していこうと思います。あくまで目安の重さにはなりますが、ぜひ7番アイアンの重さの選び方にご活用してくださいね。
また7番アイアンのヘッドスピードに関しては、『7番アイアンのヘッドスピードの理想と平均はどれくらい?飛距離との関係とおすすめの練習方法!』の記事で詳しくまとめております。参考飛距離も掲載しておりますので、ぜひご参考にしてくださいね。
3-1. ヘッドスピード40m/s以上の方の重さの目安
7番アイアンのヘッドスピードが40m/s以上あるゴルファーの方は、かなりヘッドスピードの速い方に該当します。
ヘッドスピードの速い方は、それなりに重量のあるクラブを使用しないと、スイング軌道が暴れやすくなってしまします。
そこで7番アイアンの重さとしては、420〜440g程度が目安になってきます。
具体的なシャフトの銘柄でいうと、「モーダス3」や「ダイナミックゴールド」が該当します。
ただダイナミックゴールドは男子プロもご愛用する、かなり重量のあるシャフトになります。購入時は今一度、18ホール振り切る自身があるかを検討してみてくださいね。
3-2. ヘッドスピード35〜39m/sの方の重さの目安
7番アイアンのヘッドスピードが30m/s台後半の方は、平均的なヘッドスピードの速さと言えます。
このようなゴルファーの方は、7番アイアンの重さが400g前後になるクラブを目安にしてみましょう。
この場合におすすめなシャフトは、軽量スチールシャフトです。もっとも有名な軽量シャフトといえば「N.S.PRO950GH」ですね。
もちろん重めのシャフトの方がスイングが安定すると感じる場合であれば、「モーダス3」を選ぶのもありだと思います。ただダイナミックゴールドは流石に少し重過ぎる印象があります。この辺りはクラブフィッターの方と相談してみてくださいね。
3-3. ヘッドスピード30〜34m/s前半の方の重さの目安
ヘッドスピードが30m/s台前半のゴルファーの方は、ヘッドスピードの遅めなゴルファーに該当します。おそらくはゴルフ初心者の方や、シニアプレーヤーの方が該当しているのではないでしょうか。
この層の方の7番アイアンの重さの目安は、380g前後のクラブになります。これは主にカーボンシャフトを装着した時の重さになります。
7番アイアンのヘッドスピードが30m/s台前半の場合、スチールシャフトは少し重量が重い印象を受けます。
ただもちろんこれはあくまで目安になりますので、実際にはクラブフィターの方とも相談しながら決めてくださいね。
理想の7番アイアンの重さを選んで見つけてみよう!
いかがでしたでしょうか。7番アイアンの重さの重要性をご確認いただけましたでしょうか。
7番アイアンの重さは、アイアンセット全体の重さを決定します。この重さは軽すぎても重すぎてもダメでした。「振り切れる範囲で重めのクラブ」まさにこの表現にぴったりです。
ここで言う「振り切れる」とは、ショップの試打ルームで振り切れるのではなく、ゴルフ場で18ホール振り切れるということを意味している点もお忘れないようにしてくださいね。
また7番アイアンの重さに迷ったら、ヘッドスピードを参考にされるのもおすすめです。
ぜひ7番アイアンの重さを上手に選んで、自分にとってベストな重要のアイアンセットを購入してくださいね。