ピンまで残り150ヤード。手にしたクラブは7番アイアン。グリーンオンをイメージしてショットしたボールは、驚くほど右に飛んで行ってしまいました。これは紛れもないシャンクです。
7番アイアンという肝のゴルフクラブがシャンクしてしまっては、ラウンドどころではありませんよね。
一般的にシャンクはショートアイアンやアプローチショットに多いと言われておりますが、7番アイアンでシャンクしてしまう方には関係のないお話ですよね。
そこで、7番アイアンがシャンクしてしまう原因と対策方法をパターン別にご紹介していきます。
7番アイアンがシャンクする原因は何通りか想定されます。それぞれのケースで対策が異なりますので、まずはご自分がどのパターンに該当しているか確認してみてくださいね。
目次
1. 上体が近づいて7番アイアンがシャンクする
ダウンスイングで体がゴルフボールに近づいてしまうと、当然ですが7番アイアンはシャンクしてしまいます。
考えてみると当たり前のことですが、このパターンに該当しているゴルファーの方もたくさんいらっしゃいます。あなたも気づかないうちにこの症状に陥ってしまっているかもしれません。
そこで、まずはこのケースに該当する場合の原因と対策方法を詳しく確認していきましょう!
1-1. アドレスの重心位置を確認
アドレスでの重心の位置が踵より過ぎると、ダウンスイングで上体が急激に前に出てしまいます。
ショートアイアンでは影響が少なくても、7番アイアンのようなミドルクラブではその影響を強く受けてしまいます。
アドレスでの重心位置の基本は、両足の母指球の位置になります。ここにしっかりと重心を掛けることで、必要以上に上体が前に突っ込むリスクも未然に防止できます。
まずはアドレスの重心の位置に問題がないか確認してみてくださいね。
1-2. 右足の膝の角度をキープ
アドレスを見直しても体が前に突っ込んでしまう場合、大抵のケースで右足の角度が曲がっております。
ダウンスイングで右足が曲がることで、ゴルフクラブをボールの方へ送り出すようなスイングになっているのです。しかしこの打ち方ではシャンクしてしまうのも無理はありませんよね。
そこで対策として、ダウンスイングで右足の膝を絶対に前に出さないように7番アイアンを振っていきましょう。
このときは、右膝の角度をアドレスの状態のままキープするように意識するとスイングしやすいですよ。ぜひ練習してみてくださいね。
2. 腕が近づいて7番アイアンがシャンクする
上体がゴルフボールに近づかなくても、腕がゴルフボールに近づくとシャンクしてしまいますよね。
体が近づているケースが該当しないと思われるゴルファーの方は、次はこの原因を疑ってみてください。特に初心者の方は、このパターンに該当しているかもしれません。
それでは、この場合の対策方法について早速チェックしていきましょう。
2-1. 手打ちの改善
ゴルフ初心者のうちは、どうしてもクラブを手の力で振ってしまいがちです。
この場合、自ずと腕がゴルフボールに近づいてシャンクしてしまう場合があります。ただこのケースに該当する場合、シャンクが連発することはあまりありません。
手打ちではスイング軌道が安定していないため、毎回クラブの通る軌道が異なってくるからです。
この対策としては、ゴルフクラブと体の動きを連動されるように意識してスイングしていきましょう。とはいえ、初心者の方は練習を重ねていくことで自然と手打ちは解消されていきます。
シャンクが連発しないようでしたら、変に意識せずにいつも通りに練習していきましょう。
2-2. シャフトを立てる
バックスイングからトップにかけてシャフトが寝てしまうとシャンクの原因になります。
トップでシャフトが寝てしまうと、ダウンスイングで7番アイアンの重さや遠心力に腕が耐えきれず、グリップがボールの方へ出てしまいます。
そこでこの時の対策としては、トップで少しゴルフクラブを立てるような感覚でスイングするとシャンクが出にくくなります。
またバックスイングの初期の段階でコックを入れることで、トップで必要以上にシャフトが寝なくなります。
これに関しては、『ゴルフスイングでコックを作る理想的なタイミングとは?ベストな位置の見つけ方!』の記事で詳しくまとめております。ぜひ練習のご参考にしてくださいね。
2-3. ボールを意識し過ぎない
7番アイアンがシャンクしてしまうと、「ゴルフボールをよく見なければ!」と強く意識しますよね。実はこの意識が原因でシャンクを引き起こしているかもしれません。
ボールを強く意識するがあまり、ダウンスイングでグリップがゴルフボールの方へ動いてしまうのです。その結果腕が前に出てしまってシャンクしてしまう場合があります。
そこで対策としては、シャンクが出たからといって焦ることなく、いつも通り平常心でプレーを続行するように心がけましょう。
過度にボールを意識すると、スイングがぎこちなくなって飛距離ダウンにも繋がります。シャンクはミスショットと割り切って後に引きずらないようにしていきましょう。
3. 7番アイアンが極端なインサイドアウト軌道になってシャンクする
7番アイアンが極端なインサイドアウト軌道になってシャンクしてしまう場合があります。
インサイドアウト軌道が誤っている訳ではありませんが、その度合いが強くなるとクラブの根っこ側に当たりやすくなってシャンクしてしまうのです。
これはどちらかというと、ゴルフの腕前も上達してきた中級者にありがちなシャンクの原因と言えます。会心のショットではしっかりと飛距離が出るだけに、このシャンクが出てしますと思わず「あり得ない!」と嘆いてしまいそうです。
インサイドアウトが強すぎてシャンクしてしまう場合、気持ちアウトサイトイン軌道でスイングするように意識してみましょう。
これはラウンド中にシャンクを出なくするために効果的な方法でもありますので、ぜひ覚えておいてくださいね。
4. 7番アイアンが極端なアウトサイドイン軌道になってシャンクする
ゴルフクラブは長くなるほど振りにくくなりますので、7番アイアン位からアウトサイドイン軌道が強くなってしまう方も見受けられます。これは特にゴルフ初心者の方にありがちなケースですが、中級者の方も決して油断できません。
アウトサイドイン軌道が強くなってしまう一因として、ゴルフボールのセットの場所を挙げられます。
ドライバーはかなり左足寄りにボールをセットしますので、7番アイアンもついボールの位置が左足よりになってしまいがちです。しかし7番アイアンのボールの位置が左足寄りになればなるほど、アウトサイドイン軌道になりやすいとも言えます。
そこで7番アイアンの基本通り、ボールの位置はスタンスセンターを心がけてアドレスしてくださいね。
また7番アイアンのボールの位置は、『7番アイアンの正しいボールの位置はどこ?簡単なセット方法と練習のポイント!』で詳しくまとめております。ぜひこちらの記事も練習のご参考にしてくださいね。
5. 7番アイアンだけがシャンクするのはなぜ?
7番アイアンだけシャンクしてしまうという方もいらっしゃいますよね。この場合、もしかしたらスイングの力みがシャンクの原因かもしれません。
7番アイアンは150ヤード程度の飛距離を打つクラブですよね。このため、ついついショットする時に力が入ってしまってシャンクしてしまうケースがあります。
これが6Iや5Iになると、グリーンオンできればラッキーくらいの気楽な感覚で打てるのでシャンクは出にくいです。しかし7Iでは絶対にグリーンオンさせたいというプレッシャーがシャンクを誘発しているのかもしれません。
そこで対策としては、ゴルフの基本に立ち返って、スイングの力を抜いてみましょう。このときは、アドレスのグリップの力を抜く方法が効果的です。
7番アイアンだけシャンクしてしまう場合、まずはスイングの力みを確認してみてくださいね。
しっかり対策すれば7番アイアンのシャンクは直せる!
いかがでしたでしょうか。7番アイアンがシャンクしてしまう原因や対策方法はご確認いただけましたでしょうか。
7番アイアンがシャンクしてしまうと、スコアも全くまとまってくれませんよね。ここでは7番アイアンがシャンクする原因と対策をパターン別にまとめてきました。
それぞれのケースで対策が異なってきますので、まずはご自分がどのケースに該当しているのかをしっかりと確認してくださいね。ぜひ本記事を存分に練習にご活用いただき、一刻も早く7番アイアンのシャンクから解放されてください!
またラウンド中にシャンクが止まらなくなてしまった場合、悠長に原因を考察している時間はありません。
応急処置としてもシャンクを出さないための方法は、『【緊急】アイアンのシャンクが止まらない!その原因と直し方を総まとめ!』で詳しくまとめております。ぜひこちらの記事もチェックしておきましょう!