ライ角はスイングの結果を大きく左右する重要なクラブの要素です。
ライ角がショットへ与える影響は、ショートアイアンとロングアイアンで異なってくることはご存知でしょうか?
そこで、5番アイアンのライ角がショットへ与える影響を詳しく考察していきたいと思います。また冒頭では、5番アイアンのライ角の平均もご参考としてご紹介していきますので、ぜひご確認してくださいね。
目次
1. 5番アイアンのライ角はどれくらい?
国内で販売されております5番アイアンのライ角は、一般的には61度前後のゴルフクラブが多いです。メーカーやブランド毎に多少の違いはありますが、61度前後と考えていただいて間違いありません。
ただし、海外メーカーのゴルフクラブではもう少しアップライトになっている商品もあります。
一般的に身長が高くなるとライ角もアップライトになる傾向があります。アメリカでは身長の高いゴルファーが多いですので、その分ライ角もアップライトに製造しているものだと推察されます。
この特性を活かして海外系のクラブメーカーから購入する選択肢もありますので、ぜひご参考にしてくださいね。
またメーカーごとの特徴は、『ゴルフクラブのメーカーごとの特徴と違いを総まとめ!初心者におすすめなブランドは?』で取り上げておりますので、ぜひこちらもご確認してみてくださいね。
2. ライ角が5番アイアンでのショットに与える影響
ライ角がずれてしまうとどのような影響があるのでしょうか。
この影響はドライバーやユーティリティで小さく、アイアンで大きくなります。また、アイアンの中でもシャフトやロフト角の違いによって影響は異なってきます。
そこで、ライ角が5番アイアンに与える影響について詳しく確認していきましょう。
また5番アイアンのシャフトの長さは、『自分に理想的な5番アイアンのシャフトの長さとは?平均と目安を徹底解説!』で取り上げておりますので、ぜひクラブ選びのご参考にしてくださいね。
2-1. フェースの向きのずれ
ライ角が適正でない場合、リーディングエッジをターゲット方向に向けた時のフェースの向きがずれます。
アップライトはフェースが左を向き、フラットは右を向きます。フェースの向きが変わればスイングした際のゴルフボールの方向性もブレててしまいますよね。
これはロフト角が大きいゴルフクラブほど、影響が大きくなります。5番アイアンはアイアンの中でもロフト角が小さいゴルフクラブですので、フェースの向きずれは実は少なくて済みます。
5番アイアンのロフト角に関しては、『これだけは知っておこう!5番アイアンのロフト角の平均的な目安ってどれくらい?』で詳しくご紹介しておりますので、ぜひこちらもご確認してくださいね。
しかし、これはゴルフクラブを振り切れた場合の話です。5番アイアンはシャフトが長いですので、振り切れずにフェースが地面に負けてしまう場合もありますよね。そこで次にその影響を確認していきましょう。
2-2. フラットなライ角はスライスしやすい
フラットなゴルフクラブでは、ゴルフボールをインパクトする瞬間にクラブのトウ側が先に地面に接触します。
この時、5番アイアンのようにシャフトの長いクラブの場合では、地面に当たった抵抗でさらにフェースが開きやすくなってしまいます。
フェースが開いた状態でショットすれば当然ゴルフボールはスライスしてしまいますよね。
2-3. アップライトなライ角はフックしやすい
ライ角がアップライトの場合は、ボールをショットする瞬間にクラブのネック側が先に地面に接触することになります。
この時、5番アイアンのようなロングアイアンを使用していると、フェースが被りやすくなってしまいます。
そのためアップライトのクラブはフックボールや、左に引っ掛けしてしまうミスショットが多くなってしまいます。
3. 5番アイアンのライ角の適正有無を確認しよう
適正な5番アイアンのライ角のクラブを使用する必要性はご確認いただけたかと思います。
それでは、ご自分の5番アイアンのライ角が適正かを簡単に確認する方法をご紹介しましょう。
早速次回練習場へ行かれる際にご確認してみてくださいね。
3-1. ライ角確認用のシール
ライ角を簡単に確認する方法としては、5番アイアンにライ角確認用の専用シールを貼る方法が最もシンプルで簡単です。
シールを貼った状態で練習場でスイングすると、クラブのソールが地面と接触した箇所のシールの色が変わります。
その色の変わった部分を確認することで簡単にライ角が適正かを判断できますので、ぜひ一度検証してみてくださいね。
ライ角の確認用としておすすめなシールが「ダイヤコーポレーションインパクトマーカー アイアン用+ライ角」です。
こちらのシールではライ角の確認と同時に、ゴルフボールがフェースに当たった箇所も確認できる優れものです。お値段も大変リーズナブルで重宝する一品になりますので、ぜひ練習のお供としてご活用してくださいね。
3-2. ライボード
ライボードとはプラスチックの板で、その上にゴルフボールをショットする練習器具です。
通常はダフリショットの対策練習などの目的で使用するゴルフ用品になります。ライ角を専用シールで確認するときは、このライボードの上にボールを乗せてショットするとより鮮明に確認できます。
ライボードはなかなか市販されておりませんので、使い古したまな板をライボードの代わりとして使用しても問題ありません。
興味のあるゴルファーがいらっしゃいましたらぜひ検証してみてくださいね。
4. 5番アイアンのライ角を直すためには
残念ながら5番アイアンのライ角がフラットであったりアップライトであったゴルフファーもいらっしゃるかと思います。
このようなゴルファーはぜひライ角の調整にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ライ角調整といっても、もちろんご自分で調整することはできませんが、最近ではゴルフショップやゴルフ工房で簡単にライ角の調整を実施してくれます。
お値段も1本あたり500円程度で実施することができますので、ぜひ試してみてくださいね。
また最近では、新品のクラブを購入する段階でライ角を調整できる商品も増えてきております。この場合はメーカーでライ角調整を行いますので、クラブの変形や傷を心配もなくおすすめですよ。
ライ角を調整して5番アイアンでナイスショットを打とう!
いかがでしたか。5番アイアンのライ角の平均や、ショットに与える影響はご確認いただけましたでしょうか。
5番アイアンのライ角ずれは、スイングを振り切ることができればゴルフボールの方向性に与える影響は小さいです。しかし、ショットする瞬間にクラブが地面に負けてしまうと大きなミスショットに発展してしまいます。
5番アイアンはシャフトの長いクラブですので、それだけフェースが地面に負けてしまいやすいです。
ライ角がずれているゴルファーはぜひ、ライ角調整を検討してくださいね!