ゴルフ初心者の方の中にはアイアンの番手の使い分け方が難しいと感じているゴルファーもいるのではないでしょうか。
アイアンの中でもサンドウェッジとアプローチウェッジの違いは特にわかりづらく、グリーン周りはなんとなく全部サンドウェッジを使っているというゴルフ初心者の方もいるかと思います。
でもちょっと待ってください。そのようなゴルファーはスコアをロスしてしまっている可能性が高いです。
グリーン周りのアプローチはサンドウェッジとアプローチウェッジを使い分けることで、かなりのスコアアップに繋がります!
そこでまずは初心者の方でもわかりやすおようにサンドウェッジとアプローチウェッジの違いについて、「スペックの違い」と「ショットした際のゴルフボールの飛球の違い」とに分けてそれぞれ確認していきたいと思います。
目次
1. サンドウェッジとアプローチウェッジのスペックの違い
まずはサンドウェッジとアプローチウェッジのスペックの違いから確認していきましょう。
基本的なことですが、サンドウェッジとアプローチウェッジのスペックの違いがわかれば、ショットした際のゴルフボールの飛球の違いもより理解しやすくなりますので、ぜひご確認してくださいね。
1.1 表記の違い
サンドウェッジとアプローチウェッジの違いをご説明する前に、それぞれのゴルフクラブの見分け方は大丈夫でしょうか。たまにゴルフクラブセットを購入したばかりのゴルフ初心者の方で、どっちがどっちのクラブか把握できていないゴルファーの方を見かけますので、念のため確認させていただきます。
サンドウェッジとアプローチウェッジの見分け方はすごく簡単で、アイアンのソール部分にSWと刻まれている方がサンドウェッジ、AWと刻まれている方がアプローチウェッジになります。
またゴルフ場でラウンドする際はサンドウェッジとアプローチウェッジを2本同時に持って歩くケースが多々ありますよね。ゴルフ初心者のうちは誤って逆の方のゴルフクラブでショットしてしまうミスをしやすいですので、ショットする前に必ずアイアンのソール部分を見て、SWかAWかを確認しましょうね。
1-2. ロフト角の違い
サンドウェッジとアプローチウェッジの最も大きな違いといえば、ロフト角の違いになります。ロフト角とはアイアンのフェースの角度でしたね。ロフト角が大きくなればなるほど、クラブでショットした際にゴルフボールは上へ高く上がりやすくなり、その分飛距離も飛ばなくなります。
一般的にサンドウェッジのロフト角は54度〜58度、アプローチウェッジのロフト角は50度〜54度になっております。このロフト角がショットに及ぼす違いについては次章で詳しくご説明しておりますので、そちらをご確認ください。
1-3. シャフトの長さの違い
サンドウェッジとアプローチウェッジのもう一つの違いはシャフトの長さの違いです。ゴルフクラブのシャフトの長さは番手が大きくなるほど長くなるように作られておりますよね。
パターを除けば、サンドウェッジが最も短いゴルフクラブで、ドライバーが最も長いゴルフクラブになります。サンドウェッジとアプローチウェッジは番手が一つしか変わりませんのでシャフトの長さもわずかな違いですが、それでもアプローチウェッジの方がシャフトは0.25〜0.5インチは長くなっております。
このシャフトの長さの違いがショットに及ぼす影響も次章で詳しくご説明していきます。
2. サンドウェッジとアプローチウェッジの飛球の違い
サンドウェッジとアプローチウェッジのスペックの違いはもう大丈夫ですね。サンドウェッジとアプローチウェッジは、ロフト角の違いとシャフトの長さの違いによって、ゴルフボールをショットした時の飛球が異なってきます。
そこで、2本のゴルフクラブの飛球の違いを「ボールの高さ」「飛距離」「ラン」の3つの区分でそれぞれ見ていきたいと思います。
2-1. ボールの高さの違い
ボールの高さとは、ショットした際にゴルフボールがどれくらい高く上がるのかを表しています。
サンドウェッジとアプローチウェッジを比較すると、サンドウェッジの方かロフト角がありますので、その分ロフトが寝ています。そのため、ショットした際はサンドウェッジの方がゴルフボールが高く上がります。これはイメージしやすいのですよね。
2-2. 飛距離の違い
次に飛距離の違いをみてみましょう。飛距離とはゴルフボールが飛ぶ飛距離のことです。サンドウェッジとアプローチウェッジでは、アプローチウェッジの方がロフト角が少ないので、その分ロフトが立ちゴルフボールが飛びやすいです。これもイメージしやすいのではないでしょうか。
また、アプローチウェッジの方がシャフトが長いので、遠心力の影響でヘッドスピードが若干ですが速くなります。この2点の効果が重なり、サンドウェッジよりアプローチウェッジの方がゴルフボールの飛ぶ飛距離が大きくなります。
2-3. ランの違い
ランとは、ショットしたゴルフボールが地面に落下してから止まるまでに転がった距離のことです。このランはショットした際にゴルフボールにかかるバックスピン量が影響しております。バックスピン量が増えれば増えるほどランは出なくなりますよね。
サンドウェッジとアプローチウェッジでは、ロフト角の少ないサンドウェッジの方がバックスピンがかかりやすく、またゴルフボールが高く上がりますので、ランは出なくなります。
3. 状況に応じたウェッジの上手な使い分け方法
サンドウェッジとアプローチウェッジの飛球の違いはイメージできましたでしょうか。この2本のゴルフクラブの飛球の違いを上手に活用していけばゴルフスコアを縮めていくことができます。
そこで、2本のゴルフクラブの使い分け方法を見ていきたいと思います。グリーン周りでいつもサンドウェッジしか使っていないゴルファーは必見ですよ。
3-1. フルショットするとき
フルショットする時の使い分けのコツは、フルショットした際のゴルフボールの飛ぶ飛距離をしっかりと把握しておくことです。
例えば、サンドウェッジのフルショットが80ヤード、アプローチウェッジのフルショットが90ヤードといったように、ショットした時の飛距離がしっかりとわかっていれば、ピンまでの残りの距離によって上手に使い分けることができますよね。
練習場でフルショットの練習をされるさいは、いつもそれぞれのアイアンでゴルフボールが何ヤード飛んだか意識して練習されるといいですよ。
3-2. グリーン周りでアプローチするとき
サンドウェッジとアプローチウェッジの違いによる使い分けは、グリーン周りでもとても有効です。
同じ振り幅の小さなスイングでも、サンドウェッジでショットした方がゴルフボールは高く上がり、飛距離は出ず、ランも出にくくなります。反対にアプローチウェッジでショットするとゴルフボールは若干低く出て、飛距離も若干飛び、ランも出やすくなります。
あとはこの2本のクラブの飛球の違いをその場の状況に合わせて上手に使い分けていくだけです。
例えば、ピンがグリーンの手前にある時は、グリーンにゴルフボールが落ちてからすぐにボールを止めたいですので、ゴルフボールが高く上がり、ランも出づらいサンドウェッジを使用するのがおすすめですね。
反対にピンがグリーンの奥にある場合は、プロゴルファーのようにサンドウェッジでピンそば近くに落としてピタッとボールを止めるショットと、アプローチウェッジで若干ピンの手前に落としてランでピンに近づけるショットの2通りの選択肢があります。
アマチュアゴルファーはこの場合は後者のアプローチウェッジのランで攻める方法がおすすめですが、詳しいアプローチのコツについては「失敗しない!ゴルフ初心者におすすめなアプローチの打ち方!(基本編)」でご紹介しておりますので、是非こちらも合わせてご確認してくださいね。
3-3. バンカーショットするとき
バンカーショットのさいはサンドウェッジを使用すると決めつけているゴルファーも多いのではないでしょうか。しかしバンカーショットの時ほどサンドウェッジとアプローチウェッジを使い分けることをおすすめいたします。
使い分け方法は、バンカーからピンまでの飛距離です。バンカーからピンまでの飛距離が短い時はサンドウェッジ、飛距離が長い時はアプローチウェッジを使用するだけでもかなり楽に距離感の調整ができるようになりますよ。
また、バンカーショットが苦手なゴルファーの方はゴルフボールの位置が間違っているケースが非常に多いです。バンカーショットでの正しいゴルフボールの位置について改めて詳しく知りたい方は、「誰でも簡単!バンカーショットで大切な正しいボールの位置を知ろう!」で詳しくご説明しておりますので、ぜひこの機会に合わせてご確認してくださいね。
サンドウェッジとアプローチウェッジの違いを上手に使い分けてスコアアップにつなげよう!
いかがでしたでしょうか。サンドウェッジとアプローチウェッジのスペックの違いからゴルフボールの飛球の違い、それぞれの2本のクラブの使い分け方法まで、なんとなくイメージが湧いてきたのではないでしょうか?
あとはいかにグリーン周りで2本のクラブの違いを使い分けていくかがスコアメイクに鍵になります。
まずはアプローチショットする前にピンへどのような飛球でショットするのが最善かを常に意識するだけでも、自然とクラブの使い分け方法がわかってくるようになります。
ぜひサンドウェッジとアプローチウェッジのクラブの違いを最大限に活かして、少しでもスコアアップできるように練習していってくださいね。