プロゴルファーのトーナメントを観戦していると3番アイアンでティーショットする局面に遭遇することがあります。
果たしてプロゴルファーはどのような目的で、ティーショットで3番アイアンを使用しているのでしょうか?
そこで、3番アイアンでティーショットすることのメリットや活用方法、注意点を詳しく考察して行きたいと思います。また、3番アイアンでティーショットする適性の判断方法もご紹介しております。
既に3番アイアンを所有しているゴルファーはもちろん、これから購入を検討しているゴルファーはぜひご参考にしてくださいね。
目次
1. プロゴルファーがティーショットで3番アイアンを使用する理由
海外の試合では、プロゴルファーが頻繁に3番アイアンでティーショットをしています。この最大の理由は、セカンドショットを確実にフェアウェイからスイングするためです。
3番アイアンを使用することでゴルフボールの飛ぶ方向性が格段と良くなりますよね。
海外のプロの試合では、ラフの芝の深さが20センチメートル以上あるケースもざらにあります。このため、ティーショットでゴルフボールをフェアウェイへ運ぶことが極めて重要になるのです。
もちろん3番アイアンでティーショットしたらセカンドショットの飛距離が残ってしまいます。
それでも確実にフェアウェイからセカンドをスイングするために、敢えてティーショットで3番アイアンを使用しているのです。
2. アマチュアでも3番アイアンでティーショットできるの?
果たしてアマチュアゴルファーでも3番アイアンでティーショットできるのでしょうか?
3番アイアンはシャフトが長くてスイングプレーンがズレやすい難しさもありますが、ロフト角が鋭角なことでゴルフボールの高さが出ず、飛距離が飛ばない難しさもあります。
直置きのボールを3番アイアンでスイングしても飛距離が出ない要因はこのためですね。
では、ティーアップして3番アイアンでスイングしたら、飛距離を確保することができるのでしょうか。
結論から申しますと、ティーアップすればボールの弾道の高さは出しやすくなります。正しいアイアンの打ち方を習得できているゴルファーなら、十分に3番アイアンの飛距離を確保できると思いますよ。
また3番アイアンのロフト角に関しては、『3番アイアンのロフト角の目安は?角度ごとの飛距離とおすすめな選び方!』でご紹介しておりますので、是非こちらもご確認してくださいね。
3. 3番アイアンのティーショットの上手な活用事例
アマチュアゴルファーの場合は、普段ラウンドされるゴルフ場の芝が異常に長いことは殆どありません。プロのようにラフを避けるために3番アイアンを使用することは、少し消極的すぎるかもしれませんね。
但し、3番アイアンの方がウッド系のクラブよりもボールの方向性が安定することは、アマチュアゴルファーにとっても大きな魅力です。
そこでフェアウェイが狭くてOBやペナルティゾーンが浅いホールでは、ティーショットを3番アイアンでスイングすることも選択肢の一つかと思います。
セカンドショットの飛距離が残ってしまう場合はボギーになる可能性もありますが、その分大叩きするリスクを回避できますよね。コースマネジメントの一環としてご判断してみてはいかがでしょうか。
また3番アイアンの飛距離は、『3番アイアンの平均的な飛距離の目安はどれくらい?プロとアマチュアを徹底比較!』でプロアマ別にまとめておりますので、是非こちらもご確認してくださいね。
4. 3番アイアンをティーアップするときの注意点
3番アイアンをティーアップするときにはいくつか注意点がありますのでご紹介します。
ティーアップ次第でティーショットの結果は大きく変わってしまいますので必見ですよ!
4-1. ティーの高さ
3番アイアンのティーアップの高さはどのようにすれば良いのでしょうか。
ティーアップの高さは、他のアイアンと同じ高さがおすすめです。ティーの先端がティーグラウンドの芝の先端に被るか否かのラインを目安に、ゴルフボールをティーアップしてみましょう。
3番アイアンはロフト角が鋭角ですので、ついティーアップを高くしてしまいがちです。
しかしゴルフボールのティーアップが高くなってしまうと、スイングが救い打ちの打ち方になってしまいがちです。あくまで基本の高さで練習して行きましょう。
また、ゴルフボールをティーアップするときの高さは『初心者必見!ゴルフクラブごとの正しいティーアップの高さを徹底解説!』で詳しくご紹介しております。
ドライバーやフェアウェイウッド等のゴルフクラブ別でご紹介しておりますので、是非こちらでおさらいしてみましょう。
4-2. ティーアップする場所
3番アイアンでティーショットする場合は、ティーアップする場所選びもシビアです。
3番アイアンでスイングする際にゴルフボールとフェースの間に芝が挟まってしまうと、ティーショットに悪影響を及ぼしてしまいます。
そこでティーアップの場所は、なるべく芝が生えていない場所を選んでセットすることがポイントです。
特に、ティーグラウンドのダフった後の場所は芝が生えていないですのでおすすめです。また、ダフった後の場所は地面の高さが少し低くなっておりますので、それだけダフリにくいメリットもありますよ。
是非、3番アイアンでティーショットするときの場所の選び方のご参考にしてくださいね。
5. 3番アイアンでティーショットするかの適正な判断方法
3番アイアンでティーショットすれば、誰でもスコアは縮まるのでしょうか。
もちろん3番アイアンはそんなに易しいゴルフクラブではありません。3番アイアンを購入してから後悔するのでは遅いです。
そこで、3番アイアンでティーショットすることの適性を確認して行きましょう。
5-1. 3番アイアンのティーショットが向いているゴルファー
3番アイアンのティーショットが向いているゴルファーは、とにかくアイアンが得意なゴルファーです。
最低でも、地面に直置きのゴルフボールを5番アイアンで安定してショットできるくらいのアイアンの実力は必要だと思ってください。
また既に4番アイアンを所有しているゴルファーなら、4番アイアンを直置きでショットできれば、3番アイアンのティーショットも扱えると思います。ぜひ判断材料のご参考にしてくださいね。
5-2. 3番アイアンでティーショットする必要がないゴルファー
3番アイアンのティーショットが向いていないゴルファーは、アイアンが苦手なゴルファーです。3番アイアンはアイアンの中でも特に難しいゴルフクラブですので、ティーアップしても難しいことに変わりはありません。
背伸びをして購入しても打ちこなせない可能性が高いですので、まずは5番アイアンをしっかりとスイングできるように練習して行きましょう。
5番アイアンの練習メリットとその方法は、『5番アイアンを練習すればゴルフは上達する!その理由とおすすめの練習方法を大公開!』で詳しくご紹介しております。ぜひこちらもご参考にしてくださいね。
またアイアンが得意なゴルファーでも、ユーティリティや5番ウッドで安定したショットを打つことのできるゴルファーの場合は、敢えて難しい3番アイアンを購入する必要はないかもしれませんね。
ティーショット専用に3番アイアン入れるクラブセッティングもある!
いかがでしたでしょうか。ティーショットで3番アイアンを使用するメリットはご確認いただけましたでしょうか。
ティーショットの方向性が悪くてスコアがまとまらないゴルファーは、3番アイアンでティーショットするという選択肢もあります。
特にアイアン系のゴルフクラブが得意なゴルファーの場合は、ウッド系よりも3番アイアンでティーショットした方が結果が良くなるケースも考えられます。
ティーショット専用で3番アイアンをセッティングする考え方もありますので、ぜひ一度ご検討されてみてはいかがでしょうか。
またそもそもの3番アイアンの必要性に関しては、『3番アイアンの必要性ってどれくらいある?ゴルフのレベル別に徹底考察!』でご紹介しておりますので、こちらも判断材料としてご活用してくださいね。