グリップには形状のルールがあることをご存知でしょうか?特にパターのグリップは他のゴルフクラブと異なる細かいルールがたくさんあります。
ご自分でパターのグリップをカスタムするときは、ルール違反のクラブを製造してしまわないように、しっかりとルールの基礎知識を確認しておきたいですよね。
そこで、パターのグリップの形状に関するルールを詳しく解説していきたいと思います。また後半では、2016年のルール改定で注目されたアンカリングの禁止についても取り上げております。
ぜひこちらの記事をご活用いただいて、パターのグリップの基礎情報を整理してみてくださいね。
目次
1. グリップの取り付け方のルール
まずはすべてのゴルフクラブに共通する、グリップの取り付け方の基礎知識を確認していきましょう。グリップの取り付けた方のルールは、「グリップがシャフトの上端まで達していないといけない」というものです。
ゴルフショップでドライバーやパターのグリップ交換をされる際は全く気にする必要ないですが、ご自分でグリップ交換される際は注意してくださいね。
また手のいかなる部分にも型を装着することはできないというルールもあります。こちらも基礎知識として必ず抑えておきましょうね。
またご自分でグリップ交換するときは、『自宅で簡単!絶対失敗しないパターのグリップの交換方法を徹底解説!』で基礎手順を詳しくご紹介しておりますので、こちらで知識の確認をしてみましょう!
2. パターのグリップの形状ルール
それでは、パターに装着できるグリップの形状ルールを確認していきましょう。
パターのグリップには独自のルールがありますので、こちらでしっかりと基礎情報の確認をしてくださいね。
2-1. ルール的に問題ないパターのグリップの特徴
パター以外のゴルフクラブのグリップの形状は、横断面が円形である必要があります。しかしパターのグリップは、円形以外のグリップもルールで認められております。
パターのグリップの横断面のルールは、凹凸がなく、左右対称で、全体の長さが概して同形であれば使用することができます。
実際にパターのグリップは四角形状のグリップや、三角形状のグリップも販売されておりますよね。これらのグリップを使用してもルール違反にはなりませんので、安心してご使用くださいね。
またパターのグリップは、先端にかけて先細りした構造を採用することを認められております。これは「テーパー型」グリップの特徴ですね。
テーパー型グリップの特徴とメリットに関しては、『パターのグリップの太さを変えるとミスが減る!正しい選び方のポイントをご紹介!』で詳しくご紹介しておりますので、基礎知識の整理としてぜひご確認してくださいね。
2-2. ルール的に使用できないパターのグリップ形状
パターのグリップにはルール的に違反となる形状も存在します。ご自分でグリップをカスタムするときにルール違反をしてしまわないように、しっかりと基礎情報を確認しましょう。
まず、グリップには「くびれ」や「膨らみ」があってはいけません。
また横断面はどの方向から測定しても、1.75インチ(44.45ミリメートル)以下にする必要があります。
このため最近流行している極太グリップも、この太さを超えた商品を製造することはできません。極太グリップの中でも限界の太さは、「スーパーストローク ファッツォ 5.0」あたりになるのではないでしょうか。
またパターのグリップを太くするメリットは、『パターを極太グリップにして劇的に上達!太くするメリットと注意点を解説!』で詳しくご紹介しておりますので、是非こちらで基礎情報を整理してくださいね。
2-3. パターのグリップを2つ装着するときのルール
中尺・長尺パターを使用するときは、シャフトにグリップを2つ付けているゴルファーもいらっしゃいますよね。パターにはグリップを2つ装着することもルールで認められております。
しかしこの取り付け方もルールも決まっておりますので、しっかりとルールの基礎知識を確認しましょう。
パターのシャフトにグリップを2つ装着するときは、両グリップとも横断面が円形である必要があります。
また両グリップの軸線はシャフトの軸線と一致させる必要があります。
さらに、両グリップの間には1.5インチ(38.1ミリメートル)以上離すということがルールで決められております。
3. パターのグリップの新ルール!アンカリングの禁止とは?
2016年にパターのグリップのルールが大きく改定されました。それは「アンカリングの禁止」です。
アマチュアゴルファーにはあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、プロゴルファーによっては大変影響の大きいルール改定でした。
そこで、アンカリングの禁止ルールとその影響について基礎情報をご紹介していきたいと思います。
3-1. アンカリングとは?
そもそもアンカリングという言葉をご存知でしょうか。アンカリングとは、パターのストローク中にグリップを体で固定させる行為のことです。
具体的には、パターのグリップエンドを胸やみぞおち付近に押し付けて固定しながらストロークすることです。
このアンカリングが、2016年に改定された新ルールによって禁止になりました。
今日ではプロのトーナメントをTV中継で観戦していても、アンカリングしているプロゴルファーは一人もいらっしゃいませんよね。そこにはこのようなルール改定の背景があったのです。
3-2. アンカリングを禁止されたゴルファーの対応
アマチュアゴルファーでアンカリングしていた方はあまりいらっしゃらないかと思いますが、プロゴルファーの中にはアンカリングを採用している選手がたくさんいました。
そこにこの新ルールが導入されたことで、アンカリングしていたプロゴルファーは大きな影響を受けました。それは世界のトップで活躍されていたプロゴルファーでも例外ではありません。
実際に、このルールによって平均パッティング数が増えてしまったプロゴルファーもいらっしゃいます。
そのような状況下で、アンカリングしていたプロゴルファーの復調のきっかけとなったグリップが「クロウグリップ」と言われております。これは右手を添えるように構えることで、右手のこねる動きを排除したグリップです。
クロウグリップの握り方に関しては、『驚くほど上達できる!パターのグリップの握り方の種類と正しい選び方を徹底解説!』で詳しくご紹介しておりますので、興味のあるゴルファーは是非こちらで基礎情報をご確認してくださいね。
パターのグリップのルールをしっかり理解しよう!
いかがでしたでしょうか。パターのグリップの形状ルールや、アンカリングの禁止についてご確認いただけましたでしょうか。
ルールは正しい情報をもとに正確に判断していく必要があります。
パターのグリップのルールで疑問に思ったときは、ぜひこちらでご紹介した基礎情報を振り返ってみてくださいね!