6番アイアンが難しいと感じるゴルファーの方は、敢えてユーティリティを使用する方法も有力です。
女子のツアープロ選手でも、6Iの代わりにUTを使用している選手はいらっしゃいます。スコアに誰よりも敏感なツアープロがこの選択を取り入れているのですから、決して無視できませんよね。
一般的にストロングロフトのゴルフクラブをお使いの方は、6番アイアンの代わりにユーティリティを使用した方が打ちやすいと感じる場合があります。
また7Iまでが標準設定のクラブも登場しておりますよね。この場合、ますます6IとUTの比較が必要になってきます。
そこで、6番アイアンの代替としてユーティリティを使用する選択肢について詳細に解説していきます。また6Iの代わりとなるUTの選び方についても合わせて解説していきます。
ユーティリティの購入に失敗しないためにもどちらも大切な情報になりますので、ぜひご参考にしてくださいね。
目次
1. 6番アイアンの代わりにユーティリティを使うメリット
初期設定されている6番アイアンを敢えて外して新規にUTを調達するわけですから、それなりの魅力がないと採算が合いませんよね。
中古品ならいざ知らず、新品のUTは決して安いクラブではありません。単に流行に流されるのではなく、ご自分で納得して購入するためにもしっかりとUTのメリットを整理しておきましょう。
そこでまずは、6番アイアンの代わりにユーティリティを使用するメリットについて詳しくご紹介していきたいと思います。
1-1. ミスショットに強い
ユーティリティの大きな魅力として、ミスショットに強い点を挙げられます。
6番アイアンにもなると、ミスショットにシビアなクラブになってきますよね。特にゴルフ初心者の方は、6番アイアンから急に打ちづらく感じる方もいらっしゃると思います。
6番アイアンは芯でショットできないと番手通りの飛距離が飛んでくれません。また6番アイアンはクラブのソールも薄くなってきますので、それだけダフリへの寛容性も少なくなってきます。
その点ユーティリティは、フェースの芯もソール面積も大きく設計されております。ダフってもソールが滑ってくれて大きなトラブルになりにくいので安心感がありますよね。
それだけミスショットへの寛容性が高く、安定した飛距離を飛ばすことができます。
また6番アイアンの飛距離の目安は、『ゴルファー別に見る!6番アイアンの飛距離の目安と平均を徹底解説!』の記事でまとめております。ぜひこちらの情報もご確認してくださいね。
1-2. ボールの弾道が出やすい
ユーティリティにはボールの弾道を高く上げやすい魅力もあります。初心者や女性の方にとって、6番アイアンでボールが上がらないとお悩みの方もいらっしゃるかと思います。
6番アイアンはロフト角が立っているだけに、ショートアイアンのように簡単にはボールが上がってくれません。
その点、ユーティリティはボールの高さを出しやすいクラブでもあります。これにはクラブの重心の位置が影響しております。
アイアンは重心の位置が浅いのに対し、ユーティリティは重心の位置が深めに設計されております。この効果でスイングスピードの遅いゴルファーの方でもしっかりとボールを上げることができるのです。
2. ストロングロフトならユーティリティが活躍!?
クラブはロフト角が小さくなるほど、難易度も高くなってきますよね。実は6番アイアンのロフト角はブランド毎にバラバラであることをご存知でしょうか。
6番アイアンの標準的なロフト角は約27度程度になります。しかしストロングロフトと呼ばれる6Iの中には、23度程度のクラブも存在します。27度と23度では、確実に番手1つ異なってきますよね。
6番アイアンのロフト角は、『6番アイアンのロフト角の平均と選び方!角度ごとの飛距離の目安も大公開!』の記事でまとめております。ぜひこちらもご確認してくださいね。
一般的にロフト角23度といえば、5Iに匹敵するスペックを誇っております。この場合は、5Iの代わりにUTを使用する感覚に近いですよね。
こう考えてみると、ストロングクラブを使用されているゴルファーの方は、よりUTの恩恵を実感できると言えるのではないでしょうか。
3. 6番アイアンの代わりのユーティリティの選び方
この章では6番アイアンの互換となるユーティリティの選び方を整理していきましょう。
この場合、「飛距離」と「打ちやすさ」の2点に着目するのが大切なポイントです。せっかくUTを購入しても無用の産物と化してしまっては悲しいですよね。
どちらも欠かすことのできないポイントですので、この機会にしっかりとUTの選び方についても学んでおきましょう!
3-1. 番手よりロフト角を重視
まずは6番アイアンと同程度の飛距離を出せるUTを選ぶ必要がありますよね。この際、単純に6Iの代わりに6UTを購入すると失敗する可能性があります。クラブの飛距離を決定するのは、番手ではなくロフト角です。
アイアンのロフト角がバラバラなのは上でご紹介した通りですが、ユーティリティも統一したロフト角の基準はございません。
そのため、ブランド間で6Iと6UTのロフト角が大きく異なっています。これでは空白の飛距離ができ、ラウンド中に重大な支障をきたしてしまいますよね。
そこでまずは6Iのロフト角をチェックし、それよりも1〜2度程度寝ているUTを選択することがポイントです。少し寝ているロフトを選ぶ理由は、ユーティリティの方がシャフトが長くて飛距離が出やすいからです。
6番アイアンのロフト角はメーカーのホームページで簡単にチェックできますよ。
3-2. ユーティリティの重量を選ぶ
クラブの重量は、スイングのしやすさを大きく決定づけます。練習場ではユーティリティを問題なくショットできるのに、ラウンド中ではミスが多くなってしまう方もいらっしゃると思います。
この原因の一つとして考えられるのが、アンバランスなユーティリティの重量が問題となっているケースです。
基本的に番手が大きくなるほど重量を軽くしていくことが鉄則です。これを重量バランスといいますが、この重量バランスから乖離したクラブはスイングしづらくなります。ユーティリティは単品購入するだけに、重量バランスが崩れやすいクラブとも言えます。
そこで、UTの重量の選び方としては7Iの重量よりも軽くそして5番ウッドなどよりも重いクラブを選ぶのがコツです。
難しくてよくわからないという方は、UTを購入される際に7Iと5番ウッドをゴルフショップに持参されると良いですよ。
ショップにマイクラブを持ち込みのはよくある話ですし、決して遠慮する必要はありません。店員さんと最適な重量バランスを相談してみましょう。
ユーティリティと6番アイアンを比較してスコアアップに繋げよう!
いかがでしたでしょうか。6番アイアンの代わりにユーティリティを使用することで、今よりも簡単に飛距離が出やすくなります。
またミスショットへの許容性も高くなりますので、初心者ゴルファーの方にとって嬉しいポイントが目白押しですよね。
6番アイアンの代わりのUTを購入される際は、番手にとらわれずロフト角に着目する必要がありました。またユーティリティの重量にも気をつけてクラブを探してくださいね。
くれぐれもこの2点がアンバランスにならないように気をつけましょう。逆にこの2点さえしっかりと押さえれば、きっとご満足いただける買い物になります。
6番アイアンでミスショットの多い方は、それだけUTが大きな武器となってきます。クラブを入れ替えるだけでスコアが向上したら、こんなに楽なことはありませんよね。そんな夢のような話が現実になるかもしれませんよ!