パターの打ち方を練習する上で、ハンドファーストにするか否かって悩ましいですよね。ゴルフサイトや雑誌を調べても、様々な打ち方の理論があって混乱してしまいそうです。
一般的に、パターはロフトの関係上、ハンドファーストにしない方が良いと言われる場合が多いです。
とはいえ、プロでもハンドファーストでパッティングしている選手がいるのも事実です。パターの打ち方は、ご自分のスタイルにあった打ち方を取り入れていくことが大切と言えます。
そこでまずは、ハンドファーストの打ち方が好ましくないと言われる理由を詳細に解説していきます。その上で、それでもハンドファーストにした方が良い場合にも触れていきます。
パターをハンドファーストにするか迷われている方は、ぜひ打ち方のご参考にしてくださいね。
目次
1. ハンドファーストにするとパターのロフトの角度が変わる!
ハンドファーストの打ち方を取り入れると、パターのロフトの角度が変化してきます。
ところでパターのロフト角はご存知でしょうか。パターは、インパクトする時のロフトの角度も大切になってきます。ハンドファーストの打ち方ではロフトの角度も変わってきますよね。
そこで、まずはパターのロフトの角度から詳しく調べていきましょう。
1-1. パターのロフト角って何度?
パターのロフトの角度は、意外とご存知ない方も多いのではないでしょうか。一般的に市販されているパターのロフト角は、2〜4度程度の商品が大半を占めております。
このパターをハンドファーストの打ち方でストロークすると、直角からマイナスロフトでゴルフボールにインパクトすることになります。
それでは、ゴルフボールにコンタクトするときのパターのロフト角は何度くらいが好ましいのでしょうか。早速チェックしてみましょう。
1-2. 理想的な打ち方と言われるパターのロフト角
一般的な話ですが、ボールにコンタクトする瞬間のパターのロフト角は、3〜4度程度が理想と言われております。
これは、ゴルフボールの転がりを意識するとイメージしやすいです。グリーンの上にあるゴルフボールは、僅かですが芝に沈んでおります。
この沈んだボールを綺麗に転がすためには、インパクトの直後に少しだけボールを浮かす必要があるのです。そのために丁度良いロフトの角度、それが3〜4度と言われております。
もし、垂直ロフトやマイナスロフトの打ち方を取り入れるとどうなるでしょうか。この場合だと、インパクト直後にボールが芝にめり込んでしまったり、地面にバウンドしてしまう可能性もあります。
この結果、インパクトの直後にボールの方向性が変わってしまうケースもあるのです。
2. ハンドファーストの打ち方が向いてるゴルファーの特徴とは?
上の記事だけ参照すると、パターのハンドファーストでの打ち方はネガティブな印象を持たれたかと思います。
しかし、ハンドファーストの打ち方を採用した方がパッティングが向上する場合もあるとされております。果たして、それはどのような場合なのでしょうか?
そこで、ハンドファーストの打ち方が向いてるゴルファーの特徴を見ていきましょう。
2-1. 左に引っ掛けるミスパットが多い
まずはカップ左へのミスパットが多い場合です。左へのミスパットの原因は、手首の余計な動きにあるケースが多いです。
ストローク中に手首を返すような打ち方をしてしまうことで、ゴルフボールを左に打ち出してしまうのです。
このような場合は、ハンドファーストの打ち方を取り入れることで、出玉の方向性が改善される可能性があります。ハンドファーストでストロークすると、それだけ手首の自由度が効かなくなるからです。
興味のある方は、ご自宅のパターマットなどで試してみてくださいね。
また左へのミスパットが多い方は、グリップを太くすると効果的です。これに関しては、『パターを極太グリップにして劇的に上達!太くするメリットと注意点を解説!』の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひチェックしてくださいね。
2-2. ゴルフボールがジャンプする場合
ゴルフボールをインパクトした直後に、ボールが大きくジャンプしてしまう方もいらっしゃると思います。特にゴルフを始めたばかりの初心者の方は、このようなお悩みを抱えていらっしゃいませんでしょうか。
インパクト直後にボールが浮き上がってしまうのは、ロフトが寝すぎてしまっているからです。
ロフトが寝ていれば、ボールが浮いてしまうのも当然ですよね。ただボールが大きく浮き上がってしまうと、それだけ方向性も安定しなくなってしまいます。
このようなお悩みを抱えている方は、少しハンドファーストの打ち方を意識すると改善されていきます。早速試してみてくださいね。
3. ハンドファーストにすべきパターの特徴とは?
パターの中には、そもそもハンドファーストの打ち方に対応したモデルも発売されております。
ハンドファーストの打ち方を採用されているプロゴルファーの場合は、このパターンに該当するスペックのパターを使用しているケースが多いです。
この章では、こうしたパターの特徴について整理していきたいと思います。
3-1. 重心位置の高いパター
重心位置の高いパターも、ハンドファーストの打ち方が適しているといわれております。フェースの芯でボールをショットすることは打ち方の基本ですよね。重心位置の高いパターの場合、芯の位置も高めに設計されております。
こうしたクラブでは、わずかにハンドファーストの打ち方を採用した方が、フェースの芯でボールを捉えやすくなります。
この打ち方が適用される代表的なクラブは、クランクネックを採用したピン型パターです。プロでもクランクネックを使用している選手は、ハンドファーストの打ち方になっている場合も多いですよ。
これに関しては、『すぐに上達できる!ピン型パターの打ち方とコツを徹底解説!』でも触れております。こちらの記事も併せてチェックしてみてくださいね。
3-2. パターのロフトが寝ている
パターのロフトが寝ている場合もハンドファーストにした方が良いです。パターの中には、ロフト角が5度以上確保されたクラブも発売されております。
ところがボールをインパクトする際の理想的なロフトは、3〜4度でしたよね。こうしたクラブでは、わずかにハンドファーストの打ち方を採用した方がパッティングも良くなるのですね。
特に昔のパターをお使いの方はこの傾向がありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
4. パターをハンドファーストでアドレスするポイント
上でご紹介してきたように、実際にパターをハンドファーストでストロークした方が良い場合もあることがご理解いただけたかと思います。
そこでこの章では、実際のラウンドでハンドファーストの打ち方をするときのポイントについて確認していきたいと思います。
こちらでご紹介しているポイントをしっかりと理解してマスターすれば、きっとパターでも綺麗なハンドファーストの打ち方ができるようになるはずですよ!
4-1. ゴルフボールの位置
パターの打ち方を練習する上で、ゴルフボールの位置はとても大切です。パッティングの基本として、ボールの位置は左目の真下の位置とされております。
プロゴルファーのアドレスをチェックしても、基本的にはこの位置にセットしている選手が多いです。またレッスンプロの場合でも、左目の真下を推奨している場合が多いです。
ハンドファーストの打ち方を取り入れる際も、ゴルフボールは左目の真下の位置にセットしましょう。
4-2. グリップの位置
ハンドファーストの打ち方を取り入れる上で最も大切なポイントは、グリップの位置です。グリップをカップ方向に移動させればさせるほど、その度合いが強くなっていきます。
この時、アドレスの際のグリップの位置は、パターヘッドの位置よりも左にならないように注意しましょう。それ以上グリップがカップに近づいてしまうと、ロフトが立ちすぎて、パッティングに悪影響を与える可能性もあります。
またハンドファーストでアドレスする際は、グリップしてからシャフトを倒すのではなく、シャフトを倒してからグリップするようにしてくださいね。これも打ち方の大事なポイントです。
またパターのグリップの握り方は、『驚くほど上達できる!パターのグリップの種類と正しい握り方を徹底解説!』でまとめております。特に初心者の方はぜひチェックしてみてくださいね。
5. パターはハンドファーストの打ち方でストロークした方が良い場合もある!
いかがでしたでしょうか。パターをハンドファーストにするか否かはご確認いただけましたでしょうか。
一般的に、パターはロフトの関係上、ハンドファーストにする必要がないと言われる場合が多いです。ただハンドファーストの打ち方を取り入れることで、左への引っ掛けのミスパットを低減できる可能性もあります。
また特に初心者の方で、パッティングの瞬間にボールが浮き上がってしまう場合は、ハンドファーストを意識した方が良いです。さらにパターのクラブの構造によっては、ハンドファーストの方が良いとされる場合もありました。
こうしたこともあり、ハンドファーストの方がパッティングしやすい場合は、無理に強制する必要も少ないかと思います。プロでもハンドファーストでパットする選手もいらっしゃいますよね。
ぜひご自分のパッティングスタイルにあったフォームを身につけていきましょうね!