ドライバーを購入するときは、ロフトの選び方がとても悩ましいですよね。多くのモデルの場合、1度の違いでラインナップされているケースが多いです。
ドライバーのロフトは、1度変わるだけでも劇的にショットに影響を与えます。それだけにロフトの1度の違いは、しっかりと整理しておきたいですよね。
そこで、ドライバーのロフトの1度の違いによる影響を詳細にご紹介していきます。ここではロフトが1度変わることで、ボールの弾道にどのような違いが出るのかを詳しく解説しております。
またブランド違いのドライバーを購入するときは、ロフト1度の違いにも注意が必要です。さらにロフトを調整できる可変式クラブのおすすめな選び方にも触れております。ドライバーの1度の違いをしっかり整理していきましょう。
目次
1. ドライバーのロフトの1度の違いによるショットへの影響
ロフトが与えるゴルフボールの弾道は、ヘッドスピードやスイング軌道によっても大きく異なります。
このためドライバーの理想的なロフト角は、それぞれのゴルファーの方によって異なります。ヘッドスピードの異なる男子プロと女子プロの間でロフト角が異なるのもこのためですよね。
そこでまずは、ドライバーのロフト1度の違いがショットに与える影響から考察していきましょう。ご自分のドライバーの弾道などもイメージしながら、1度の違いを整理してみてくださいね。
1-1. ゴルフボールの高さが変わる!
ロフトが1度大きくなると、それだけゴルフボールが高く上がるようになります。反対にロフトが1度小さくなれば、ゴルフボールの弾道も低くなります。
一般的に理想的なアッパー軌道のスイングをされているゴルファーの方は、ボールも高弾道になる傾向にございます。そこで、この1度の違いを上手に活用してドライバーを探してみてください。
今のクラブの弾道が低いと感じているゴルファーの方は、1度大きなロフトを選んでみるのもおすすめです。反対に今のドライバーのボールが吹け上がると感じる場合は、1度小さなロフトを購入するのもおすすめな選び方です。
ご自分のドライバーの高さに課題のある方は、ぜひこの1度の違いを最大限に活用してくださいね。
1-2. バックスピン量が変わる!
ドライバーのロフトが1度異なると、それだけゴルフボールのバックスピン量も異なってきます。ドライバーの飛距離アップを目指す上では、このバックスピン量が大切なポイントです。
ドライバーの飛距離を最大化させるためには、バックスピン量の適正値は、2000〜3000回転と言われています。
これは『ドライバーの飛距離が出ないのはなぜ?飛ばない原因と対策方法を総まとめ!』で詳細に解説しています。ドライバーの飛距離アップに向けて、こちらの情報もぜひご参考になさってくださいね。
10.5度のロフトのクラブは、それだけバックスピン量が多くなります。反対に9.5度のロフトでは、バックスピン量も少なめになります。
まずはゴルフショップでドライバーのバックスピン量を測定してもらいましょう。そしてドライバーのバックスピン量が適正範囲になるように、ロフトの1度の違いを活かしてくださいね。
1-3. サイドスピン量も変わる!
ドライバーのロフトが1度増えると、ゴルフボールにかかるサイドスピン量も減少します。これはボールのバックスピン量が増えることで、サイドスピン量を相殺してくれるからです。
ドライバーのスライスに悩まされている方は、このサイドスピン量が大きくなっています。そこで敢えてロフトの大きめなクラブを購入するのもおすすめな方法です。
これもロフトの1度の違いを上手に活かしたクラブの選び方ですので、ぜひご参考にしてくださいね。
ちなみにゴルフボールにサイドスピンが発生してしまう理由は、アウトサイドインのスイング軌道に原因があります。
詳しくは『ドライバーがスライスする2つの原因とは?防止のための対策方法を徹底解説!』の記事で解説していますので、ぜひスイングのご参考になさってくださいね。
2. ブランドによってロフトの1度の違いによる影響は変わる!
同じブランドの範囲でドライバーの1度の違いを比較するのは非常に効果的です。
ただドライバーのブランドが異なると、ロフト角の選び方にも注意が必要です。意外な情報かもしれませんが、同じ10.5度のロフトでも、ブランド毎に実測値が異なる場合があります。
ドライバーのロフトの計測方法には、「リアルロフト」と「オリジナルロフト」の2種類の測定方法があります。この測定方法の違いによって、計測されるロフトは1度くらい簡単に異なってきます。ゴルフメーカーからは、ロフトの測定方法が公開されていない場合もあります。
そこでブランドやメーカーの違うクラブを比較するときは、1度の違いも鵜呑みにできません。この場合は、1度の違いに固執することなく、実際に試打して最適なモデルを選択されることをおすすめいたします。
3. 可変機能付ドライバーでロフト角を1度変える場合の影響は?
可変機能付きのドライバーもたくさん発売されています。こうしたモデルを購入すれば、9.5度から10.5度まで調整できる場合も多いです。
実は可変機能付きのクラブには、ロフト1度の違い以外にもおすすめな点がございます。ここでは、標準で10.5度のドライバーと9.5度を調整して10.5度にしたクラブを比較していきます。
ギアの選び方の上でも大切なポイントですので、ぜひご参考にしてくださいね。
3-1. ドライバーのロフト角はどちらも同じ
まずはドライバーのロフト角から確認していきましょう。これに関しては両者10.5度で変わることはありませんよね。
可変機能付きドライバーであれば、9.5度で弾道が低いと感じる場合は、10.5度にセッティングし直すことも可能です。この1度の違いを活用できるのは大きな魅力ですよね。
3-2. ドライバーのフェースの向きが少し変わる
ドライバーのロフトを1度調整すると、ドライバーのフェースの向きが変わります。このときは、クラブのロフトを大きくするほど、フェースは左を向いていきます。
つまり標準で10.5度のドライバーよりも、9.5度から10.5度に調整したギアの方がフックフェースのクラブになるのです。
ドライバーがフックフェースになれば、それだけボールの捕まりが良くなって、飛距離アップを狙える可能性もありますよね。特にドライバーのスライスに悩まれている方にはおすすめなギアの選び方ですので、ぜひご参考にしてくださいね。
またフックフェースのギアは、アドレスでのフェースの向きが大切です。詳しくは『ドライバーのアドレスでの正しいフェースの向きとは?その合わせ方と構え方を解説!』で詳細に解説しております。ぜひこちらの情報もご参考になさってくださいね。
4. ドライバーはロフトの1度の違いにもこだわって選ぼう!
いかがでしたでしょうか。ドライバーのロフト1度の違いはご確認いただけましたでしょうか。
ドライバーを購入するときは、基本的にロフト角の選択が必要になりますよね。それだけに1度の違いにもしっかりとこだわってクラブを購入したいところです。
上ではドライバーのロフトの1度の違いを詳細に解説してきました。それぞれのゴルファーの方のスイング軌道やヘッドスピードによって、最適なロフト角は異なってきます。ご自分のドライバーの弾道も踏まえながら、この1度の違いを効果的にクラブ選択に活かしていきましょう。
またブランドの違うギアの場合、表示値と実測値にも違いのある場合がございます。この場合は先入観なくクラブを試打して決める方法が1番です。
ドライバーは1度の違いも意識して上手に活用してクラブを探してみてくださいね!