プロや上級者ゴルファーのラウンドを見ていると、アイアンでティーショットしている方もいらっしゃいます。
アマチュアゴルファーの方なら、そのクラブは4番アイアンの可能性が高いです。プロや上級者は4番アイアンというクラブを効率的にティーショットに使用して、スコアアップに繋げているのです。
そこで、4番アイアンをティーショットで使用するメリットを徹底的に考察していきたいと思います。また、4番アイアンでのティーショットが適しているおすすめなシチュエーションも併せてご紹介していきます。
この記事を通じて、プロや上級者ゴルファーが4Iでティーショットする思考経路を体感してくださいね!
目次
1. 4番アイアンでティーショットするメリット
4番アイアンでティーショットするコツなどをご紹介していくに当たって、まずはそのメリットについて詳しく知っておく必要があります。
それは一言で表現すれば「スコアが安定する」ということです。これには大きく分けて次のような理由を挙げられます。
それでは早速、そのメリットの内容について詳しく確認していきたいと思います。4番アイアンでティーショットを打とうと考えているゴルファーの方には、必見の内容ですよ!
1-1. ボールの飛ぶ方向性が安定する
もちろん初心者の方が4番アイアンを使用してもボールの出玉が左右にバラついてしまうと思いますが、すでに4Iを所有しているゴルファーの方なら、十分に方向性も安定しているかと思います。
ドライバーよりも方向性が安定するのは、4Iでのティーショットの最大のメリットと言っても過言ではないでしょう。
もしも4番アイアンよりもユーティリティーを使用した方が方向性が安定するというゴルファーの方がいらっしゃいましたら、4番アイアンではなくユーティリティーでティーショットした方がスコアがまとまるはずです。
『4番アイアンの代わりにユーティリティを使うべき?おすすめクラブと選び方を大公開!』では、初心者の方でも使用しやすいおすすめなユーティリティーもご紹介しておりますので、ぜひご確認してくださいね。
ここではあくまでもUTより4Iの方が方向性が安定するという前提で話を進めさせていただきます。
1-2. 安定した飛距離を飛ばせる
4番アイアンでティーショットすると、毎回同じ飛距離をショットすることができますよね。
4Iの飛距離は180ヤード・190ヤード・200ヤードとヘッドスピードによって異なってきますが、毎回同じ飛距離を安定してショットできることも4Iの大きなメリットです。
ティーショットの飛距離が安定すれば、ティーショットの時点でセカンドショットの残りのヤーデージも予測できます。
このようにコースの戦略性に格段と幅が出てくるのも4番アイアンでティーショットする魅力の一つになります。
また4番アイアンの飛距離については、『必見!4番アイアンを練習するメリットとおすすめな練習方法を大公開!』で目安をご紹介しております。ぜひ練習の参考にご活用してくださいね。
1-3. 大叩きしない
人間ですから必ずミスはしてしまいます。もしも仮にドライバーで大きなミスショットをしてしまうと、最悪の場合はOBという結果が待ち受けていることになります。
プロゴルファーでもドライバーでOBを打ってしまうことがあるくらいですので、アマチュアゴルファーの方は、なおさらその可能性は高くなってしまいますよね。
しかし4番アイアンでティーショットすれば、どんなにミスショットをしても、OBになってしまうことはまずありませんよね。
このように4Iでティーショットすることで、ミスショットをしたときの被害を最小限に食い止めることができるのです。それだけ大叩きの可能性を減らすことができるので、スコアの安定にも繋がりますね。
2. 4番アイアンでのティーショットが大活躍する状況とは?
当たり前の話にはなりますが、もちろん全てのホールを4番アイアンで攻略する必要はありません。
コース攻略をしていく上では、ドライバーやスプーンと4番アイアンを上手に使い分けていくことが大切なポイントになりますよね。そのためには、どのような状況において4番アイアンが活躍するのかを事前に知っておく必要があります。
それでは、4番アイアンでティーショットした方がスコアが安定しやすいシチュエーションについて詳しく見ていきましょう!
2-1. フェアウェイが狭い
フェアウェイが狭いコースを4番アイアンでティーショットするのは鉄則の活用事例です。
フェアウェイが狭ければ狭いほどOBの可能性も高くなります。そのような難コースで、最も方向性の出しづらいクラブのドライバーを使用しては、OBを打ってしまっても文句は言えません。
ドライバーでOBを打ってしまいそうな激狭コースでは、ぜひ4番アイアンでティーショットしてみましょう。
その分飛距離は落ちてしまいますが、確実にコース内にボールを残すことができるので、きっとスコアアップに繋がること必至ですよ。
2-2. フェアウェイ前方にハザードがある
いやらしいゴルフ場では、ティーショットの230ヤード前方くらいに池やクリークがレイアウトされているコースもありますよね。
このような状況でドライバーを使用しては、ウォーターハザードに入ってしまっても文句は言えません。このような時は敢えて飛距離が出ない4番アイアンを使用してウォーターハザードを回避するコースマネジメントが要求されます。
また、コースセンターに大きな木が立っているコースを考えてみてください。
ドライバーでその木を狙ってティーショットしたら、そうゆう時に限って真っ直ぐ飛んでしまい、セカンドで木が邪魔でグリーンを狙えないなんて経験はありませんか。
このような時にでも4番アイアンでのティーショットは絶大な威力を発揮します。4番アイアンを使用すればドライバーよりもはるか後方からセカンドショットを打てますので、木の高さが気になることはありません。
4番アイアンというクラブの飛距離を逆手に取った大事なコース戦略ですので、ぜひご活用してみてくださいね。
2-3. フェアウェイ前方が左足下がり
これは上でご紹介したケースの応用番となります。コースによってはティーグラウンドの200ヤード前方あたりから左足下がりになっているケースもありますよね。
このようなコースをドライバーで攻めていくと、セカンドはほぼ確実に左足下がりのショットになります。
しかし左足下がりからのスイングを得意にしているゴルファーの方は、ほとんどいらっしゃらないかと思います。
そこで敢えて4番アイアンでティーショットし、セカンドを確実にフラットなライから攻める戦略も有力なコースマネジメントになります。またこの場合ではセカンドが打ち下ろしになりますので、飛距離も若干ですが短くて済みます。
まずはティーショットの段階で、左足下がりで短いセカンドと、フラットだが長い飛距離のセカンドの、どちらのショットを選択するか天秤比較してみましょう。
そして左足下がりからのスイングが苦手なゴルファーの方は、ぜひ4番アイアンでティーショットを試してみてくださいね。
3. 4番アイアンでティーショットする時のコツ
4番アイアンでのティーショットにデビューされたばかりの方は、なかなか思うようにナイスショットを打てない方もいらっしゃるかと思います。
これは単純にティーショットで力が入ってしまっている可能性が高いです。ドライバーよりも飛ばないクラブの4Iを握っておりますので、本能的に飛ばそうとしてスイングに力みが生じてしまうのですね。
4Iでティーショットするときは、いつもと同じリズムでスイングすることが大事なコツとなります。イメージとしては、いつも以上にクラブをゆっくりと振るように意識してみてください。
とはいえ、これは実戦経験を積んで行けば自然と解消されるものです。初めのうちは4Iのティーショットが上手くいかなくても、諦めずに挑戦していきましょう。
また4番アイアンのティーショットでスライスが多いというゴルファーの方は、ロングアイアン特有の打ち方に慣れていない可能性があります。
そのような方は、ぜひ『4番アイアンの正しい打ち方のコツを総まとめ!力強いショットの秘訣を大公開!』もご確認してくださいね。スイングのヒントになる情報が満載ですよ。
4. ティーショットを意識した4番アイアンの効率的な練習方法
4番アイアンを所有している方なら、基本的には練習場で4番アイアンも練習されているかと思います。しかし、4番アイアンをティーアップして練習されている方は少ないのではないでしょうか。
そこで、ぜひ練習場でもティーアップしてスイングしてみてください。直置きとティーアップでは微妙にスイングの感覚が異なりますので、体を慣らすためにもティーアップの練習は必須ですよ。
またティーアップして練習することで、4Iに対する得意意識が芽生えることもあります。
4番アイアンというクラブで自信を持ってティーショットできるようになるためにも、ぜひティーアップの練習を取り入れてみてくださいね。
ティーショットで4番アイアンを活用してみよう!
いかがでしたでしょうか。4番アイアンを使用したコース攻略のイメージは体感できましたでしょうか。
確かに4番アイアンでティーショットしても飛距離は出ません。しかし4Iを使用すれば、ミスショットしてしまった時の被害を最小限に抑えることができます。
また4番アイアンがドライバーよりも飛ばないことを逆手に取ったコース戦略もありましたね。
あとは次回のラウンドからプロのようにこのコース戦略を実戦投入していくだけです。ぜひ4番アイアンのティーショットを上手に活用して、スコアアップに繋げていきましょう!