ドライバーに鉛を貼ることで飛距離アップを期待できることをご存知でしょうか。
市販されているゴルフクラブは量産品ですので、ご自分のスイングにベストマッチしているとは限りません。だからこそ、鉛を使用してギアをセッティングしていく方法はおすすめです。
ツアープロでもドライバーに鉛を貼ることは頻繁に実施しております。それだけ鉛を貼ることで、飛距離アップ効果も期待できてしまうのですよ。
そこで、ドライバーに鉛を貼るギアセッティングで飛距離アップを望める理由と、正しい鉛の貼る位置を詳しくご紹介していきたいと思います。
僅か数gのウエイトを使用するだけで、簡単に飛距離アップできてしまう可能性もあります。ツアープロ御用達のギアセッティング方法をぜひ体感してみてくださいね。
目次
1. ドライバーに鉛を貼ると飛距離アップできる秘密
まずは、ドライバーのヘッドの裏面に鉛を貼ることで飛距離アップに繋がる秘密に迫っていきたいと思います。
下記でご紹介する特徴に該当されるゴルファーの方なら、鉛でまだまだ飛距離アップに繋がる可能性がありますよ。
各タイプごとに鉛を貼る正しい位置は次章で詳しく解説しておりますので、下記に該当されるゴルファーの方は、ぜひ次章も確認してくださいね。
1-1. バックスピン量の低減
ドライバーでティーショットした際に、ボールにバックスピン量が掛かりすぎていると、ボールは空高く吹け上がってしまい、その分飛距離をロスしてしまいます。
ボールのバックスピン量の理想は2500回転以内ですが、アマチュアの方はボールのバックスピン量が3000回転以上になってしまっている方もたくさんいらっしゃると言われております。
そこで、ドライバーで飛距離アップを目指すためには、ボールのバックスピン量を低減させる必要があります。
しかし、スイング改造でバックスピン量を減らすことは大変ですよね。また、ゴルフクラブを購入し直すことも金銭的な負担が大きくなってしまい、あまり現実的ではありません。
このような時は、鉛を上手に使用することで、ボールのバックスピン量を低減できる可能性があります。鉛を貼る位置は次章でぜひご確認してくださいね。
1-2. スライス回転の低減
ドライバーの飛距離が出ない要因として、スライスショットに悩まされている方も多いのではないでしょうか。
ボールにスライス回転が掛かってしまうとボールが前に進まなくなってしまいますし、またランも出にくいため飛距離が落ちてしまいます。
またスライス回転は風に大変弱いため、アゲインストの時は特に飛距離を落としてしまう可能性があります。
実はドライバーに鉛を貼ることで、スライス回転を低減させられる可能性があります。スライスを低減させることができれば、ほぼ間違いなく飛距離アップに繋げることができます。
スライスボールに悩んでいる方は、ぜひ次章の対策もご確認してくださいね。
1-3. 打ち出し角の改善
ドライバーの飛距離を決める要素の一つに、打ち出し角を挙げることができます。ドライバーの打ち出し角が低いとキャリーの飛距離が少なくなってしまい、飛距離アップの妨げになってしまいます。
打ち出し角が低い場合は、クラブのロフト角が適していない可能性もあります。しかしだからといってクラブを新品に買い換えると、金銭的な負担も大きくなってしまいますよね。
このような時でも、ドライバーのソールに鉛を貼ることで、ドライバーの飛距離アップを図れる可能性があります。
ウエイトによるギアセッティングだけでボールの打ち出し角を改善できる鉛の貼り方は必見です。
2. ドライバーに鉛を貼る正しい位置を徹底解説
鉛調整はギアのセッティングを変更する方法でもあります。
正しい位置に鉛を貼れば飛距離アップを期待できますが、鉛の位置が悪いとスイングの負担になってしまうこともあります。
だからこそ、ウエイトを貼る位置はしっかりとご確認してくださいね。
2-1. バックスピン量が多いゴルファー
ボールのバックスピン量が多いゴルファーの方は、ドライバーのヘッドを低重心化・浅重心化することでバックスピン量を減らすことができます。これはギアの特徴を最大限に活かした飛距離アップの方法ですよね。
鉛の貼る位置は、ドライバーのソールのフェース寄りの部分になります。この位置にウエイトを設けることで、重心を低くそして浅くすることができますよね。
ただしこの方法にはデメリットもあります。それはショットしたボールの弾道が低くなってしまう可能性もあることです。
ヘッドスピードが不足してしまうとボールの打ち出し角を確保できず、飛距離アップに繋がらないので要注意です。
2-2. スライス回転が多いゴルファー
スライスが回転の多いゴルファーの方は、ドライバーのソールのネック側に鉛を貼るとスライス回転を抑制できます。これはスイング中にドライバーのヘッドの返りがよくなるためですね。
一般的にスライス対策向けのドライバーは、ヘッドのネック側の重量が重くなっているケースが多いかと思います。
またドライバーの重心位置を左右に調整できる商品では、スライス対策としてネック側にウエイトをスライドさせる方法もありますよね。
このように鉛でネック側が重いギアに変更することでスライス回転が抑制され、飛距離アップを実現できるのです。
また、スライス防止のための鉛の貼り方については、こちらの『鉛でドライバーのスライスを矯正!正しい貼り方と調整方法を大公開!』でさらに詳しくご紹介しておりますので、ぜひ併せてご確認してくださいね。
2-3. 打ち出し角が低いゴルファー
ボールの打ち出し角が低いゴルファーの方は、ドライバーのソールセンターからソール後方の位置にウエイトを貼って深重心化させましょう。
深重心のギアはボールの弾道を高く出しやすいクラブですので、この方法で打ち出し角もきっと改善されるはずです。
特にこれはヘッドスピードが不足していて、打ち出し角を出せないゴルファーの方におすすめな飛距離アップ方法になります。
ただし上でご紹介した通り、深重心のクラブはボールのバックスピン量が増えてしまう可能性もありました。これはヘッドスピードの早いゴルファーの方ほどその傾向が当てはまります。
そこで、打ち出し角とバックスピン量が理想的になる鉛の位置を探してみてくださいね。
3. シャフトに鉛を貼っても飛距離アップできる?
クラブのシャフト側に鉛を貼る方法もありますよね。
これは主にアイアンに有効なギアセッティングになりますが、ツアープロでもドライバーのシャフトに鉛を貼っている選手はいると言われております。
ドライバーのシャフトに鉛を貼ると、それだけドライバーの重量を重くすることができます。ドライバーが重くなれば、スイング軌道が安定するので、ボールも安定的に飛ばすことができますね。
またシャフトに鉛を貼ることで、ドライバーをカウンターバランスにできます。
ドライバーのヘッド重量が重いと感じているゴルファーの方は、敢えてシャフトに鉛を貼ることで、体感的にゴルフクラブを軽くすることができます。
こうなればドライバーをしっかりとスイングしていけますので、飛距離アップに繋がるのも当然の結果と言えそうですね。
4. ドライバーに鉛を貼るときの重さの目安
ドライバーのソール面積はとても大きいですので、鉛を貼ろうと思えばたくさん貼れてしまいますよね。しかしクラブに鉛を貼ると、クラブの特性が大きく変わってきてしまいます。
そこでドライバーのヘッドに鉛を貼るときは、まずは2gを目安として少しずつ調整していかれることをおすすめいたします。
またシャフト側に鉛を貼り付けるときも、まずは5gを目安として徐々に重くされていくことをおすすめいたします。
このときは練習場でウエイトの影響を確認しながら、飛距離アップに向けた鉛調整を行ってくださいね。
また鉛は簡単に剥がすことも可能です。練習場でたくさん検証して、一番ベストな鉛の重量を探してみてくださいね。
ツアープロでも練習しながら鉛で微調整することもあるのです。ドライバーを鉛調整すれば、気分もツアープロ級ではないでしょうか。
5. ドライバーに鉛を貼って飛距離アップを目指そう!
いかがでしたでしょうか。ドライバーに鉛を貼ることで飛距離アップを期待できる秘密はご確認いただけましたでしょうか。
ツアープロでもドライバーに鉛を貼るセッティングは取り入れております。アマチュアゴルファーの方も上手にウエイトを活用することで、ドライバーの飛距離アップを目指されてはいかがでしょうか。
特に冒頭でご紹介したケースに該当されるゴルファーの方なら、鉛で飛距離アップに繋がる可能性も十分にあります。
ぜひ鉛を上手に活用して、ドライバーの飛距離アップを目指していきましょう!
また鉛調整はアイアンにも大変有効なテクニックとなります。詳しくは『【悩み別】バランス調整で理想のゴルフクラブに!正しい鉛の貼り方のコツを解説!』の記事で解説しておりますので、ぜひご確認にしてくださいね。