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アイアンの選び方を考える際は、シャフトの種類の選び方が非常に大切です。アイアンのシャフトの選び方次第では、アイアンが大きな武器になりますし、選び方を失敗してしまうと本来のアイアンの実力を引き出せなくなってしまいます。
アイアンのシャフトの選び方としては、「スチール」と「カーボン」の違いをまず思い浮かべる方もいらっしゃるかと思いますが、それ以外にも違いはたくさんあります。
そこで、アイアンのシャフトの選び方を詳しくご紹介していきたいと思います。また後半では代表的なアイアンのシャフトの種類をご紹介しております。ぜひこちらも併せて選び方のご参考にしてくださいね。
また、ここではシャフトの種類をかなり細かくご紹介しておりますので、ゴルフ初心者の方には少し難しい内容かもしれません。
その場合は、『初心者におすすめ！ゴルフクラブの選び方と特徴を徹底解説！』で要点を絞って簡潔にシャフトの選び方をご紹介しておりますので、まずはこちらをご確認してくださいね。
1. アイアンのシャフトの種類ごとの特徴と選び方
アイアンのシャフトの選び方を理解するためには、シャフトの特徴をしっかりと確認していく必要があります。
それぞれの種類のシャフトは下記の通り違いがありますので、下でご紹介するポイントをしっかりとご確認してくださいね。
1-1. シャフトの重量の選び方
アイアンのシャフトの選び方で最も大切なポイントはシャフトの重量です。
シャフトの重量が軽すぎるとスイングが手打ちになってしまいますし、反対にシャフトが重すぎるとスイングに支障をきたし最悪の場合は腰を痛めてしまいます。
そこで、アイアンのシャフトの重量を選ぶ際は、振り切れる範囲で重量のあるシャフトを選ぶことが大事な選び方のポイントになります。
1-2. シャフトの硬さの選び方
シャフトの硬さは別名でフレックス（Flex）とも表記されております。フレックスはスイングのシャフトのしなり具合を決定するとても大事なポイントです。
柔らかすぎる種類のシャフトでは、スイング時にしなりすぎてしまい、スイングが安定しません。反対に硬すぎる種類のシャフトでは、しなりを使えずにゴルフボールを飛ばすことができません。
必ずご自分のヘッドスピードにしっかりと合った種類のフレックスを選ぶことが大切な選び方のポイントになりますよ。
1-3. シャフトのキックポイントの選び方
キックポイントとは、シャフトのどの部分が最もしなりやすいかを示す指標になります。別名として「調子」とも表現されております。
キックポイントには「元調子」「中調子」「先調子」の3種類がございます。
元祖は元調子です。元調子とはアイアンの根元の部分がしなりやすい種類のシャフトです。しかしこの種類のシャフトはパワー不足になるとスライスしやすいなどのデメリットもあります。
そこで登場したのが、先調子という種類です。シャフトの先端がしなるのが特徴で、捕まったドロー系のボールを打ちやすくなります。しかしパワーヒッターの方が先調子を使用するとシャフトが暴れてしまい、スイングが安定しづらくなってしまいます。
また元調子と先調子の中間になるのが中調子という種類です。一般的に最も癖のないシャフトの種類と言われています。
1-4. シャフトの素材の選び方
アイアンのシャフトの素材は「スチール」と「カーボン」の2種類がございます。一般的にはスチールが重く、カーボンは軽いと認識いただいて問題ございません。
しかしシャフトの素材の種類には、重量以外にも見逃せない特徴があります。
大きく分けると、シャフトの「トルク」「振動」「メンテナンス」の3種類に違いがあります。そこでそれぞれの特長を確認していきましょう。
1-5. シャフトのトルクの選び方
トルクとはシャフトのねじれる程度を示した指標になります。トルクが大きい種類のシャフトはねじれやすく、トルクが小さい種類のシャフトはねじれにくくなります。
ねじれが大きいとゴルフボールの飛ぶ飛距離も大きくなりますが、その分方向性に劣る傾向があります。
一般的にスチールはねじれが小さく、カーボンはねじれが大きい傾向がありますので、選び方のご参考にしてくださいね。
1-6. シャフトの振動の選び方
振動とはショットした際に手首に伝わる振動のことです。
シャフトの種類によって振動数も変わってきます。スチールは振動が伝わりやすく、カーボンは振動が弱くなります。
若いゴルファーの方にはあまり関係ない話かもしれませんが、手首を痛めてしまっているゴルファーの方は、振動の少ないカーボンシャフトを使用することも選び方の一つの目安になります。
1-7. シャフトの長さの選び方
シャフトは種類によって長さが若干異なることがあります。
シャフトには、ご自分の身長に合ったおすすめの長さがあることはご存知でしょうか。一般的に、高身長の方ほど、シャフトも長めの方が扱いやすいとされています。アイアンのシャフトの長さは、5番アイアンを基準にすることが一般的です。
これに関しては、『自分に理想的な5番アイアンのシャフトの長さとは？平均と目安を徹底解説！』で詳しくご紹介しておりますので、ぜひこちらもご確認してくださいね。
1-8. メンテナンスを基準にした選び方
これはアイアンのショットには直接影響しないポイントですが、選び方として参考になりますので、併せてご紹介します。
スチールシャフトは雨に濡れたまま放置するとすぐに錆びてしまいます。そこでしっかりと水気を拭き取ったり、専用のスプレーをかけてメンテナンスをしていく必要があります。
一方のカーボンシャフトは錆びることがありませんので、メンテナンスする必要性が低くなります。アイアンの錆に敏感な方は、選び方としてご留意いただければと思います。
2. 代表的なアイアンシャフトの種類
それでは代表的なアイアンのシャフトの種類をご紹介していきたいと思います。
ここでご紹介する種類はゴルフクラブに標準装備されている可能性の高いシャフトになります。
実際にクラブを購入するときはこの種類の中から選ぶことが予想されますので、ぜひ選び方のご参考にしてくださいね。
2-1. ダイナミックゴールド
重量スチールシャフトとして最も有名な種類が「ダイナミックゴールド」です。これはプロゴルファーの使用率が最も高いシャフトでもあります。
このシャフトは、弾道の吹け上がりを推進力に変えてくれるのが特徴です。ヘッドスピードが早く、しっかりとダウンブローでショットすると、力強い弾道のショットができます。
しかしこちらのシャフトはヘッドスピードが不足していたりダウンブローでショットできないと、ボールの弾道が低くなってしまいます。上級者向けの種類になりますので、購入時の選び方としてご注意してくださいね。
2-2. ダイナミックゴールドAMT
こちらは上でご紹介したダイナミックゴールドを少し軽量化したモデルになります。シャフトの重量はクラブの番手が大きくなっても、カットの分しか変わらないことが多いです。
ダイナミックゴールドは重量がありますので、ロングアイアンは重たく感じてしまうゴルファーの方もかなりいらっしゃいますよね。
そこで、こちらのAMTでは番手が長くなるごとにシャフトの重量が軽くなっております。ダイナミックゴールでロンフアイアンが重く感じるゴルファーの方には大変おすすめの種類ですので、ぜひ選び方の参考にしてくださいね。
2-3. N.S.PRO MODUS3
こちらはダイナミックゴールドの重量を軽くしたモデルです。
シャフトの重量によって何種類かラインナップされておりますので、ご自分に合った重量のシャフトを購入することができます。またダイナミックゴールドよりもやや易しく、弾道も安定しやすいのがこちらのシャフトの特徴です。
ヘッドスピードの速いアマチュアゴルファーやプロゴルファーにもご愛好いただいている大人気のシャフトになりますよ。
2-4. N.S.PRO 950GH
こちらは軽量スチールシャフトの代名詞となっているシャフトになります。ほとんど全てのアイアンにこちらの種類のシャフトがラインナップされているほど有名ですよ。
スチールシャフトでは重く感じてしまうゴルファーの方でも、こちらの軽量タイプをご使用いただくことで、スチールの方向性や安定性のメリットを生かしたままご使用いただくことができます。
またこちらは、上でご紹介したタイプのシャフトよりもショット時の弾道を高く打ち出しやすのも大きな特徴です。ぜひ選び方のご参考にしてくださいね。
2-5. KBS TOUR 90
軽量スチールシャフトとしてはこちらの種類もおすすめです。軽量シャフトにありがちなひ弱さがなく、しっかりと安定したショットを打つことが可能です。
また弾道もスチールアイアンにしては高弾道のショットを打ちやすく設計されておりますので、ヘッドスピードが速くないゴルファーの方でもご使用いただくことができる種類です。
アメリカのプロゴルファーも使用しているメーカーが製造しているシャフトになりますので、こちらも安心して購入できますよ。
2-6. フジクラMCI120
ここからはカーボンシャフトのご紹介です。まずは重量級の種類からご紹介していきます。こちらはダイナミックゴールドと同じくらい重量のあるシャフトになりますので、重いカーボンを選びたい方へは大変おすすめなシャフトです。
シャフトの重量はそのままに、素材をカーボンにすることでゴルフボールの弾道を高くすることができると人気を集めております。
ダイナミックゴールドでは球が上がらないというゴルファーの方は、ぜひカーボンシャフトのご使用もご検討されてみてはいかがでしょうか。
2-7. UST マミヤ ATTAS カーボン
カーボンシャフトはUSTマミヤも大変おすすめです。カーボンシャフトは基本的に様々な重量が用意されておりますので、ご自分にぴったりの重量を選ぶことができますよ。
こちらのシャフトも50g台から120g台からお好きな重量をお選びいただくことができます。
カーボンシャフト特有のしなりを利用してしっかりとゴルフボールを拾い上げてくれますので、弾道の高さを出しやすく人気のシャフトになります。スチールアイアンからのリシャフト用としても人気ですので、ぜひご確認してくださいね。
3. アイアンのシャフトの種類と歴史
最後にアイアンのシャフトの歴史をご紹介していきたいと思います。アイアンのシャフトの種類と選び方を理解するのにとても参考になりますよ。
かつてはアイアンのシャフトの種類は重いスチールシャフトしかありませんでした。しかしこれではパワーのない男性や非力な女性ではアイアンの性能を十分に活かすことができませんよね。
そこで、シャフトの素材を軽量化したカーボン素材のシャフトが登場することになったのです。「スチール＝重い、カーボン ＝軽い」というイメージはこのことから生まれているのですね。
しかし、スチールシャフトやカーボンシャフトには上でご紹介したように、重量以外にもそれぞれのメリットがあります。
そこで技術の進化によって今日では、スチールなのに軽い軽量スチールシャフトや、カーボンなのに重い重量カーボンシャフトも登場するようになってきております。
こうした技術の進化も上手に選び方のご参考にしていきましょうね。
4. アイアンのシャフトの種類と選び方をマスターしよう！
いかがでしたでしょうか。アイアンのシャフトの種類と選び方はご確認いただけましたでしょうか。
上でご紹介しましたようにシャフトには非常にたくさんの種類がございます。ご自分にぴったりと合ったシャフトがきっと販売されておりますので、ぜひ選び方のご参考にしてくださいね。
またアイアンのシャフトの選び方はスペックを確認するだけでなく、実際に試打して確認することも非常に大切です。ゴルフショップで試打したり、仲間のクラブを借りて試打するなどして、併せて選び方の参考にしていきましょう！
アイアン同様にユーティリティもシャフトの選び方が大変重要になります。ユーティリティのシャフトの選び方は『自分にぴったり合う！ユーティリティの正しいシャフトの選び方を徹底解説！』で詳しくご紹介しておりますので、ぜひこちらもご確認してくださいね。
