パターのグリップには、いくつか種類がございますよね。代表的なグリップを掲載すると「逆オーバーラッピンググリップ」「クロスハンドグリップ」「クロウグリップ」を挙げられます。
ところで、それぞれのグリップに相性の良い打ち方があることはご存知でしょうか。またそれぞれのグリップの特徴やメリットはしっかり把握されていますでしょうか。
そこで、パターのグリップの特徴と、相性の良い打ち方について詳細にまとめていきます。
自分にベストなパターの打ち方を習得するためにも、グリップは大切なポイントです。ぜひグリップの方法と打ち方の組み合わせを確認して、ご自分にぴったりのグリップを探してみてくださいね!
またこの記事でも簡単にそれぞれのグリップ方法を掲載しておりますが、詳細は『驚くほど上達!パターのグリップの握り方の種類と正しい選び方を解説!』でまとめております。こちらもぜひ打ち方のご参考にしてくださいね。
目次
1. パターの基本となる「逆オーバーラッピンググリップ」の打ち方
パターの最もスタンダードなグリップがこれです。初心者の方にとっても馴染み深いグリップではないでしょうか。
逆オーバーラッピンググリップはスタンダードな握り方ですので、パターの打ち方にも応用性が効きます。それでは早速、その特徴を整理していきましょう。
1-1. 逆オーバーラッピンググリップの握り方
アイアンやドライバーを握る時は、右手の小指が左手の人差し指の上にきますよね。この状態から、右手の小指でパターを握り、左手の人差し指を右手の上に添えてあげましょう。これが「逆オーバーラッピンググリップ」です。
これは数あるパターのグリップの中でも基本となる握り方です。この記事をご覧の読者の皆さんも、このグリップを採用している方が多いのではないでしょうか。
まだグリップの方法が決まっていないという初心者の方は、まずはこのグリップでパターの打ち方を練習されると効果的ですよ。
初心者の方に意識していただきたいパターのポイントは、『初心者でもよく決まる!パターがすぐに上達するコツを大公開!』でまとめております。こちらもぜひご参考にしてくださいね。
1-2. 逆オーバーラッピンググリップの打ち方
パターの打ち方は、大きく分けて「タップ」と「ショルダーストローク」の2つに大別できます。
このグリップでは、両者の打ち方に対応することができます。そこで、この2つの打ち方のポイントをそれぞれ確認していきましょう。
タップの打ち方
タップとは、インパクトの瞬間にパターでボールを弾くような打ち方です。タップ式の打ち方を採用される場合、グリップは逆オーバーラッピングで握ることが基本です。
以前は芝目の強い高麗芝が主流であったこともあり、このタップ式の打ち方が基本ともされておりました。L字型のパターを中心に、このような打ち方を採用されるゴルファーの方はたくさんいらっしゃいます。
L字型パターの打ち方は、『L型パターの上手な打ち方を解説!L字が向いてるゴルファーの特徴も!』でまとめております。興味のある方は、こちらの記事もご参考にしてみてくださいね。
ただ今日では、ベントグリーンが主流となり、高性能芝刈り機の導入もあって、芝目も綺麗にメンテナンスされております。そこでタップ式の打ち方の代わりに、次に紹介する「ショルダーストローク」の打ち方が登場してきたのです。
ショルダーストロークの打ち方
ショルダーストロークとは、パターを肩の動きで左右にストロークする打ち方を指します。腕と肩のラインで五角形の形をつくり、パターを真っ直ぐに引いて真っ直ぐに押し出す打ち方です。
ショルダーストロークは体の大きな筋肉を使う打ち方ですので、緊張した時でもイップスなどのミスパットが出にくくなります。
またストローク幅によって強弱を調整でき、距離感を合わせやすいメリットもあります。さらにゴルフボールに順回転をかけやすい効果も期待できます。
今日ではレッスンプロもショルダーストロークを推奨する場合が多い印象を受けます。初心者の方は、まずはこの打ち方から練習されると効率的にパッティングが上達していきますよ。
1-3. 逆オーバーラッピンググリップのメリットとは
パターを握る時は、他のゴルフクラブと比較して違和感のない握り方をしたいですよね。
このグリップは、アイアンやドライバーなど他のゴルフクラブの握り方と非常に似ています。このためパターを違和感なくグリップでき、パッティングしやすい効果があります。
特にパターの練習機会の少ないゴルファーの方なら、なおさらその効果が大きく感じるのではないでしょうか。
またこのグリップは、右手の感覚を使いやすい特徴があります。特にタップする場合、このグリップとセットになってきます。右手の感覚を活かした打ち方ができるのも、このグリップの特徴です。
2. パット名手に多い「クロスハンドグリップ」の打ち方
パットの名手と言われるプロゴルファーの方は、このグリップを採用している場合が多いです。
このグリップは、マレット型のパターと相性の良い握り方です。マレット型パターの登場とともに注目を浴びているグリップですので、早速チェックしていきましょう。
2-1. クロスハンドグリップの握り方
まず右手で先にパターを握り、その上から左手を被せるようにしてパターを持ちます。
アイアンやドライバーのグリップ方法と手の位置関係が真逆になってしまうため、もしかしたらはじめのうちは違和感があるかもしれません。
このグリップに挑戦される場合は、ご自宅のパターマットなどで打ち方の練習をしてからゴルフ場に臨んでくださいね。
2-2. クロスハンドグリップの打ち方
このグリップの打ち方は、肩のストロークでパッティングする「ショルダーストローク」が基本です。
ストロークするときは、左手を意識してクラブを動かすと良いとされています。特にフォロースルーでは、左手の甲でリードするような打ち方をするとミスパットが減っていきますよ。
またこの時は、右手の平で方向性を感じ取ると、パッティングのラインを出しやすです。
最近ではベントグリーンが主流になっていることもあり、プロでもマレット型パターを使用する選手が増えております。この影響もあって、このグリップを採用しているプロゴルファーも増えてきていると言えるでしょう。
ちなみに、クロスハンドグリップでタップするような打ち方はできません。念のためこの点もご留意してくださいね。
2-3. クロスハンドグリップのメリットとは
クロスハンドグリップを採用するメリットは、右手の余計な動きを殺せる点にあります。
ストローク中に右手が動いてしまうと、パターのフェース面が変わってしまいますよね。これでは狙った方向へボールを打ち出すことができません。
この握り方を採用することで、右手首の動きが使いづらくなり、パッティングの方向性が向上するのです。クロスハンドグリップの打ち方が左手主体となるにもこのような理由があるのですね。
3. パターの中でも独特な「クロウグリップ」の打ち方
このグリップは、上で掲載した2つのグリップと比較するとマイナーです。もしかしたら初めて耳にされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
とはいえ、プロを中心にこのグリップを採用している選手もいらっしゃいます。そこでまずは握り方から整理していきましょう。
3-1. クロウグリップの打ち方
まずは基本通りにパターを左手で握ります。そして右手の親指と人差し指の間にパターを挟み込むようにグリップします。ボールペンを持つような感覚と思うとイメージしやすいですよ。
この際に意識すべきポイントとしては、左手でパターをしっかりと握り、右手はあくまでパターに添えるだけという点です。
かなり特殊なグリップになりますが、プロでもこのグリップを採用している選手はいらしゃいます。上でご紹介したグリップの打ち方にしっくりこない場合は、このグリップを試してみるのも良いかもしれませんね。
3-2. クロウグリップの打ち方
このグリップの打ち方も、上でご紹介した「ショルダーストローク」が基本です。マレット型やネオマレット型のパターと相性の良いグリップとも言われております。
クロウグリップは、左手でしっかりクラブを持ちますよね。このため左手の肩の部分を支点にする意識でストロークするとパッティングしやすいですよ。
もちろん右手はあくまで添えるだけです。ボールにタッチする瞬間は、右手の感性を活かしてフィーリングを使える打ち方でもあります。
3-3. クロウグリップのメリットとは
メリットとしては、やはりストローク中の右手の動きを殺せるポイントにあります。
この打ち方では、右手はほとんど添えるだけになりますよね。このため右手の動きでパッティングの方向性を乱してしまうリスクを抑えられるのです。
もちろん独特な打ち方ですので、習得するには練習が必要です。クロスハンドグリップでもパットの方向性が安定しない場合は、クロウグリップにチャレンジしてみるのも効果的ですよ。
4. パターの打ち方に合ったグリップを習得しよう!
いかがでしたでしょうか。パターのグリップ方法や、相性の良い打ち方はご確認いただけましたでしょうか。
パターのグリップ方法は、大きく分けて上でご紹介した3タイプ存在します。それぞれのグリップに特徴がございますので、ご自分の打ち方にぴったりの握り方を探してみてくださいね。
パターの握り方を変えるだけで、驚くほどパット数が減少することもあります。パター上達に向けてとても大切なポイントですので、ぜひ今一度グリップの方法を確認してみてください。
ドライバーの300ヤードも1ヤードのパターも同じ1打です。パット数が減れば、間違いなくスコアは向上します。
それでは、パターの打ち方にあったグリップを習得して、今よりももっとパッティングを上達していきましょう!