ドライバーのスライス対策としてクラブの新調を検討されている方もいらっしゃいますよね。
市販品でもスライスしないことを唄ったモデルのドライバーはたくさん発売されています。スライス対策を意識してドライバーを購入される際は、ぜひロフト角もしっかりこだわっていきましょう。
実はロフト角とスライスには密接な関係がございます。「ドライバーは9.5度!」と決め打ちされている方は、知らずのうちに損をしてしまっているかもしれません。
そこで、ドライバーのロフト角がスライスに与える影響を詳細に解説していきます。またこの関係性を活かしたおすすめなロフト角の選び方にも触れています。
ドライバーを購入される前の情報整理として必見の内容ですよ!
目次
1. ドライバーのスライスの原因はボールのサイドスピン!
ロフト角とスライスの関係性を踏まえるにあたり、まずはスライスの原因を整理していきしょう。
憎きスライスの原因は、ゴルフボールに右方向のサイドスピンが発生してしまうことです。この横回転の量が多くなると、ボールは右に曲がっていきます。
ボールに横回転がかかってしまう理由は、『ドライバーがスライスする2つの原因とは?防止のための対策方法を徹底解説!』で詳細に解説しています。スライス矯正に向けて大切な情報ですので、ぜひご確認してくださいね。
ところでこの横回転の量は、ドライバーのロフト角とも大きく関係しています。ギアのロフト角を上手に選ぶことで、横回転を低減できるのです。
そこで次章では、ロフト角とスライスの関係を詳細に解説していきます。
2. ロフト角とスライスの関係性を考察しよう!
ドライバーのロフト角は、ボールにかかるバックスピン量と密生な関係がありますよね。実はこのバックスピン量は、横回転を打ち消す効果があるのです。
猛烈に横回転するボールに縦回転が加われば、横回転が緩和されますよね。このため、バックスピン量の多めなクラブを購入することで、ドライバーの憎きスライス対策ができるのです!
2-1. ロフト角が大きいほどスライスしづらい
ドライバーのロフト角が大きくなるほど、ボールにかかるバックスピンの量は増えていきます。これはプロからアマチュアまで、万人に共通する現象です。このバックスピン量がスライス回転を相殺することで、右に曲りにくくなります。
確かにドライバーのバックスピンの量が増えると、ボールが吹け上がりやすくなってしまいます。ただボールが吹け上がることの飛距離ロスよりも、スライスした時の飛距離ロスの方がはるかに大きいですよね。
そこで憎きスライスに悩まれている方は、ロフト角の大きめなクラブを購入することもポイントになりますよ。
2-2. ロフト角が小さいほどスライスしやすい
ロフト角が小さくなると、ボールにかかるバックスピン量も減少しますよね。このためスライス回転を相殺する役割も少なくなり、右に曲りやすいドライバーとなります。
ロフト角の小さなギアは、ボールの縦回転を抑えて飛距離を最大化するために設計されています。ドライバーの飛距離アップを目指すためには、バックスピン量を2000〜3000回転に抑えることが大切なポイントです。
このため綺麗にスイングのできる方は、こうしたロフト角の小さなギアを使用する傾向があるのです。プロや上級者ゴルファーの方がロフト角の小さなモデルを使用されているのはこのためですね。
3. ロフト角の大きなドライバーは格好悪い!?
もしかしたら「ロフト角の大きなギアは格好悪くて使えない!」なんて方もいらっしゃるかもしれません。
確かに昔から、ロフトの小さなギアは格好良いイメージがありますよね。以前はプロも6度なんかのギアを使用していました。上級者になるほどロフト角が小さくなる象徴的な時代でしたね。
このため、ロフトの大きなギアはダサいというイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれません。
ただロフトの大きなギアを使用することで、ゴルフ場でスライスが減少するとしたらいかがでしょうか。ゴルフ場でスライスOBを打つのもできれば避けたいですよね。特に後続組がギャラリーとして見ている状況では、なおさらです。
ギアのロフト角は、外見からは全くと言っていいほど判別できません。最近ではメーカーからもロフトの大きめなギアのラインナップが増えてきています。こうしたアイテムも上手に活用して、憎きスライスから卒業していきましょう!
4. スライス対策にはロフト角を調整できるドライバーがおすすめ!
スライス対策用としてドライバーを購入するときは、ロフト角を調整できるタイプを新調するのもおすすめです。
これには意外と知られざる魅力がございます。このようなギアもたくさん市販されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
4-1. ロフト角を大きくするとフックフェースになる!
フックフェースとは、アドレスでフェースがターゲット方向よりも左を向くクラブです。フックフェースのドライバーを使用することで、それだけボールの捕まりが良くなってスライスを矯正できますよね。
実はドライバーのロフト角をアップさせることで、フェースの向きがフック気味に変わっていきます。つまり純正の10.5度よりも、9.5度をアップ調整したギアの方が、右に曲りにくいクラブになるのです。
これは意外にご存知のない方も多いのではないでしょうか。10.5度のドライバーを購入予定の方は、ぜひこのような選び方もご参考にしてみてくださいね。
またこの選び方に関しては、『ドライバーはロフトの1度の違いでどれくらい変わる?ショットへの影響は?』で詳細に解説しております。こちらの情報もぜひご参考にしてみてくださいね。
4-2. ボールの弾道を調整できる!
スライスの原因の横回転を殺すためには、ロフト角の大きなクラブを選ぶことがポイントでした。ただ練習を重ねていくことで、根本から右に曲がりづらいスイングに上達していきたいですよね。
そこで右に曲がらなくなってきた時のことを踏まえてみましょう。憎きスライスが治ると、今度はボールの吹け上がりが気になってきます。これはロフトの大きなクラブの宿命でもあります。
ただドライバーは高価なクラブですので、すぐに買い直すわけにもいきません。このような時でもロフト角を調整できるドライバーなら、大きな味方となってくれます。
「ロフトの大きなギアを新調して失敗した!」なんて渋い想いをしないためにも、ロフト角調整機能付きのギアを購入するのも有力ですね。
5. スライス対策を重視したドライバーのロフト角の選び方!
残念ながら最適なロフト角は、スイング軌道やヘッドスピードによって大きく異なります。このため「スライスしないロフト角は何度」という表記はできません。そこでロフト角の選び方のポイントを整理していきましょう。
まずはスライス対策としてロフト角を大きめにして、右に曲がらないことを最優先に考慮したいですよね。
ただ上述の通り、ロフト角が大きくなるほどバックスピン量が増えます。飛距離を伸ばしていくことまで考慮すると、ロフト角を過剰に大きくするのは少し抵抗があるかと思います。
そこでスライス対策を意識してロフト角を選ぶ場合は、「右に曲がらない範囲でロフト角の小さなクラブ」を購入することがポイントになりますね。この時にロフト角を調整できるモデルなら、上達に合わせてロフト角をセッティングできますね。
ぜひドライバーのロフト角を選ぶ際のご参考になさってくださいね。
6. ロフト角の大きなドライバーを試打してみよう!
「ロフトは9.5度!」と決めつけて購入される方もいらっしゃるかもしれません。ただ9.5度はかなり小さいモデルです。ボールをこするようにヒットすると、それだけ横回転系の力が強く働いてしまいます。
そんなときは、ぜひゴルフショップでロフト角の大きなドライバーを試打してみてください。市販品でも12度のドライバーなども発売されています。
一見するとボールが吹け上がってしまいそうですが、シャフトとのバランスを最適化することで、案外吹け上がりの防止策も取られています。
最近では、弾道を計測できる測定器を導入したショップも増えてきていますよね。ドライバーを新調される際は、ロフト角を決め打ちせず、自分に最適なモデルを探してみてくださいね。
7. ロフト角も上手に選んでドライバーのスライスを対策していこう!
いかがでしたでしょうか。ドライバーのロフト角とスライスの相関性はご確認いただけましたでしょうか。
ゴルファー泣かせの憎きスライスの原因は、ボールに発生してしまう横回転にあります。そしてボールにかかるバックスピン量を増やすことで、この横回転を相殺させる効果を期待できます。
それだけに憎きスライスに悩まれている方は、少しロフト角の大きめなクラブを購入されるのもおすすめな選び方です。「ロフト角が大きいのはダサい」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ただゴルフ場でスライスしてしまうのも情けないですよね。
ぜひロフト角に関する情報をしっかり整理して、自分にあったドライバーを新調してくださいね!