アイアンの芯にボールが当たらないと、それだけ飛距離を大きく犠牲にしてしまいます。また芯に当たらない時の打感は、とても硬くて手が痛くなってしまいますよね。
ゴルフボールをしっかり飛ばし、そして打感を改善するためにも、アイアンの芯でボールを捉えることは大切なポイントです。
そこで、アイアンが芯に当たらない原因と対策方法を、パターン別で解説していきます。初心者の方でも分かりやすいように丁寧にご紹介しておりますので、ぜひ練習のご参考にしてみてくださいね。
この記事ではアイアンのインパクトする箇所毎に、当たらない原因と対策に触れています。まずはご自分の該当する箇所だけでも確認して練習に活かしてくださいね。
またロングアイアンが当たらない方は、『5番アイアンが当たらないのはなぜ?その原因と対策方法を徹底解説!』をご参考になさってください。
目次
1. なぜ芯に当たらない?ボールがアイアンに当たっている箇所を確認しよう!
アイアンの芯に当たらないと何となく打感で分かるけれど、ゴルフクラブのどこにボールが当たっているかまで確認できていないゴルファーの方もいらっしゃるかと思います。
アイアンの芯に当たらない場合は、フェースのどこにボールが当たっているかで原因が異なります。まずはゴルフクラブに当たっている箇所を確認するようにしましょう。
アイアンに当たっている場所を確認する時におすすめの商品は、「DAIYA ショット確認インパクトマーカー アイアン用」になります。
こちらをアイアンに貼って練習場でショットすれば、ゴルフボールが当たったところの色が変わりますので誰でも一目瞭然に簡単に判断できます。とてもおすすめの商品になりますので、ぜひ次回からの練習でお試しになられてみてはいかがでしょうか。
2. アイアンの芯よりトウ側に当たっている場合
アイアンの芯よりトウ側に当たっていることで、芯に当たらない方は多いかと思います。まずは、アイアンの芯よりもトウ側に当たることがショットに与える影響を確認していきましょう。
また、フェースのトウ側に当たってしまう原因と対策も併せてご紹介していきますので、ぜひ練習場で意識して練習してくださいね。
2-1. ショットへの影響
アイアンの芯よりもトウ側でゴルフボールをインパクトすると、当然ですがスイートスポットに当たらないですのでミート率が低下して飛距離も低下します。
また、ゴルフボールにかかるスピン量も低下しますので、ショットした時のゴルフボールの弾道も低くなり、グリーンにゴルフボールが止まらなくなります。
ミドルアイアンやロングアイアンではアイアンの芯よりトウ側に当たってしまうと、インパクトの瞬間にゴルフボールに負けてアイアンのフェースが開いてしまい、スライスしやすくなってしまいます。
2-2. アイアンでトウ側に当たる原因
アイアンのトウ側にゴルフボールが当たるということは、インパクトの瞬間にアドレスよりも手が手前に引けてしまっているということです。
その原因としては大きく2点ございます。
一つ目の原因は、アドレスです。アドレスした時に重心がつま先寄り過ぎたり、踵寄りになっていると、スイング時に重心が後ろに引けたり上半身が起き上がってしまい、アイアンの芯に当たらないでトウ側に当たってしまいます。
またもう一点の原因は、腕の力みです。アドレスした際に腕やグリップに力が入り過ぎていると、ダウンスイングで腕を手前に引き下ろすようなスイングになってしまいます。その結果腕やグリップがアドレスよりも体に近い箇所を通過してしまい、アイアンの芯に当たらないでトウ側にミスヒットしてしまいます。
2-3. トウ側に当たる人の対策・練習方法
アイアンのトウ側にヒットすることで芯に当たらないと悩んでいる方に、まず見直して頂きたいことはやはりアドレスです。上の原因でご紹介した通り、アドレスの際に重心が基本位置からずれてしまっていると、それだけでアイアンの芯に当たらないです。
アドレスの基本を知っていても、練習場で何球もショットしていると、自然と少しずつアドレスは変わってきてしまいます。
アイアンの芯に当たらない方は、面倒臭くても一球ずつアドレスが基本通りに正しく取れているかを確認しながらショットしていきましょう。つまらない練習方法ですが、その方が上達も早くなります。
また、ゴルフ初心者の方はアドレスがショット毎にずれてしまいやすいですので、特に気を付けるようにしてくださいね。
3. アイアンの芯よりネック側に当たっている場合
次にゴルフボールがアイアンの芯に当たらないでネック側に当たってしまうケースを見ていきましょう。
アイアンのかなりヒール寄りに当たっているゴルファーの方は、芯に当たらないことに加えてシャンクによる一発OBのリスクが高くなっておりますので、特に注意が必要です。
3-1. ショットへの影響
アイアンのセンターよりもネック側にゴルフボールが当たっている方もいらっしゃるかと思います。
実はアイアンのスイートスポットは、フェースのセンターよりややヒール寄りにあることはご存知でしょうか。その証拠にプロゴルファーでもややヒール寄りでインパクトしているゴルファーの方もいらっしゃいます。
ですので、アイアンの若干ヒール側に当たっていても、アイアンの芯に当たらないと悩む必要はございません。しかし、アイアンのかなりヒール寄りでショットしている方は、スイートスポットを外しておりますので飛距離は低下してしまいます。
またこのようなタイプのゴルファーの方は、それだけシャンクのリスクが高くなっておりますので、まずは次の原因を確認してしっかりと対策を取ってくださいね。
3-2. アイアンでヒール側に当たる原因
アイアンのかなりヒール側に当たってしまう原因は、トップからダウンスイングにかけてゴルフクラブがアドレスよりも前を通過しているということです。
その大きな原因としてまず挙げられるのが、アドレスです。アドレスの時に重心が踵よりになっているとダウンスイングで体がゴルフボールに近づいてしまい、芯に当たらないでヒール側に当たってしまいます。
またヒール側に当たってしまう原因として、ダウンスイングで右足が前に出てしまっているケースもあります。
実際に素振りして確認していただけると良く分かると思いますが、ダウンスイングで右足が前に出ると必ずヒール側に当たってしまい、最悪の場合はシャンクします。まずはご自分がどちらのパターンに該当しているか確認してみてくださいね。
3-3. ヒール側に当たる人の練習・対策方法
アイアンの芯に当たらないでヒール側に当たってしまうゴルファーの方は、まずは一球ずつ基本のアドレスができているか確認しながら練習場でショットしていきましょう。
アドレスが基本通りにできているゴルファーの方は、ダウンスイングで右足が前に出てしまっている可能性が高いです。
そこで、練習場ではダウンスイングで右足が前に出ないように意識して練習してみましょう。その際は、右足の裏側の角度を一定にキープするように意識するとイメージしやすく練習しやすいと思います。
ぜひアイアンの芯に当たらない状況を改善してくださいね。
4. アイアンの芯より下側に当たっている場合
アイアンの芯よりも下側に当たっているゴルファーの方はトップしてしまってます。
そこで、次はトップについて詳しく見ていこうと思います。
4-1. ショットへの影響
アイアンの芯に当たらないでトップしてしまうと、ゴルフボールの弾道の高さが出ないで低いライナー状の弾道になります。トップは全てのゴルファーの方が一度はご経験されていると思いますので、弾道のイメージはしやすいですよね。
トップショットをしてしまうと、ゴルフボールがグリーンに止まってくれず、また奥まで行き過ぎてしまってOBになってしまうケースもあります。まずはトップの原因をしっかりと確認して行きましょうね。
4-2. アイアンでトップの原因
トップの原因は、大きく2点ございます。
まず1つ目の原因は、インパクトの際にアドレスよりも体が起き上がってしまっているケースです。
そしてもう一点の原因は、インパクトの瞬間にアドレスよりも腕が曲がってしまっているケースです。
どちらのケースでもゴルフクラブが地面から浮いてしまいますので、確実にトップしてしまいますね。
4-3. トップする人の練習・対策方法
まずは、上体が起き上がってしまう時の対策を見ていきましょう。このようなゴルファーの方は、テイクバックからダウンスイングのどこかで体が起き上がってしまってます。
まず最初に、ご自分がどのタイミングで状態が起き上がってしまっているかを確認しましょう。その際は、スマホのスロー撮影機能を使うと誰でも簡単に判断することができますよ。
そして体が起き上がる瞬間がわかったら、そこで起き上がらないように意識して徹底的に練習していきましょう。具体的には、膝・股関節・首の3つの角度を一定にするように意識して練習すると上達が早くなるかと思いますよ。
また、インパクトの瞬間に腕が縮こまってしまっている場合は、テイクバックで左腕が曲がってしまっていう可能性が高いです。テイクバックからダウンスイングにかけて左腕を常に伸ばすように意識して練習されると良いかと思いますよ。
5. アイアンの芯より上側に当たっている場合
最後にアイアンの芯に当たらないで、フェースの上側にゴルフボールが当たっている場合を見て行きましょう。このようなショットはいわゆるダフリショットです。
ゴルファーでもダフリに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
5-1. ショットへの影響
インパクトでゴルフクラブがダフってしまうと、スイートスポットを外すだけでなく、ヘッドスピードが大きく低下してしまい、大きな飛距離ロスになってしまいます。
特にフェアウェイバンカーからのショットでは、少しでもダフってしまうと全然飛距離が出ません。
また、インパクトの直前でダフってしまうとフェースが返り過ぎてしまって引っ掛けショットも多くなってしまいます。
5-2. アイアンでダフる原因
アイアンの芯に当たらなでダフってしまう原因は、大きく分けて3点あります。
まず1つ目の原因は、アドレスよりもインパクトの時に上体がゴルフボールに近づいてしまっているケースです。
次に2つ目の原因は、テイクバックで右足への体重移動が多過ぎて、ダウンスイングで右足に重心が残ってしまっているケースがあります。
そして最後の3つ目の原因は、ダウンスイングで手首のコックをキープできておらずにコックが解けてしまっているケースがあります。
5-3. ダフる人の練習と対策方法
ダフリショットに悩んでいるゴルファーの方は、まずはご自分がどの原因でダフってしまっているかを特定しましょう。その際もスマホのスロー録画機能を使用すると分かりやすいと思いますので、友達に撮影してもらいましょう。
ダフリの原因が前後や左右の体重移動にある場合は、体重移動が適切な範囲内に収まるように意識して練習していきましょう。
上下の体重移動が原因の場合の対策は、膝・股関節・首の角度をキープすると練習しやすくておすすめですよ。また、左右の体重移動が原因でダフってしまっている方は、テイクバックで右股関節に重心が残るように練習されると効果を実感できると思います。
そして、最後にコックが解けてしまっているゴルファーの方は、とにかくダウンスイングでコックをキープし続けるように意識して練習しましょう。
コックをキープするコツは、『ゴルフスイング中に手首のコックをほどかないで維持するコツと練習方法!』で詳しくご紹介しておりますので、ぜひこちらもご確認してくださいね。
6. アイアンの芯に当たらない状況を改善してスコアアップしよう!
いかがでしたでしょうか。アイアンの芯に当たらない原因と練習方法はご確認いただけましたでしょうか。アイアンの芯に当たらない時は、まずはアイアンのどこにゴルフボールが当たっているかを確認しましょう。
そして、ぜひ上でご紹介した原因と対策方法をご確認いただき、練習場でたくさん練習して改善していきましょう。
アイアンの芯に当たらない状況を克服できれば、ショットが安定するだけでなく飛距離アップにもつながります。その結果大きなスコアアップも期待できますので、ぜひ芯に当たるようにスイングを直していきましょうね。
また、アイアンの芯に当たったり当たらない時もあったりするゴルファーの方はスイングが安定していない可能性が高いです。
『ゴルフのスイングが安定しない!その原因を克服する3つのコツと練習方法!』でスイングが安定しない原因とコツを詳しくご説明しておりますので、ぜひこちらもご確認してくださいね。