38インチを代表とする中尺パターを愛用されている方もいらっしゃいますよね。中尺パターは打ち方も独特だからこそ、打ち方をしっかり整理しておきたいですね。
また中尺・長尺パターを使用されている方は、2016年に導入されたゴルフの新ルール、「アンカリングの禁止」と切っても切れない関係がございます。
プロゴルファーでもこのルールの影響で、38インチパターを使用する選手は激減しました。このため、中尺パターの打ち方を動画で視聴する機会も減少しておりますよね。
そこで、38インチなどの中尺パターの打ち方を詳細に解説していきます。また後半では、中尺パターで注意が必要な「アンカリング」についても解説しております。
38インチパターをお使いの方、中尺パターに興味のある方はぜひご参考にしてみてくださいね。
目次
1. まずは38インチをはじめとする中尺パターの特徴を知ろう!
まずは、38インチをはじめとする中尺パターの特徴を整理していきましょう。
38インチのパターは、通称「中尺パター」と呼ばれております。果たして通常のパターとどのような違いがあるのでしょうか。早速チェックしていきましょう。
1-1. パターのシャフトが長い
38インチパターとは、その名の通り、長さが38インチのパターのことを表しております。
ところで、一般的なパターの長さはご存知でしょうか。パターの長さは、33〜35インチが標準的です。このことから分かる通り、38インチのパターはシャフトが長いです。38インチのパターが中尺と称されるのもこのためですね。
ちなみにクラブが長いと、キャディバッグやカートのパター入れから取り出しやすいメリットもあります。簡単にパターを取り出せると、余計なストレスもかからずに快適にラウンドできますよね。
1-2. パターの重量が重い
通常のパターの場合、クラブの重量は多種多様ですよね。ところが、38インチパターに代表される中尺パターの場合、基本的には重量が重い特徴があります。
もちろんシャフトが長い分だけ重量も重くなるのですが、さらにヘッド側の重量も重めに設計されています。
中尺パターは、ストロークの安定性を求めて設計されたゴルフクラブです。このため、ヘッドの重量を重めにして機械的にパッティングできるように作られているのですね。これはパターのバランスとも関係しております。
グリップとヘッド重量のバランスは、『グリップ交換でパターのバランスは変わる!その影響と注意点を総まとめ!』の記事で詳細に解説しております。興味のある方は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
2. シャフトが38インチの中尺パターの打ち方のコツ
それでは、38インチの中尺パターの打ち方をご紹介していきます。
中尺パターには、大きく分けて2つの打ち方がございます。それぞれ打ち方が全く異なりますが、どちらが正解というわけではございません。
2つの打ち方を比較しながら実際にストロークをしてみて、ご自分にぴったりな打ち方を探してくださいね。
2-1. 左手で支点を作る打ち方
中尺パターの代表的な打ち方といえば、左手で支点を作る打ち方をイメージされる方も多いかと思います。
そこでまずは、この打ち方から詳細に解説していきます。通常の打ち方と大きく異なりますので、しっかりとチェックしておきましょう。
①グリップの握り方
まずはグリップの方法から解説していきます。まずはグリップの最上部の付近を左手で握ります。
この時は、左手の親指が上になるようにグリップすることがポイントです。そして次に右手をグリップします。右手は左手と距離をあけてグリップすることが大切なコツです。
中尺パターは、両手を離してグリップできるように、グリップも長めに設計されております。この際に、どのくらい距離を開けるという正解はございません。ご自分でパッティングしやすい両手の間隔を探してみてくださいね。
②ストロークの仕方
それでは、38インチパターのストローク方法をチェックしていきましょう。
この打ち方では、左手を動かさずに、右手だけでストロークします。左手を支点にして、右手でゴルフクラブを持ち上げ、そして右手でボールを押し出すようにストロークしていきます。
この際のスイング軌道は、クラブを真っ直ぐに引いて真っ直ぐに押し出す「ストレート軌道」が基本になります。左手を支点にしてパッティングすることで、再現性の高いスイングができます。
この情報だけでは打ち方のイメージが湧かないという場合は、38インチパターを使用しているプロゴルファーのスイングも参考にしてみてくださいね。
インターネット上では、中尺パターの打ち方の動画もたくさん掲載されております。こうした動画もたくさん視聴して、中尺パターの打ち方を身につけてくださいね。
2-2. マレットパターと同じような打ち方
38インチの中尺パターのもう一つの打ち方として、マレット型のパターと同じようにストロークする方法を挙げられます。
この際は、上述の通りヘッドをストレートに動かす打ち方がおすすめです。左肩や左手の位置を下げた方がスイングしやすい場合は、そのような打ち方をしても問題ありません。
中尺のパターは、上述の通りシャフトが長い特徴がございます。このため通常のマレットパターをアドレスする時よりも、前傾角度を浅めにアドレスできます。このような打ち方は腰への負荷も少なくなりますので、腰痛持ちの方にも優しいスイングといえますね。
また前傾角度を浅くすることで、グリーンの状況を高い視点から確認できます。アドレスでの視覚情報も多くなり、その情報をパッティングに反映することも可能です。
またマレットタイプのパターの打ち方は、『マレットパターの正しい打ち方とは?これであなたもパット名人に!』でまとめております。中尺パターの打ち方のヒントにもなりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
3. 中尺パターの打ち方の注意点
38インチをはじめとした中尺パターには、打ち方の注意点がございます。それは2016年に導入された「アンカリングの禁止」というゴルフの新ルールです。
このルールができる前は、パターのグリップエンドを体に押し付けて支点にする打ち方が流行していました。実際にプロゴルファーでも、このような打ち方を採用している方はたくさんいらっしゃいました。
ところがアンカリングの禁止によって、体を使って支点を作る打ち方が禁止されたのです。このルールでは、ゴルフクラブをグリップしている手や腕を体に押しつけて支点にする打ち方も禁止してます。
インターネット上でも古い記事では、アンカリングに抵触するレッスン動画が残っております。中尺パターの打ち方を練習しようと動画を視聴するときは、このポイントにも注意してくださいね。
4. 中尺の名手を目指して38インチのパターの打ち方をマスターしよう!
いかがでしたでしょうか。38インチパターの特徴や打ち方はご確認いただけましたでしょうか。
38インチの中尺パターは、その名称の通りシャフトが長い特徴がございます。このため左手でシャフトを固定し、右手で機械的にストーロークする打ち方と相性が良いです。この際は、アンカリングの禁止ルールに抵触しないように気をつけてくださいね。
また通常のマレットパターと同じ打ち方をする方法もあります。こうすれば前傾角度も浅くなり、腰痛持ちの方でもストロークしやすいですよね。
アンカリングの禁止によって、中尺パターを使用しているプロは減少傾向にあります。それでも一部のゴルファーの方からは、根強い人気がございます。
ぜひ38インチパターの打ち方を練習して、中尺名手になってくださいね!