ドライバーのシャフトの硬さはとても大切です。ところでシャフトが柔らかい場合、ドライバーがスライスする原因になるのでしょうか。
初心者時代からの柔らかいシャフトを使用しているゴルファーの方にとって、この問題は気になるポイントですよね。
そこで今回は、柔らかいシャフトを使用するとドライバーがスライスしやすいのかを詳細に解説していきます。また後半では、柔らかいシャフトのドライバーでスライスする時にありがちな弾道などの情報もご紹介しております。
シャフトの硬さとスライスのモヤモヤを解消するためにも大事な内容ですので、ぜひご確認してみてくださいね。
目次
1. ドライバーのシャフトが柔らかい場合でもスライスすることはある!
結論を申し上げますと、一般的にはシャフトの硬さが柔らかい方がスライスしづらいと言われています。
これはインパクトの瞬間にシャフトの逆しなり(ターゲット方向にしなる)が発生することで、ボールを捕まえやすくなるからです。プロゴルファーや上級者の方が柔らかいシャフトのクラブを使用すれば、フック系の弾道になります。
ただ柔らかいシャフトを使用すると、却ってドライバーがスライスしてしまう場合も考えられます。そこで次章では、柔らかいシャフトがスライスしてしまうパターンを確認していきましょう。
2. 柔らかいシャフトがスライスする3つのパターン
この章では、シャフトの硬さが柔らかいとスライスするパターンを解説していきます。
ただ冒頭に申し上げたとおり、シャフトが柔らかいとフック系のボールになるのが一般的です。あくまでこの点をご留意いただきながらご確認してみてくださいね。
2-1. シャフトのしなりが大きくてフェースが開く場合
スイング中はドライバーのシャフトがしなっています。シャフトの硬さが柔らかいほど、しなりも大きくなります。
ゴルフのスイングは、このしなりが戻る動き(逆しなり)を利用してボールをショットするのが基本です。このため柔らかいシャッフを使用すると、ボールの捕まりが良くなってフック系のボールが出やすくなります。
ただドライバーの逆しなりを上手に使えないと、シャフトがしなったままの状態でインパクトを迎えてしまいます。このため、ドライバーのフェースは右を向き、ボールがスライスしてしまうケースも考えられます。
2-2. シャフトの捻れが大きくてフェースが開く場合
シャフトには、しなりと同時に「捻れ」があります。この捻れはトルクとも言われています。一般的に硬さの柔らかいのシャフトの方がトルクも大きく、捻れやすいクラブとなります。
シャフトはバックスイングから切り返しにかけて、時計回転(スライス方向)に捻れています。そしてダウンスイングからフォロースイングにかけて反時計回転(フック方向)に捻れていきます。
ヘッドスピードの速いゴルファーの方がトルクの大きいシャフトでスイングすると、シャフトが捻れすぎてしまい、インパクトでもフェースが右方向を向いてしまう場合があります。
これも柔らかいシャフトがスライスしてしまう一因となり得ます。ただこちらも捻れを上手に使ってあげると、フック系のボールになります。あくまでスライスの一因としてお考えいただければと思います。
2-3. シャフトがトウダウンを起こしてフェースが開く場合
柔らかいシャフトを使用すると、フェースがトウ側にたわみ、ライ角がフラットになりやすくなります。ライ角がフラットになれば、フェースの向きは右を向きますので、それだけスライスしやすくなります
これはヘッドスピードの速いゴルファーの方ほど、ライ角に及ぼす影響が大きくなります。上でご紹介した逆しなりを上手に活用できないと、フェースの開きを加速させてしまうため、ますますスライスの度合いが大きくなってしまいます。
ちなみにこれは、ロングアイアンにも共通したことが言えます。ロングアイアンでアドレスのトウ側を少し浮かせた方が良いと言われるのはこのためです。
詳しくは、『4番アイアンの正しい打ち方のコツを総まとめ!力強いショットの秘訣を大公開!』で解説しておりますので、ぜひご確認してみてくださいね。
3. ドライバーのスライスの原因がシャフトにあるのか確認する方法
この章では、柔らかいシャフトが原因でドライバーがスライスしているか確認する方法をご紹介していきます。
ご自身のシャフトの硬さをすぐに確認できる方法から、ゴルフショップの測定器を使わせてもらう方法までご紹介しておりますので、ぜひご参考にしてみてくださいね。
3-1. ドライバーのシャフトの硬さが自分に合っているか確認しよう!
ドライバーのシャフトの硬さが原因でスライスしているか確認するためには、まずはご自分のヘッドスピードとシャフトの硬さの相性が合っているか確認してみましょう。
ドライバーのヘッドスピードが47m/s程度あるのにRのシャフトを使用していては、シャフトが柔らかすぎます。この場合は柔らかいシャフトが原因でスライスしている可能性もあります。
ドライバーのヘッドスピードと硬さの対応表は、『ドライバーの理想のシャフトの硬さ(フレックス)とは?選び方のコツを大公開!』でまとめていますので、こちらも確認してみてくださいね。
3-2. ドライバーの弾道を確認しよう!
シャフトの硬さが柔らかくてスライスする場合、大抵はボールが吹け上がって右に切れていく弾道になります。
ボールが吹け上がる原因は多々ありますが、柔らかいシャフトを使用するとインパクトでフェースの面が上を向いてしまいます。またこの状態では、フェースの面も右を向きやすくなっています。このため、吹け上がって右に切れていくショットが多くなる傾向にあります。
ただボールの弾道が吹け上がってしまうことには、バックスピン量やロフト角も影響しています。
ボールが吹け上がって右に切れたらシャフトの硬さが柔らかいとは断定できませんが、その可能性もあるということをご理解いただけたらと思います。
3-3. スイング測定器のあるゴルフショップに相談しよう!
ドライバーのシャフト硬さが自分に合っているのか確認したい時は、できればゴルフショップなどのスイング測定器でチェックしてみると分かりやすいです。
インパクトの瞬間にフェースがしなってヘッドが右を向いている場合、シャフトが原因でスライスしていると言えます。
理想を言えば、インパクトで逆しなりが発生するようにスイングを改善することで、さらなるドライバーの飛距離アップを見込めます。
ただ、プロゴルファーのようなスイングを習得することは難しいですよね。そこで、シャフトの硬さを上げてしなりを抑えることで、スライスを防止できる可能性があります。
行きつけのゴルフショップがあれば、スイング診断とクラブ相談をかねてショップへ足を運んでみてはいかがでしょうか。
4. シャフトの硬さを見直してドライバーのスライスを撲滅しよう!
いかがでしたでしょうか。柔らかいドライバーのシャフトとスライスの関係性はご確認できましたでしょうか。
ドライバーのシャフトが柔らかいと、必ずスライスするわけではありません。ただスライスの原因となってしまうケースも考えられます。上では柔らかいシャフトでスライスするパターンやチェック方法を詳細に解説してきました。
もしシャフトの硬さスライスの原因と感じている場合は、一度ゴルフショップなどに相談してみるのもおすすめな方法です。スライスに限らず飛距離アップの観点からも、ドライバーのシャフトの選び方は大切です。
それでは、自分に合ったドライバーのシャフトを見つけて、スライスしないように対策していきましょう!