ドライバーを購入するときに大切な選び方のポイントがロフト角です。同じモデルのクラブでも、たくさんのロフト角がラインナップされていますよね。思わずどのロフト角が自分に合っているか迷ってしまいそうです。
このロフト角の選び方次第で、ドライバーのショットが大きく変わってきます。それだけにドライバーを購入する際は、ロフト角の選び方にもこだわっていただきたいと思います。
そこで、ドライバーを購入する時のロフト角の上手な選び方を詳しくご紹介していきたいと思います。
ヘッドスピード毎のロフト角の目安はもちろん、スイング軌道の観点からも、おすすめな選び方を掲載していきます。また後半では、ロフト角を選ぶ際の大切な注意点にも触れています。
ドライバーのロフト角の選び方として盛り沢山な内容ですので、ぜひご参考になさってくださいね。
目次
1. ヘッドスピード別に見る!ドライバーのロフト角の選び方!
ドライバーのロフト角の選び方としては、ヘッドスピードが大きな目安となってきます。
そこで、ヘッドスピードの違いごとに、おすすめなロフト角を詳細に解説していきます。初心者や女性の方の選び方にも触れておりますので、該当する箇所をチェックしてみてくださいね。
1-1. ゴルフ初心者のドライバーのロフト角
初心者の方の場合、クラブに不慣れなこともあり、ヘッドスピードが不足してしまいがちです。またドライバーでボールが上がりにくいのも、初心者の頃の特徴ではないでしょうか。
そこでゴルフ初心者の方は、ロフト角が11度以上あるゴルフクラブから購入されるのがおすすめな選び方です。ロフト角が11度以上あると、高弾道のショットを打ちやすく、簡単に飛距離を稼げます。
また初心者の方におすすめなドライバーのロフト角の選び方は、『初心者におすすめなドライバーのロフト角とは?【ショットの精度が劇的に上がる!】』の記事で特集しています。より分かりやすく詳細に解説していますので、ぜひご参考にしてみてくださいね。
1-2. アベレージゴルファーのドライバーのロフト角
次にアベレージゴルファーの方におすすめなロフト角の選び方をみていきましょう。ここでは、ドライバーのヘッドスピードが、42前後のゴルファーの方を対象にしております。
この層に該当されるゴルファーの方は、ロフト角10.5前後のクラブが選び方の目安になります。このロフト角を基準にして、次章以降でご紹介するポイントも加味しながら、最適なロフト角を探してみてくださいね。
1-3. パワーヒッターのドライバーのロフト角
ドライバーのヘッドスピードが45以上あるゴルファーの方は、パワーヒッターに該当します。この層の方のドライバーの選び方としては、ロフト角が9.5度前後のクラブが目安になります。
ヘッドスピードが早い分だけ、それだけボールの打ち出し角も高くなる傾向がございます。
またヘッドスピードが早いと、ボールにかかるバックスピン量も増加していきます。このためロフト角の小さめなモデルを購入して、打ち出し角とバックスピン量を抑えることが選び方のポイントになります。
1-4. レディースゴルファーのドライバーのロフト角
最後に女性のロフト角の選び方をご紹介いたします。女性の場合、どうしてもヘッドスピードが男性よりも落ちてしまいますよね。このためレディースモデルのドライバーは、ロフト角も大きめに設計されているクラブが多いです。
女性ゴルファーの方の場合、ロフト角が13.5度前後のクラブから購入すると、比較的簡単にボールを上げやすくなります。そこでまずはこのロフト角を選び方の基準にしてみてくださいね。
また女性の中でも、ヘッドスピードが40前後ある方もいらっしゃいますよね。このようなレディースの方は、ロフト角11.5度前後のクラブを購入するのもおすすめな選び方です。
さらにヘッドスピードの速い女性の方の場合は、男性向けのクラブから購入されるのもおすすめね選び方ですよ。
2. スイング軌道別に見る!ドライバーのロフト角の選び方!
ドライバーの適正なロフト角は、それぞれのゴルファーの方のスイング軌道によっても多少の違いがございます。ヘッドスピードだけでロフト角を選ぼうとすると、こちらの選び方が盲点になってしまいがちです。
そこで、スイング軌道にあった上手なロフト角の選び方をご紹介していきます。ドライバーの飛距離を最大化させるためにも大切なポイントですよ!
2-1. アッパーブローの方はロフト角小さめ!
ドライバーのスイング軌道は、アッパーブローが理想と言われています。これはボールにかかるバックスピン量を抑えることができるためです。
ところで、ドライバーをアッパーブローにスイングすると、それだけボールの打ち出し角も高くショットできます。
そこで、アッパーブロー気味でスイングできているゴルファーの方は、少しロフト角の小さめなモデルを購入するのもおすすめな選び方です。
反対にダウンブロー気味でスイングされている方は、ゴルフボールの弾道も低めになりがちです。このような場合は、少し大きめなロフト角を選択してみてくださいね。
ドライバーのスイング軌道は、ティーの飛ぶ方向でも推測できます。詳しくは『ゴルフのティーは後ろに飛ぶのが理想!?飛ぶ方向で正しいスイング軌道を確認しよう!』で解説していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
2-2. ハンドファーストの方はロフト角大きめ!
ゴルファーの方の中には、インパクトの瞬間にハンドファーストが強めになっている方もいらっしゃいますよね。もちろんこのような打ち方が誤っているわけではございません。
ただインパクトでハンドファーストが強くなると、それだけロフト角が垂直に立ってきます。このためロフト角の選び方としても、少しロフトの大きなモデルを購入することがポイントです。
ヘッドスピードの割に弾道の低い方は、ハンドファーストの度合いが強い可能性もございます。ぜひ選び方のご参考にしてくださいね。
2-3. スライス癖のある方はロフト角大きめ!
いつの時代でもゴルファー泣かせのミスショットがスライスですよね。ドライバーのスライスに悩まされている方は、ロフト角の大きめなモデルを購入するのもおすすめな選び方です。
ロフトが大きめになると、それだけゴルフボールの捕まりが良くなり、スライスしづらくなります。またバックスピン量が多くなることで、スライス回転を相殺してくれる効果も期待できます。
深刻なスライスに悩まされている方は、少し大きめなロフト角のドライバーを購入するのもおすすめな選び方ですよ。
またロフト角とスライスの関係性は、『ドライバーのスライスとロフト角の関係とは?【これで劇的に変わる!】』で詳細に解説しています。ぜひこちらも選び方のご参考にしてみてくださいね。
3. ドライバーの本当のロフト角はモデルごとに違う!
ドライバーのロフト角が大切な理由はよくご理解いただけたかと思います。ロフト角を調べるときは、当然ですが、クラブに表記されている数字を確認しますよね。
ところがこの数字には、2種類の測定方法があることをご存知でしょうか。つまり一見同じロフト角でも、本当のロフト角が異なるケースがあるのです。
ロフト角の選び方として外せない前提知識になりますので、ぜひご確認してくださいね。
3-1. 実はドライバーのロフト角は2種類ある!
ドライバーのロフト角には、「リアルロフト」と「オリジナルロフト」の2種類ございます。
リアルロフトとは、シャフトの延長線上とフェース面とで構成される角度です。一方のオリジナルロフトとは、地面からの垂線とフェース面との角度です。
この測定方法の違いによって、ドライバーのロフト角は1〜2度程度は簡単に変わってしまいます。
上でご紹介しているロフト角の選び方の目安は、全てリアルロフトでの数値になります。
ただ市販クラブの中には、オリジナルロフトで表記されているモデルもたくさんあります。またメーカーによっては、どちらの測定方法を採用しているか、明記していない場合もございます。
このためドライバーのブランドが異なる場合は、見かけと実際のロフト角の間に、大きな乖離が生じている可能性もございます。
3-2. ドライバーのロフト角は必ず試打して選ぼう!
ドライバーを購入するときは、複数のブランドのクラブを同時に試打して比較していきますよね。このときは、見かけのロフト角の違い以上に、弾道の高低に違いの出る場合もございます。
例えば、ロフト角10度のドライバーAと、ロフト角11度のドライバーBがあるとします。双方を試打して、ドライバーAの方が弾道が高く上がりやすい場合だってあるかと思います。
もちろんシャフトやクラブ重量の違いも軽視できませんが、リアルロフトの違いが影響している可能性も高いです。このようなときは、上の選び方に固執することなく実際にボールの上がりやすいドライバーAを購入されることをおすすめいたします。
結局は、試打して最も打ちやすいクラブを購入されることがベストです。上でご紹介した選び方を目安に、ご自分の納得のドライバーを探してくださいね!
4. ドライバーのロフト角の選び方を整理してベストなクラブを購入しよう!
いかがでしたでしょうか。ドライバーを購入するときは、ロフト角を決め打ちして、シャフトの違いに注力されている方もいらっしゃるかと思います。
ただロフト角の選び方は、シャフトと同じくらい大切なポイントです。上ではヘッドスピードに応じた選び方や、スイング軌道による違いを詳細に解説してきました。
ドライバーのロフト角は、測定方法によって、モデル間で違いの大きくなる場合もございます。このためロフト角の選び方に過度に固執することなく、臨機応変に打ちやすいクラブを探していくことも大切な選び方です。
上で解説した選び方の目安をもとにショップで試打して、最もショットしやすいドライバーを探してくださいね!