ゴルフクラブは、ロフト角が小さくなるほど、飛距離も飛ぶようになりますよね。ただドライバーに関しては、ロフト角が小さい方が飛距離も出るという訳ではございません。
最も飛距離の出るロフト角は、各ゴルファーの方のヘッドスピードやスイングによって異なります。そのため、ドライバーのロフト角と飛距離との相関性をしっかり把握しておく必要がございます。
そこで、ドライバーのロフト角と飛距離の相関性を詳しくご紹介していきます。ドライバーの飛距離を最大化するロフト角を探すためにも、ぜひご参考にしてくださいね!
またドライバーのロフト角を最適に選んだ場合の飛距離は、『ドライバーの飛距離の平均ってどれくらい?プロアマや男女間の違いを徹底比較!』で詳細に解説しています。ぜひこちらもご参考にしてみてくださいね。
目次
1. ドライバーのロフト角と飛距離の関係性を徹底考察!
ドライバーのロフト角は、「打ち出し角」と「バックスピン量」を決定しています。この両者の数値には、飛距離の出やすい目安が存在することをご存知でしょうか。
まずは目安を把握して、その数値の出るロフト角を探していきましょう!
1-1. ドライバーの飛距離は打ち出し角が影響している!
ドライバーの飛距離を決定づける上で、ボールの打ち出し角はとても大切なポイントです。まずは下の表をご覧ください。
一般的にヘッドスピード43m/s未満の方は、打ち出し角15度〜16前後で飛距離が最も伸びやすいとされています。一方でヘッドスピード43m/s以上の方は、打ち出し角10〜14度で飛距離が最も伸びやすいとされています。
この打ち出し角を決定するのは、もちろんロフト角です。ロフト角が大きくなれば、弾道も高くなりますよね。反対にロフト角が小さくなれば、弾道も低くなります。
また同じロフト角のクラブを使用した場合、ヘッドスピードの速いゴルファーの方が、打ち出し角も高くなります。そこでドライバーを購入する際は、この打ち出し角にマッチするロフト角を選択するのがコツになりますね。
ヘッドスピード別の打ち出し角の目安表
ヘッドスピード | 最大飛距離打ち出し角 |
---|---|
H.S.43m/s未満 | 15〜16度 |
H.S.43m/s以上 | 10〜14度 |
1-2. バックスピン量もドライバーの飛距離に影響!
飛距離を伸ばしていくためには、ボールのバックスピン量も調整する必要がございます。一般的にドライバーのバックスピン量は、2000〜3000回転/分が理想とされています。
スイング軌道がアウトサイドインやダウンブローになると、それだけバックスピン量も増えます。アッパーブローは、最もバックスピン量を抑える打ち方です。
上の表で飛距離を最大化する打ち出し角にレンジがあるのも、このバックスピン量が影響しています。
スピン量の多めな方は、弾道を低くした方が飛距離を伸ばしやすいです。一方でスピン量の少ない方は、弾道を高くした方が飛距離も伸びやすいです。
ヘッドスピードと打ち出し角に応じて、最適なバックスピン量の出るロフト角のクラブを探すのが大切なコツになりますね。
2. ヘッドスピードによってロフト角と飛距離の関係性は変わる!
上では、ヘッドスピードによって、ドライバーの飛距離の出やすいロフト角が異なることをご紹介してきました。
そこでこの章では、このポイントをもう少し詳しくご紹介していきます。ドライバーの飛距離を最高に伸ばすロフト角を見つけるためにも、ぜひチェックしてみてくださいね。
2-1. ヘッドスピードの速いゴルファーは小さめのロフト角で飛距離が最大化!
ヘッドスピードの速いゴルファーの方の場合、ボール初速が速くなります。この初速は、ボールが前に進もうとする推進力の強さでもあります。
ボール初速の速い方の場合は、打ち出し角を小さくしてライナー性のショットを放った方が、飛距離も伸びやすくなります。これは弾道が低くても、ボールが前に進む力が強いため、それだけ遠くへ飛ばせるためです。
もしヘッドスピードの速い方で弾道が高くなってしまうと、ゴルフボールが上に吹け上がってしまします。これは大きく飛距離をロスしてしまいますよね。
この際はボールの吹け上がりを避けるためにも、バックスピン量は少なめにした方が理想的です。
ちなみにこのバックスピン量の低減を狙った飛距離アップスプレーが発売されていることをご存知でしょうか。
詳しくは『スプレーで簡単にドライバーの飛距離アップ!?その秘密とおすすめ商品3選!』の記事で特集していますので、ぜひご確認してくださいね。
2-2. ヘッドスピードの遅いゴルファーは大きめのロフト角で飛距離が最大化!
一方でヘッドスピードの遅いゴルファーの方は、ボール初速も遅くなります。このためボールの前に進もうとする力も自然と弱くなってきます。
そこでボール初速の遅い方の場合は、ボールの打ち出し角を高くして空中での滞空時間を長くした方が、飛距離が伸びやすいです。またこの時はボールが浮き上がりやすいように、バックスピン量も少し多めに掛かった方が、飛距離も伸びやすくなります。
もしヘッドスピードの遅い方でライナー性の弾道になると、推進力が足りずに、キャリーが短くなってしまいます。この結果ボールがフェアウェイにすぐに落ちてしまい、飛距離をロスしてしまいまいす。
もちろんランでフェアウェイをボールが転がってくれますが、谷越えや池越えの時は不利になってしましますよね。女性向けのドライバーのロフト角が大きめに設定されているのもこのためです。
3. ドライバーの飛距離を決めるのはロフト角だけでない!
ロフト角とドライバーの飛距離の関係性をご確認いただけたかと思います。こうしてご紹介していくと、ドライバーの飛距離を伸ばす要素は、ロフト角が全てのような印象を受けられるかもしれません。
ただドライバーの飛距離を伸ばすためには、シャフトの選び方も非常に大切なポイントです。
同じロフト角でも、シャフトが異なれば、打ち出し角も変化していきます。このためご自分のスイングにあったシャフトを購入することが非常に大切です。
ドライバーのシャフトを選ぶ際は、キックポイントと重量がポイントになります。市販モデルにもたくさんのシャフトが発売されていますので、ご自分のスイングにぴったりなシャフトを探してくださいね。
4. ロフト角の見栄は飛距離をロスさせる!?
「上級者はロフト角の小さなドライバーを使用する!」と言ったイメージも根強く残っていますよね。このため無条件でロフト角9.5度のクラブを購入される方もいらっしゃるかと思います。
ただ上でご紹介してきた通り、この見栄とも取れる考え方が、ドライバーの飛距離をロスさせている可能性もございます。ロフト角9.5度は、男子プロも使用するようなクラブのスペックです。
もちろんプロのようにヘッドスピードの速い方なら、こうしたモデルを使用されるのも有力です。ただヘッドスピードの遅い方がこうしたモデルを使用すると、想像以上に飛距離を損しているかもしれません。
ドライバーのロフト角を選択される際は、一度先入観をリセットして、ゼロスタートでご検討されてはいかがでしょうか。
5. ドライバーのロフト角を上手に選んで飛距離を伸ばそう!
いかがでしたでしょうか。ドライバーのロフト角と飛距離の関係性はご確認いただけましたでしょうか。
ドライバーは、ロフト角を小さくすれば、飛距離が増えるという訳ではございません。そのためご自分のヘッドスピードやスイングに合ったロフト角を探すことが大切なポイントです。
ドライバーのロフト角は、ボールの打ち出し角とバックスピン量を決定しています。上でご紹介した通り、この双方の数値には、ある程度の目安が設定されています。この目安の数値を出せるようにドライバーのロフト角を探すのが大切なポイントでしたね。
この際は、ロフト角だけでなく、シャフトの影響も無視できません。市販品でもたくさんのロフト角とシャフトが発売されていますので、ベストな組み合わせを探していきましょう!