3番アイアンはヘッドスピードが必要なゴルフクラブと言われておりますよね。これにはもちろんいくつかの理由がございます。
そこで、3番アイアンにヘッドスピードが求められる理由を詳しくご紹介していきたいと思います。
また、3番アイアンに必要なヘッドスピードの目安や、ドライバーや7番アイアンで換算した時の参考値も併せてご紹介していきます。さらに後半では、ヘッドスピードをアップするための方法にも触れいてます。
3番アイアンを使用しているゴルファーの方や購入予定の方は、ぜひご確認してくださいね!
目次
1. 3番アイアンはヘッドスピードが必要と言われる理由
3番アイアンはヘッドスピードが不足すると、綺麗にショットできないと言われているのはご存知の方も多いかもしれません。
では、なぜ3番アイアンでは他のゴルフクラブと比べた時に、それほどまでにヘッドスピードが重要視されるのでしょうか?
まずは、その理由を詳しく見ていきたいと思います。早速、ご確認していきましょう!
1-1. ロフト角が立っている
3番アイアンはロフト角が20度前後と、非常にロフトの立っているゴルフクラブです。
そのため、ヘッドスピードが遅いとゴルフボールをインパクトした時のエネルギーが不足してしまい、ゴルフボールの弾道を高く打ち出すことができません。
ボールの弾道が高く上がらないと飛距離も出ませんので、3番アイアン本来の飛距離をショットできなくなってしまいます。これでは、3番アイアンを使用する価値も無くなってしまいますよね。
1-2. 重心が浅い
3番アイアンはロフト角が立っていて打てないのに、どうしてドライバーは打てるの?と疑問に思った方もいらっしゃるかと思います。
ドライバーはロフト角が10度前後と、3番アイアンよりもさらにロフトが立っているのに、比較的簡単にゴルフボールを高くショットできますよね。
この秘密はゴルフクラブの重心の位置にあります。ドライバーの場合はヘッド体積が大容量な通り、クラブの重心が深い位置にあります。このため、ロフト角のわりにボールの弾道を高くショットしやすいのです。
またドライバーはアッパーブローでスイングしますので、それだけボールを高く打ち出すことができますよね。
一方の3番アイアンでは、クラブヘッドの厚さがとても薄いですよね。このため、ヘッドの重心の位置がとても浅い設計になっております。このためヘッドスピードが不足してしまうと、ボールを高くショットできないのです。
1-3. フェースが開きやすい
3番アイアンはダウンスイングでもフェースの開きやすいクラブですが、インパクトの瞬間の衝撃でもフェースが開きやすいです。
3番アイアンはシャフトが長いゴルフクラブですので、ヘッド先の些細な抵抗で簡単にフェースの向きが変わってしまいます。
フェースの先端側でゴルフボールをインパクトしてしまうと、それだけボールに負けてフェースが開きやすくなってしまいます。この影響はヘッドスピードが遅いほど大きく現れます。
シャフトが長くないミドルアイアン程度でしたらこの影響を気にする必要はありませんが、シャフトの長い3番アイアンではこのような影響を如実に受けてしまうのです。
その対策として、捕まりの良いシャフトを選択する方法も有力です。詳しくは『3番アイアンにおすすめなシャフトとは?正しい選び方とその特徴を徹底解説!』で特集していますので、ぜひご確認してみてくださいね。
2. 3番アイアンを使いこなすためのヘッドスピードの目安
それでは、3番アイアンでナイスショットを打つために必要なヘッドスピードの目安をご紹介していきましょう。
ただ、まだ3番アイアンを所有していないゴルファーの方に目安をご紹介しても、あまり参考にならないですよね。
そこで、ドライバーや7番アイアンに換算した時のヘッドスピードの目安も併せてご紹介していきます。ぜひご参考にしてくださいね。
2-1. 3番アイアンのヘッドスピードの目安
では、まずは3番アイアンを綺麗にショットするために必要なヘッドスピードについて見ていきましょう。
結論から申し上げますと、3番アイアンを打ちこなすためのヘッドスピードの目安は、一般的に43m/sと言われております。これはドライバーのヘッドスピードではなく、3番アイアンでのヘッドスピードです。
この速さがどのくらいの速さなのか、よく分からないという方も多いかと思います。そこで、他のゴルフクラブのヘッドスピードと比較しながらこのヘッドスピードの速さについて考えていきましょう!
2-2. ドライバーのヘッドスピードの目安
まずはドライバーのヘッドスピードの目安を確認していきましょう。この目安は、3番アイアンとドライバーのシャフトの長さの違いに着眼すると参考値を算出できます。
一般的にシャフトが1インチ長くなると、ヘッドスピードは1m/s上がると言われております。
3番アイアンは39インチ前後、ドライバーは45インチ前後のクラブですので、両者の違いは6インチ(6m/s)ですね。つまり、ドライバーのヘッドスピードの目安は49m/sと言うことができます。これはプロゴルファー並みにスイングの速い方の数値ですよね。
2-3. 7番アイアンのヘッドスピードの目安
続いて7番アイアンに置き換えた時のヘッドスピードの参考値を見ていきましょう。ここでも上でご紹介した計算方法と同じ考え方を使用します。
3番アイアンと7番アイアンのシャフトの長さの違いは、基本的に2インチです。つまり、7番アイアンではヘッドスピードが2m/s遅くなると言えますね。
このため、7番アイアンでのヘッドスピードの目安は41m/sと換算できます。これはかなり速い数値と言えますよね。
7番アイアンのヘッドスピードに関しては、『7番アイアンのヘッドスピードの理想と平均はどれくらい?飛距離との関係とおすすめの練習方法!』で詳しくご紹介しております。
上で簡単にご紹介した算出方法にも触れておりますので、ぜひこちらもご確認してくださいね。
3. 3番アイアンのヘッドスピードを上げるための練習方法
残念ながら、3番アイアンに求められるヘッドスピードが不足していたゴルファーの方もいらっしゃるかと思います。
3番アイアンをクラブセッティングに追加しているゴルファーの方は、少しでもヘッドスピードを速くしたいものですよね。
そこで、ヘッドスピードを上げるための練習方法を確認していきましょう。
3-1. 筋トレ
ヘッドスピードを上げる方法としては、筋トレが大変おすすめな方法になります。重点的に行うべき筋トレは、「下半身強化」と「体幹強化」の2点です。
下半身はスイング中の土台になります。そのため下半身を鍛えると、それだけヘッドスピードを上げることができます。トレーニング方法としてはスクワットが効果的ですよ。
また体幹はスイング中の軸を安定させる役割を担います。スイング中に体幹が振れてしまうと、それだけスイングのキレが悪くなりヘッドスピードが落ちてしまいます。
体幹トレーニングには様々なメニューがありますが、残念ながら言葉では上手く伝えることができません。体幹トレーニングの方法を知りたい方は、イラスト入りで解説してある本をご覧になると良いと思います。
筋トレや体幹トレーニングに関する本については、『ゴルフの筋トレ&体幹トレーニングは本で学べ!絶対おすすめな人気本ランキングTOP5!』でまとめておりますので、ぜひこちらもご確認してくださいね。
3-2. ストレッチ
ヘッドスピードを向上させるためには、ストレッチもおすすめな方法です。
重点的に行うべきストレッチは、肩甲骨周りのストレッチです。特に40歳を過ぎて体が硬くなってくると、肩の可動域も狭くなってしまいます。これではスイングアークが小さくなってしまって、飛距離も落ちてしまいますよね。
特に体の硬さを感じているゴルファーの方に、ストレッチは大変有効な練習方法です。
もちろん体に柔軟性のあるゴルファーの方でも、ストレッチはおすすめな練習の一環です。その証拠にプロゴルファーは、毎日ストレッチを取り入れておりますよね。
ゴルフに向けた効果的なストレッチの確認方法としては、『ゴルフ特化のストレッチで絶対に上達!おすすめな本の人気ランキングTOP5!』でおすすめな本をご紹介しております。ぜひこちらもご確認してくださいね。
4. 絶対に必要な3番アイアンのヘッドスピードを身につけよう!
いかがでしたでしょうか。3番アイアンに必要なヘッドスピードはご確認いただけましたでしょうか。
3Iに必要とされるヘッドスピードの目安は43m/sでした。これはかな速いヘッドスピードです。これから3番アイアンの購入を検討している方は、このことも頭の片隅に入れておきましょう。
また3Iのヘッドスピードを向上させるには、筋トレやストレッチがおすすめな方法です。これらの情報はゴルフ本で簡単にご確認できますので、ぜひご参考にしてくださいね。
また3番アイアンの購入に悩んでいるゴルファーの方は、『3番アイアンの必要性ってどれくらいある?ゴルフのレベル別に徹底考察!』もぜひご参考にしてくださいね。